「YouTubeの企業アカウントはどうやって運用しているのだろう」
「今からでも始められる?」
「知識や技術は必要?」
最近、YouTubeで企業アカウントを目にする機会が増えてきました。携帯型端末の普及や5G時代の到来を受け、動画によるマーケティングはますます活発になっています。
そんな中で自社でもYouTubeが使いこなせるか、不安に思う担当者の方もいるかもしれません。
結論からいうと、インターネットへの専門的な知識や編集の技術を持っていなくてもYouTubeの企業アカウントを作ることは可能です。むしろ、ライバルがどんどん参入してきているので、早めに取り組むことをおすすめします!
そこでこの記事ではYouTubeで新しく企業アカウントを運用するのに必要な、次の内容を詳しく解説していきます。
- 企業アカウントの登録方法
- 企業アカウントを作るメリット
- 活用のポイント
- 企業のYouTubeの成功事例
YouTubeには今から参入しても遅くはありません。
むしろ、今後はビジネスでもエンターテイメントでも、さらに動画が主力になっていくことでしょう。企業アカウントの始め方を知って、マーケテジングにぜひ活用してくださいね。
【3ステップ】YouTubeで企業アカウントを作る方法を詳しく説明
YouTubeで企業アカウントを作る方法を画像付きで詳しく説明します。
アカウントの登録は無料でできます。
- Googleアカウントを作成する
- YouTubeにログインし、チャンネルを作成する
- チャンネルの設定をする
1.Googleアカウントを作成する
まずは登録のために必須なGoogleアカウントを作成します。
すでに持っているアカウントを使うなら、この工程は省略してかまいません。
- https://www.google.comにアクセスする
- 右上の「ログイン」を選択
- 「アカウントを作成」を選択
- 必要なアカウントの種類を指定する(今回は自分用を選択)
- 必要事項を入力したら「次へ」
- 利用規約に「同意する」
4番目の手順では、次の2つから必要なアカウントを選択します。
- 自分用(無料):一般的なGoogleアカウント
- ビジネスの管理用(有料):ビジネスに最適化したクラウドサービスへの加入が前提
YouTubeの機能には差はありません。
クラウドサービスに入る必要がなければ、無料で使える「自分用」がおすすめです。
2.YouTubeにログインし、チャンネルを作成する
- 作成したGoogleアカウントを使ってYouTubeにログインする
- ログインの隣のアイコンから「設定」を選択
- 「チャンネルを作成する」を選択
- 「ビジネス名などの名前を使用」を選択
- チャンネル名を入力して「作成」を選択
以上でチャンネルが解説されました。
なお、チャンネル登録日は国外企業なので北米時間を基準にしています。1日ずれてカウントされることを考慮しましょう。
3.チャンネルの設定をする
- https://studio.youtube.comにログインする
- 左側のメニューから「カスタマイズ」を選択
- 「ブランディンディング」「基本情報」から各項目を設定
以上で動画投稿までに必要な準備は完了です。
YouTubeの企業アカウントを作る3つのメリット
なぜ企業が大挙してYouTubeに参入しているのかというと、3つのメリットがあるからです。
- 他の媒体よりも濃い内容を伝えられる
- 無料かつ簡単
- 検索エンジンとして強い
- 効果を分析しやすい
【企業アカウントのメリット1】他の媒体よりも濃い内容を伝えられる
最初のメリットは、動画を使うと他の媒体よりも濃い内容を伝えられることです。
なぜなら動画は3Vの法則を完璧に満たしているからです。
3Vの法則の法則とは簡単にいうと、私たち人間はメッセージを受け取るのに、3つの項目で内容を判断しているとしたものです。
その3つの割合は次の通りです。
- 言語(Verbal) 7%
- 聴覚(Vocal) 38%
- 視覚(Visual) 55%
動画は、3つの全てに一致するのです。
- 言語=テロップ
- 聴覚=ナレーション
- 視覚=映像全体
対してテキストの情報では、全体のたった7%である言語でしかアピールができません。
動画は全方位からアプローチして、圧倒的にメッセージを伝えられる手段なのです。
【企業アカウントのメリット2】無料かつ簡単
次のメリットは、無料かつ簡単にYouTubeの運営ができることです。
ひと昔前までは動画を公開するには膨大な費用と手間がかかっていました。大容量サーバーの用意やプログラミングが必要だったからです。
しかしYouTubeの登場により、打って変わって動画の公開が簡単になりました。手間も費用も、今まで主流だったテレビCMとは比べ物になりません。
他に無料で簡単にマーケティングができる手段はそうそうないでしょう。
【企業アカウントのメリット3】検索エンジンとして強い
動画投稿サイトとして有名なYouTubeですが、検索エンジンとしても優秀な一面を持っています。
なぜ優れた検索エンジンなのかというと、理由は3つあります。
- YouTubeはGoogleに次ぐ検索数を誇っているから
- Googleに買収されたことで、Googleの検索結果に上位表示されるようになったから
- YouTubeの利用者数は目覚ましいスピードで増え続けているから
マーケティングに関するリサーチを行うマナミナの調査によると、YouTubeはステイホームによる需要の変化を受けて、ユーザー数が2020年に入ってから200万人以上も増加していることがわかりました。
(参考:https://manamina.valuesccg.com/articles/866)
以上のことから、インターネットユーザーを動画経由で売り上げに導くためには、他の動画投稿サイトよりもYouTubeを優先して使った方が効果的なのです。
【企業アカウントのメリット4】効果を分析しやすい
YouTubeは他の動画投稿サイトよりも効果を分析しやすいこともメリットです。
マーケティングにおいて効果測定は非常に重要。なぜなら、効果を調べることで動画や施策の弱点が浮かび上がり、次の動画作成をさらに改善するためのヒントになるからです。
- 視聴者数
- 視聴者の人数や年代、地域
- 動画への流入経路
- 高評価率
YouTubeでは標準の機能で、これら以外にも様々な項目を数値化してくれます。ここまで詳しい分析ができる動画投稿サイトは他にありません。
YouTubeの企業アカウントを活用する5つのポイント
YouTubeの企業アカウントをより活用するためのポイントを紹介します。
- 知識がなかったら外注や運用代行を検討する
- 効果測定して改善する
- 自社サイトへの動線を作る
- 一部の商用利用はできない
- 著作権や肖像権の侵害に注意する
【企業アカウントのポイント1】知識がなかったら外注や運用代行を検討する
YouTubeや動画作成に関する知識がなかったら、外注や運用代行の利用を検討しましょう。費用はかかりますが、その分各分野のプロから力を借りられます。
▼動画編集の外注に必要な費用を解説!▼
【必読】YouTubeの動画編集を外注する相場は?相手を選ぶ4つのポイントも解説 >>【必読】YouTubeの動画編集を外注する相場は?相手を選ぶ4つのポイントも解説▼運用代行の疑問を解決!▼
YouTubeの運用代行会社を選ぶポイント4選!内容やメリット・デメリットも解説 >>YouTubeの運用代行会社を選ぶポイント4選!内容やメリット・デメリットも解説今後の運用のためにも、YouTubeのコンサルを受けるのもひとつの手段です。
- 運営方法がわからない
- 登録者数が伸びない
- 売り上げにつながらない
このようなお悩みを解決できるのがコンサルです。当メディアでもコンサルティングサービスを提供しており、YouTube登録者25万人以上の実績があるビジネスYouTuberから直接指導を受けられます。企業の武器に育てたい方は、まずは無料相談をご利用ください。
[consulting-button]【企業アカウントのポイント2】効果測定して改善する
繰り返しになりますが、YouTubeでは詳しい効果測定ができます。
YouTubeで的確に売り上げを生み出すためには、効果の分析が欠かせません。アナリティクスの数値を読み解くことで動画の弱点を知り、次の施策に向けて改善を繰り返すのです。
投稿して終わりにせず、常に数値を意識した運営をしましょう。
▼アナリティクスを使った詳しい効果分析についてはこちら▼
【必見】YouTubeのアナリティクスは最低限4つのポイントを押さえよ【読み方丸わかり】
>>【必見】YouTubeのアナリティクスは最低限4つのポイントを押さえよ【読み方丸わかり】
【企業アカウントのポイント3】自社サイトへの動線を作る
売り上げにつなげるためには自社サイトへの動線作りが必要です。
企業アカウントの動画マーケティングの最終目標は、商品やサービスの売り上げを増やすことだからです。ただYouTubeの中で人気を得ればいいわけではありません。
YouTubeから自社サイトへのアクセスを生み出すには、次の2つのことを活用しましょう。
- 説明欄にURLを掲載する
- 動画の途中にURLを表示する(カード機能)
動画の視聴者が次に取るべき行動を直感的に伝てあげましょう。
【企業アカウントのポイント4】一部の商用利用はできない
YouTubeでは一部の商標利用ができないことを覚えておきましょう。先ほどお伝えしたように、YouTubeから自社サイトに移動した上で商品を販売することは、規約違反にはなりません。
しかし、次のような行為はYouTubeでは禁止されています。
- 動画を限定公開にし、有料で視聴させること
- ライブ配信へのアクセス権利を販売すること
具体的には、利用規約の「本サービスの利用」で説明されています。
本サービスまたはコンテンツのいずれかの部分に対しても、アクセス、複製、ダウンロード、配信、送信、放送、展示、販売、ライセンス供与、改変、修正、またはその他の方法での使用を行うこと。
(参考:https://www.youtube.com/static?template=terms&hl=ja&gl=JP)
規約を意識して節度ある売り上げ作りをしてくださいね。
【企業アカウントのポイント5】著作権や肖像権の侵害に注意する
他のマーケティングと同様に、著作権や肖像権の侵害に注意しましょう。
YouTubeでは特に著作権について厳しく取り締まっています。これらを違反すると、最悪企業アカウントを剥奪されることも。
音源や画像はオリジナルのものか、フリー素材の利用をおすすめします。
▼YouTubeで気をつけるべき著作権についての説明はこちら▼
【刑事罰も】YouTubeの画像は著作権に注意すべし!動画やサムネイル作成の落とし穴 >>【刑事罰も】YouTubeの画像は著作権に注意すべし!動画やサムネイル作成の落とし穴YouTubeの企業アカウントの成功例
実際にYouTubeで成功している企業アカウントの事例を簡単に解説します。
ここで紹介するのは次の3つの企業アカウントです。
- YAMAHA ぷりんと楽譜チャンネル
- 北欧、暮らしの道具店
- 講談社 ボンボンTV
【企業アカウントの成功例1】YAMAHA ぷりんと楽譜チャンネル
YAMAHA ぷりんと楽譜チャンネルでは、動画を使って楽譜のダウンロード販売につなげています。自社の楽譜を実際に使った演奏動画を投稿し、気になった視聴者は説明欄のリンクからその場で購入できるのです。
動画と演奏という組み合わせは、写真や文章では表現できない最高のマッチングになりました。
【企業アカウントの成功例2】北欧、暮らしの道具店
北欧、暮らしの道具店は、企業アカウントと同名のネットショップを運営しています。
YouTubeではオリジナルのドラマを作成し、視聴者からの人気を集めました。さらに、ドラマ内で登場した雑貨は、説明欄からリンクにアクセスして購入できるよう動線を設置。
ネットショップという特性を生かし、オンラインで宣伝から購入まで完結する仕組みを作り上げたのです。
【企業アカウントの成功例3】講談社 ボンボンTV
ボンボンTVとは、講談社とUUUM(主にYouTuberのマネジメントを手掛ける会社)が共同運営しているYouTubeチャンネルです。
2007年に休刊した少年誌「ボンボン」をYouTubeチャンネルとして復活させる取組としてスタートしました。当初は「ボンボン」の復刊を目指していたという講談社。
しかし「紙にこだわらなくてもいい」という発想の元、他の追随を許さない小学生向け情報メディアへと成長しました。