2026年7月29日、世界最大級の経済・金融メディア「ブルームバーグ(Bloomberg)」に掲載されたキオクシアの特集記事「Race for Chip Riches Heats Up as Kioxia Faces Emboldened Rivals」にて、元キオクシアの半導体技術者・投資家として取材を受け、実名(菊地夏紀/Natsuki Kikuchi)でコメントが掲載されました。
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ブルームバーグは、米ニューヨークに本社を置く世界最大級の経済・金融情報企業です。世界中の銀行・証券会社・機関投資家が日々の投資判断に使う金融情報端末「ブルームバーグ・ターミナル」を提供し、報道部門のブルームバーグ・ニュースは約2,700人の記者・アナリストが世界120カ国以上で取材にあたる、世界で最も影響力のある経済報道機関のひとつです。
今回の記事は、日本語圏向けではなく英語で全世界の投資家・市場関係者に向けて配信される特集記事(Features)です。週刊文春やみんかぶなど国内メディアに続き、海外の世界的メディアからも「キオクシアと半導体メモリ業界を語れる専門家」として取材をいただいた形になります。
掲載記事の概要
▼掲載記事(英語・2026年7月29日公開)
Race for Chip Riches Heats Up as Kioxia Faces Emboldened Rivals
(邦題イメージ:半導体の富を巡る競争が過熱、勢いづくライバルと対峙するキオクシア)
記事は、ブルームバーグがAI時代の覇権争いを追う特集シリーズ「The AI Race」の一本として、東京支局のMari Kiyohara・Mayumi Negishi・Takashi Mochizukiの3記者が共同執筆した長編特集です。
2023年の展示会で自前印刷の名刺を配るほど資金難だったキオクシアが、生成AIブームによるストレージ(NAND型フラッシュメモリ)の需給逼迫を追い風に、2025年には世界株指数MSCI Worldの値上がり率トップ・時価総額は一時トヨタ自動車超えへと劇的に復活した軌跡をたどりつつ、「供給逼迫のたまたまの受益者」で終わらないために何が必要かを問う内容です。サムスン電子・SKハイニックスとのデータセンター向け高性能品競争、中国YMTCの台頭、NVIDIAとの関係、そして巨額の設備投資(capex)競争での不利をどう覆すか——分社を主導した故・成毛康雄元社長の物語を軸に、キオクシアの過去・現在・未来を描いています。
掲載されたコメント
記事の中盤、限られた予算の中で高性能を絞り出す「泥臭いイノベーション」の企業文化がキオクシアの生存戦略の核になった——という記事の核心部分で、その文化を実際に体験した技術者の証言として次のコメントが掲載されています。
“This is a company that told us not to buy pencils and removed lights in the hallway after the 2008 financial crisis,” said Natsuki Kikuchi, a former engineer who joined the company in 2007 to help develop 3D NAND before departing in 2019. During the stretches of penny-pinching, though, the company still managed to funnel its meager resources into innovation and capacity expansion, he said.
“They made investments even when the company was in dire straits. It was like coughing up blood.”
出典:Bloomberg「Race for Chip Riches Heats Up as Kioxia Faces Emboldened Rivals」
▼日本語訳
「2008年の金融危機(リーマンショック)の後は、『鉛筆を買うな』と言われ、廊下の照明まで外されるような会社でした」——2007年に入社して3次元フラッシュメモリ(3D NAND)の開発に携わり、2019年に退社した元エンジニアの菊地夏紀はこう語る。もっとも、そうした徹底した倹約の時期にも、会社は乏しい資源を技術革新と生産能力の拡大に注ぎ込み続けていたという。「経営が苦しいときでさえ、彼らは投資を続けていた。まさに血を吐くような投資でした」

現在のキオクシアが直面する「攻めの設備投資か、財務規律か」という問いは、実はこの会社が何十年も向き合い続けてきたテーマです。その歴史を現場で体験した人間として、世界の読者にリアルな証言をお届けできたことを嬉しく思います。
国内外のメディアから続く取材
キオクシアの時価総額が国内トップクラスに躍り出た2026年、「実際に3D NANDを開発していた元技術者」と「20年以上市場と向き合ってきた投資家」の両方の視点を持つ専門家として、国内外のメディアから継続的に取材をいただいています。
- 2026年6月:「週刊文春」キオクシア特集で実名コメント
- 2026年6月:登録者160万人超「楽待」YouTubeに出演、全7本が合計103万回再生
- 2026年7月:「みんかぶ」でAI半導体相場を読み解く連載全3回
- 2026年7月:世界最大級の経済メディア「ブルームバーグ」に取材掲載(本記事)
キオクシア・半導体メモリの解説記事
当サイトでは、今回の記事のテーマである「キオクシアと世界のメモリ投資競争」を、技術者と投資家の両視点から日本語で詳しく解説しています。
今後も、半導体・株式投資・不動産投資の専門家として、国内外のメディアへの情報提供と、正確でわかりやすい発信に努めてまいります。
