「YouTubeの撮影に台本は必要?」
「いきなり話すのは苦手だから台本はほしいけど、どうやって作ればいいの?」
「文章力がなくても作れる?」
いざYouTubeの撮影を始めても、カメラの前だと上手く話せず困りますよね。話したいことの要点をまとめておけば、本番で滞ることなくトークを進められます。
ただし、台本づくりに時間をかけるのはめんどくさいし、少しでも簡単に作りたいなと思う方も多いのではないでしょうか。
実は、台本作りに時間をかけたくないという方でも、動画の流れをテンプレート化することで時短は可能です。
そこでこの記事では台本を用意してトークに自信を持てるよう、以下の内容を解説していきます!
- 台本を用意するメリット・デメリット
- YouTubeの台本を作る流れ
- 作るコツ
- 台本の活用方法
当メディアの運営元で、チャンネル登録者27万人以上の「もふもふ不動産」による台本の使い方も公開。台本が思うように作れず悩んでいる方、これから台本の導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください!
YouTubeで台本を用意する4つのメリット
こちらでは台本を使って撮影するメリットをお伝えします。
- 話す内容を整理できる
- 振り返りに使える
- 編集が楽になる
- 話す内容を事前にチェックしてもらえる
自分の悩みを解決できそうなメリットがないか、確認してみましょう!
1.話す内容を整理できる
台本を活用すれば、これから動画で話す内容を事前に整理できます。アドリブで的確に一発撮りするのは、YouTubeやプレゼンに慣れていないと難しいでしょう。
台本があれば、話すべき内容を頭に入れて過不足なく伝えられるようになります。
話したいことはあるのに本番になると上手くアウトプットできないとお悩みの方は、特に台本を準備するのがおすすめです。
2.振り返りに使える
動画を投稿した後、台本があれば振り返りをしやすくなります。
アナリティクスと台本を見比べることで、的確な分析ができるからです。
例えば、視聴維持率が下がっている点があれば台本と照らし合わせ、どの部分が良くなかったかすぐに考えられます。
「このような話題を出すといつも視聴者は離れる」「ここのトークはもっと改善できるはず」と次の動画で改善すべきことが分かるでしょう。
台本をもとに動画の弱点を知り、ブラッシュアップしていくことが重要です。
3.編集が楽になる
台本の用意で、撮影後の編集作業が楽になります。
編集しているシーンの前後の流れをすぐに確認したり、台本を作成した際のメモを参考にしたりできるからです。
例えば、テロップを入れる編集は次の流れで行います。
- 音声を聞き取る
- テロップに起こす
- 聞き取れなければ何度でも聞き直す
文字で見ると簡単ですが、やってみると案外時間がかかる方法です。
台本を見れば、1回で言葉を理解してスムーズに編集が進むでしょう。
パソコンで作った台本であれば、セリフをコピペしてテロップ化するのも簡単です。
4.話す内容を事前にチェックしてもらえる
動画の内容を共有する際、台本があると便利です。
台本の段階で他の人に動画の内容を伝えることで、問題があれば簡単に修正できるためです。
特に、専門分野に関する動画を取る場合は事前チェックがおすすめ。
完成後の動画を確認してもらうのも1つの手ですが、内容に不備があれば撮り直しになってしまいます。
その点、台本で間違いに気づければ早いうちに方向性を修正できます。
特に専門用語が入る動画では、台本段階で他の人に見てもらうことでより分かりやすい内容に変更できますよ。
YouTube用に台本を作る2つのデメリット
台本を作っておけば動画の構想段階から投稿後の振り返りまでスムーズに行えるようになりますが、デメリットもあります。
- 棒読みになる
- 時間が取られる
念の為確認しておきましょう。
1.棒読みになる
台本で話す文章を指定すると、棒読みになる場合があります。文章を読むことに集中し、堅苦しい感じが生まれるためです。
抑揚がない棒読みのトークは、視聴者を飽きさせたり、内容を上手く理解できなかったりする原因になります。
一字一句違わず台本を読み上げることよりも、内容を相手に伝える意識が重要です。
2.時間が取られる
台本を作る工程が増えると、その分時間がかかります。
台本作りに慣れないうちは特に、時間の配分が上手くいかないかもしれません。
とはいえ、台本が役立てば撮影や編集の時間を短縮できます。
しっかり内容を作り込むほど動画のクオリティは上がるので、多少時間がかかっても台本を作っておくのがおすすめです。
YouTubeの台本を作る流れ
台本を作る具体的な流れは以下の通りです。
- 動画のメインテーマを決める
- 構成を考える
- 内容を肉付けする
- 編集のメモを書いておく
順を追って作成すれば、台本はスムーズに完成します。
この章では「おすすめのカメラ5選」という動画の台本を例に、作成の流れを掘り下げて解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
1.動画の方向性を決める
行き当たりばったりに台本を書き始めるのではなく、最初に動画の方向性を決めます。
以下の内容を最低限決め、動画の着地点を決めましょう。
- 大雑把な企画
- 動画で伝えたいこと
- 動画のターゲット
- 視聴者のニーズ
特にターゲットやニーズの把握は重要です。
なぜなら、視聴者の属性によって求められる情報が変わるから。
ひとくちに「おすすめのカメラ」といっても、次のように読者ごとに知りたいことが異なります。
- 初心者でも使いやすい一眼カメラ
- アウトドアに最適なアクションカメラ
- 子供の運動会に使えるカメラ
視聴者を想定することなくカメラを羅列すると、どの読者層にも響かない中途半端な動画になるでしょう。
最初にだれに何を伝えるか、しっかり整理してください。
2.構成を考える
動画の方向性が決まったら、全体の構成を考えます。
ここでは「アウトドアに最適なおすすめのカメラ5選」という方向性の動画を想定して紹介。
例えば次のように、動画の大まかな枠組みを考えましょう。
- 動画のつかみ
- アウトドアに向いているカメラの特徴
- おすすめのカメラ
- 一緒に買うべきアクセサリ
- まとめ
思いつきに任せて台本を書き進めていくと「結局言いたいことはなんだっけ?」「上手く話がまとまらない…」など、意外と困ります。
構成を考えておくことで、内容の脱線を防ぎましょう。
3.内容を肉付けする
構成で大まかに決めったトピックに肉付けし、内容を膨らませましょう。
例えば「アウトドアに向いているカメラの特徴」なら、次のようにトークの詳細を起こしましょう。
- 1つ目の特徴はコンパクトなこと
- アウトドアの種類にもよるが、登山土などでは荷物の重量を極力減らすことが肝心だから
- 2つ目は防水仕様であること
- 悪天候・悪環境でも安心して使えるカメラが望ましい
- これらの特徴を兼ね備えるカメラをこれから紹介
台本の中には具体例や、想定される質問とその答えなどを含めておくと過不足のない情報を伝えられます。
この段階でトークの種は完成です。ここまで準備したら、具体的に話す内容を書き起こしていきましょう!
4.編集のメモを書いておく
最後に、台本が出来上がったら編集用のメモを書いておきましょう。
- ここで使いたい効果音
- テロップのイメージ
- 強調したい場所
- アイキャッチを挟んで場面転換する場所
などを台本の段階でメモしておくことで「どのような意図を持ってこの説明を挟んでいるのか」が明確になり、編集しやすくなるはずです!
YouTubeの台本を作るコツと注意点
説明した流れに沿っていけば台本は完成しますが、最初のうちはしっくりくるものが作れずに悩む方もきっといるはずです。
そこでこの章では、初めて台本を作るときに困らないよう、コツや注意点を解説します。
- 序論・本論・結論に当てはめる
- オープニングはスッキリとまとめる
- 文章の型を活用する
- 台本を完璧に書きすぎない
- テンプレートを作る
- 台本が向かないジャンルがある
それぞれ確認し、台本作りに活かしてくださいね。
1.序論・本論・結論に当てはめる
序論・本論・結論に当てはめると、流れのスマートな台本が出来上がります。
序論 | 動画の趣旨や視聴のメリットを伝える |
本論 | 動画のメインコンテンツ |
結論 | 内容のまとめ |
この3段階にあてはめると、無理のない構成で台本を作れますよ。
文章を書く際によく勧められるのが起承転結。しかし、文章作りに慣れていない人が「結を盛り上げるために転でどんでん返しを入れよう!」などと当てはめて考えるのは正直難しいでしょう。
台本の流れが上手くまとまらない方は、序論・本論・結論を意識して構成を組み立ててみてくださいね。
2.オープニングはスッキリとまとめる
オープニング部分の台本は、スッキリとまとめることが重要。
本題までなかなか辿り着かないまどろっこしい動画は、視聴者が離脱する原因になるためです。特に視聴維持率が伸び悩んでいる方は、オープニングを改善しましょう。
初めてみた視聴者は、よく知らない人がダラダラと話すシーンを熱心に見ようとは思いません。
簡単な自己紹介や動画を見るメリットを伝えた上で、視聴者を飽きさせることなく本題に移れるよう台本を整えてくださいね。
3.文章の型を活用する
動画のトークがなかなかまとまらない場合は、文章の型を活用しましょう。
例えばPREP法などです。PREP法では下記の順番で文章を書くと、わかりやすくなると言われています。
P: Point |
結論 | キャベツは節約したい主婦におすすめの食材です。 |
R: Reason |
理由 | なぜなら、大きさに対する価格が安いからです。 |
E: Example |
具体例 | 例えばお好み焼きに入れると少ない材料で簡単に料理できます。 |
P: Point |
結論でまとめる | 家計にお悩みの方はぜひキャベツを活用してください。 |
このように当てはめるだけで簡単に文章を整理でき、内容の説得力をアップさせる効果があります。
他にもPASONAの法則やPPCの法則など、台本に使える型がたくさんありますので、応用させてみましょう。
4.台本を完璧に書きすぎない
台本は完璧に書きすぎず、あそびを持たせるのがおすすめです。
文章を丸ごと作ると抜けのないトークになりますが、デメリットでお伝えしたように棒読みになる恐れがあるからです。
一字一句違わず台本を読むよりも、台本をもとにその場で文章を組み立てたほうが感情がこもった動画になります。
動画に慣れてきたら、ガチガチに文章を固めるのではなく臨機応変に伸び伸びとトークできるようなメモ程度のものを目指しましょう。
こうすることで、台本作りにかける時間も節約できますよ。
5.テンプレートを作る
自分の動画のスタイルが決まってきたら、テンプレート化して台本作りを効率化しましょう。
例えば、以下のように毎回お馴染みの流れを考えておくと便利です。
- 最初の挨拶
- 動画のテーマを一言で説明
- 簡単な自己紹介
- 話すことの目次
- メインコンテンツ
- まとめ
- チャンネル登録のお願い
テンプレートに沿って穴埋めすれば台本が完成するので、統一感のある動画を的確に作れるようになります。
6.台本が向かないジャンルがある
YouTubeの中には、台本が向かないジャンルもあります。
例えば次のようなリアルさが強みの動画です。
- ドッキリ
- チャレンジ
- ドキュメンタリー
- インタビュー
台本でセリフなどを細かく作り込むのではなく、全体の流れを整える程度にしておいた方が面白い動画になるでしょう。
YouTubeで台本を活用する方法
YouTuberたちが、完成した台本をどのように活用しているのか、いくつかのスタイルを紹介します。
- ガッツリ確認する
- パソコンに映す
- テレプロンプターを使う
- 台本を動画にうつす
この章で紹介する方法であれば、台本を丸暗記する必要はありません。
自分にあったスタイルを取り入れてみましょう。
1.ガッツリ確認する
撮影をしながら、台本をガッツリ確認するスタイルです。
映像に台本が映り込んだり、思い切って内容を確認したりしても、その部分をカットすれば問題ありません。区切りごとに台本を見直して、少しづつ撮影をすすめていきます。
カットを活用すれば、台本を確認するために撮影を中断して暗記し直すよりも、サクサクと撮影を進められます。
2.パソコンに映す
カメラの横に台本を表示したパソコンを置き、カンペにする方法です。
パソコンに映した台本をチラチラ見て、滞りなく撮影を進めましょう。
当メディアの運営元である「もふもふ不動産」も、実はこの方法で撮影しています。1つ目の「ガッツリ確認する」のように後から編集する手間がない上、特別な道具が必要ありません。
3.テレプロンプターを使う
テレプロンプターとは、カメラに映らない特殊なスクリーンに台本を投影する機材のこと。アナウンサーや記者会見でよく使われています。
テレプロンプターをカメラの目の前に設置すれば、目線を外すことなく自然に台本を確認できます。
安い物なら1万円程度で手に入るので、資金に余裕があれば導入を検討してみてくださいね。
4.台本を動画に映す
台本を動画に映して視聴者に見せるのも、1つの手法です。
例えば資料を兼ね備えたパワーポイントの台本をモニターに映して、視聴者と共有しながら説明するイメージです。
実際に「中田敦彦のYouTube大学」ではホワイトボードに要点をまとめて堂々と動画に映し、確認しながらプレゼンしています。視聴者に見せられるよう見栄えを意識したり、見られても差し支えない台本を作ったりすると良いでしょう。
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