「VideoScribeってどんなソフト?」
「値段は妥当?」
「他のソフトとどこが違う?」
VideoScribeはアニメーション制作ソフトの1つです。
よく使われていることはなんとなく知りつつも、VideoScribeがどのようなソフトなのかわかっていない方も多いのではないでしょうか。
この記事ではVideoScribeについて以下の内容を解説していきます。
- VideoScribeの概要
- 料金とプラン
- メリット・デメリット
- 安く買う方法
- 無料体験版をインストールする手順
- VideoScribe以外のソフトとの比較
似た機能を持つ人気ソフトであるVYONDよりも、安くソフトを使いたい方にはVideoScribeがおすすめです。
利用を決める際の参考にしてみてください!
記事中の日本円での目安は2021年4月27日のレートを参考にしています。
VideoScribeを30秒でサクッと解説
VideoScribeはイギリスで生まれた、ビジネス向けのプレゼン用ソフトです。
1番の特徴は手描き風のホワイトボードアニメーションが作れること。
特別な知識がなくてもレベルの高いアニメーションが作れるので、ビジネスシーン以外でも活用されています。
特にYouTubeで、VideoScribeで作った動画を見かけるようになりました。
以前は英語かスペイン語でしか使えなかったためそこまで注目が集まっていませんでしたが、2020年9月から日本語に完全対応。
言語の壁がなくなり、より使いやすいソフトへと進化しています。
VideoScribeで作れるホワイトボードアニメーションのイメージは以下の動画でご確認ください。
VideoScribeのプランと料金を比較
VideoScribeのプランは3つあります。
- 無料お試し
- シングルユーザー
- チームライセンス
それぞれの違いを解説しますので、契約するプランを決める際の参考にしてみてください。
1.無料お試し
VideoScribeを初めて利用する方には、7日間の無料お試し期間があります。
有料版との違いは以下の通りです。
- 完成動画にロゴの透かしが入る
- プレミアム画像に非対応
- HD画質に非対応
- オフライン作業に非対応
- 作成した動画の再販売に非対応
無料プランで作った動画を商品として売ることはできませんが、YouTubeへの投稿はOKです。
広告収入を得ることも認められています。
7日間という限られた時間でも、使い勝手を試すのには十分な機能でしょう。
2.シングルユーザー
料金 | 日本円換算 | |
買い切り | 800ドル | 約86,700円 |
年間契約 | 年額168ドル (ひと月あたり14ドル) |
年額18,200円 (ひと月あたり1,500円) |
月額契約 | 月額35ドル | 約3,800円 |
シングルユーザーは、個人作業のためにVideoScribeを契約するプランです。
サブスク制と買い切り制から支払い方式を選べます。
大きな特徴は、シングルユーザープランからプレミア画像が使えること。
クリエイターが作った有料素材で、製作者が決めた金額を支払うことで自由に動画へ挿入できます。
さらに動画の再販ができるようになるので、VideoScribeでのアニメーション制作を仕事にしたい方は、シングルユーザー以上のプランを契約する必要があります。
3.チームライセンス
チーム人数 | 料金 |
2〜4人 | 168ドル(約18,200円)×人数 |
5〜9人 | 155ドル(約16,800円)×人数 |
10〜19人 | 150ドル(約16,200円)×人数 |
20〜49人 | 145ドル(約15,700円)×人数 |
50〜99人 | 140ドル(約15,200円)×人数 |
100人以上 | 135ドル(約14,600円)×人数 |
シングルユーザーは契約者本人しかソフトを使えませんが、チームライセンスを取得すれば複数人で作業できるようになります。
ソフトの機能に違いはありません。
契約人数が多いほどに料金は安くなります。
注意すべき点は年間契約しか対応していないことと、チームの参加人数によって価格が変わることです。
法人やチームでVideoScribeをまとめて契約したい場合は、チームライセンスを取得しましょう。
VideoScribeを使う3つのメリット
VideoScribeのメリットは3つあります。
- 価格が安い
- 初心者でも使いやすい
- 素材が豊富
こちらでVideoScribeの特徴もわかります。
どのようなソフトか確認しておきましょう。
1.価格が安い
VideoScribeは安い価格で利用できます。
アニメーション制作ソフトでは珍しい買い切り型もあるので、長期的な利用には最適です。
比較しやすい月額プランで、他社製ソフトとの金額の違いをみてみましょう。
VideoScribe | 35ドル |
VYOND | 49ドル |
Doodly | 39ドル |
価格だけで比べると、人気のVYONDよりも14ドル(約1,500円)安く契約できます。
なるべく固定費をかけたくない方には嬉しいメリットですね。
2.初心者でも使いやすい
VideoScribeは初心者でも使いやすいソフトです。
使いやすい理由は主に4つ。
- 日本語に対応している
- 操作がシンプル
- フリー素材がある
- テンプレートを応用できる
操作画面はアイコンで分かりやすく示してあるので、動画編集の経験がなくても問題ありません。
一見すると複雑な編集が必要そうなホワイトボードアニメーションを、簡単に作れるのは大きな魅力です。
3.素材が豊富
VideoScribeには自由に使える素材が豊富に用意されています。
例えばアニメーションを描く「ペンを持った手」は14種類。
- 右手、左手
- お年寄りの手
- 日焼けした手
など、多くのレパートリーの中から好きな組み合わせを選べます。
さらにペンの素材は24種類もあります。
ホワイトボードアニメーションの中心である手とペンが、他の動画と被ることはほぼ避けられるでしょう。
また、クリエイターがデザインした素材を追加購入し、複数の動画に挿入できます。
オリジナルの素材を1から作ることなく、クオリティの高い動画を作れますよ。
VideoScribeのデメリット
VideoScribeにはデメリットが3つあります。
- BGMの位置調整ができない
- DVDへの出力ができない
- 日本語のフォントが少ない
公式サイトには書かれていないこともあるので、念の為確認しておきましょう。
1.BGMの位置調整ができない
VideoScribeには用意された素材から選んだり、任意の音源を取り込んだりしてBGMをつけられます。
しかし挿入位置の調整はできません。
動画がスタートしてから終わるまで1つのBGMが流れ続けるのです。
場面ごとにBGMを変えて雰囲気の違いを表現することはできないので注意しましょう。
自由にBGMを挿入するには、VideoScribeで音声なしのアニメーションを作ってから別のソフトで調整することになります。
2.DVDへの出力ができない
VideoScribeでは、DVDへの出力ができません。
クライアントからDVDでの納品を求められた際は、別のソフトで書き出しが必要です。
パソコンにDVDへ書き出しする機能が備わっていなければ、フリーソフトなどの導入を検討しましょう。
3.日本語のフォントが少ない
日本語フォントを使えるようになりましたが、種類はそれほど多くありません。
2021年4月現在では、対応できる日本語フォントは次の3つのみです。
- Mplus1p
- さわらびゴシック
- さわらび明朝
指定された3つのフォント以外を動画に挿入するには、画像として取り込むことになります。
フォントで個性を出となると手間がかかるので、VideoScribeのデメリットとなるでしょう。
VideoScribeを安く買う3つの方法
VideoScribeは他のソフトに比べると安いとはいえ、もっと費用を節約したいと考える方もいるでしょう。
こちらではVideoScribeを定価より安く買う方法を3つお伝えします。
- 年額プランを契約する
- 買い切り型で契約する
- 非営利団体として利用する
それぞれ確認しておきましょう。
1.年額プランを契約する
長期的にVideoScribeを利用する予定があれば、年額プランで契約しましょう。
月額プランと比較すると、ひと月当たりの利用料金は半分以下にまで下がります。
5ヶ月以上使うのであれば月額利用よりも年額利用の方が安いですよ。
2.買い切り型で契約する
まとまった支払いをする余裕があれば、買い切り型で購入しましょう。
ライセンスの更新をすることなく、ずっとVideoScribeを利用できます。
日本円で8万円以上とやや高額ではありますが、5年以上の長期利用が前提なら買い切り型が1番節約になります。
3.非営利団体として利用する
非営利団体として利用すると、公式の割引を受けられます。
詳しい利用条件は次の3つです。
- アメリカかイギリスの非営利団体
- TechSoupという支援組織に登録している
- TechSoupの仲介を受けて購入する
ハードルはやや高いですが、この方法で50%オフでVideoScribeを利用できます。
TechSoupでは、他にもAdobeソフトやMicrosoftの各ツールが割引の対象です。
すでにサブスクリプションで契約していると、非営利団体としての割引を受けられません。
参加資格が気になる際は必ず契約前に問い合わせましょう。
VideoScribeの無料体験版をインストールする手順
VideoScribeの無料体験は以下の手順で始められます。
- トップページの「Free Trial」をクリックする
- 必要事項を入力し、アカウントを作成する
- アカウントを作ると表示されるダウンロードボタンからインストーラをダウンロードする
- インストーラの指示に従ってソフトをインストールする
- ソフトを起動してログインする
無料体験版では支払い方法の入力などは必要ありません。
7日間のお試し期間で、VideoScribeの使い勝手を確かめてみましょう。
VideoScribe以外のアニメーション制作ソフト
VideoScribe以外にもアニメーション制作ソフトはいくつかあります。
- VYOND
- Doodly
- Animaker
- AnimeEffects
VideoScribeの価格や機能にピンと来なかった方は、他のソフトもぜひ知っておきましょう。
1.VYOND
VYONDはホワイトボードアニメーションを作れる中でも最も有名なソフトです。
価格は49ドルとやや高いですが、VideoScribeにはないメリットがいくつかあります。
- フリーフォントを追加して日本語フォントを増やせる
- 日本代理店のサイトでノウハウが公開されている
- VideoScribeよりも知名度が高く、利用者が多い
- ホワイトボード風以外のアニメーションも作れる
価格よりも表現の幅を優先したい方はVYONDがおすすめです。
VYONDの詳しい料金については「VYONDの値段が高いって本当?コースごとの料金と安く買う方法とは」で解説しています。
2.Doodly
Doodlyでは、ホワイトボードの背景を「黒板風」など自由に設定できます。
VideoScribeの背景では色や質感までしか変えられないので、表現の幅に差が生まれるでしょう。
月額料金は39ドルと、VideoScribeよりも少しだけ高いですが、30日間の返金保証がついています。
1か月間かけてじっくりと契約を決めたい方は、Doodlyを使ってみましょう。
3.Animaker
Animakerはクラウド上で操作するソフトです。
パソコンの空き容量を気にすることなく、インターネットさえあれば誰でも利用できます。
無料プランでは利用期間の上限がありません。
毎月5本まで作った動画をダウンロードできます。
有料プランでも料金は10ドルから。
制作本数がそこまで多くない方や、できるだけ安くアニメーションを作りたい方はAnimakerがおすすめです。
4.AnimeEffects
完全無料でアニメーション動画を作りたいなら、AnimeEffectsがおすすめです。
フリーソフトなので初期費用も月額料金も必要ありません。
VideoScribeのようにホワイトボードアニメーションに特化しているわけではありませんが、工夫次第で再現可能です。
国産ソフトであるため、操作方法のまとめサイトやYouTubeのノウハウ動画が大量に見つかります。
ソフトの使い方に行き詰まっても簡単に情報収集ができるでしょう。