2026年9月12日と15日、チャンネル登録者170万人超を誇る国内最大級の不動産・投資メディア「楽待 RAKUMACHI」のYouTubeチャンネルで、応用数学の未解決問題「波動散乱の逆問題」を世界で初めて解いた神戸大学の木村建次郎教授との対談が前後編2本で公開されました。元キオクシア研究開発者・投資家として聞き手を務めました。
前編(38分)では「見えないものを数学で透視する」技術の原理から乳がん検診・インフラ検査への応用までを、後編(36分)ではリチウムイオン電池の発火を出荷前に見抜く検査、宇宙からの地下探査、「水はなぜ零度で凍るのか」を第一原理から計算する新しい挑戦と高温超伝導への道筋までを掘り下げています。前編は公開5日で10万回再生を突破し、後編も公開2日で5.7万回再生に達しました(2026年9月17日時点)。
対談相手:「波動散乱の逆問題」を世界で初めて解いた木村建次郎教授
木村建次郎教授は、神戸大学 数理・データサイエンスセンターの教授で、京都大学生存圏研究所の特任教授も務めています。1978年岡山県生まれ、京都大学工学部電気電子工学科を卒業後、同大学院で博士(工学)を取得。応用数学史上の未解決問題とされてきた「波動散乱の逆問題」の解析解を世界で初めて導き出し、その理論(多重経路散乱場理論)をもとに、物体の内部を壊さずに「透視」する技術を研究しています。
研究成果の社会実装にも自ら取り組んでおり、株式会社Integral Geometry Scienceの代表取締役として、マイクロ波で乳がんを検出する「マイクロ波マンモグラフィ」、コンクリート内部の鉄筋腐食の検出、リチウムイオン電池の内部電流密度の非破壊可視化、次世代セキュリティゲートなどの開発を進めています。2017年には内閣官房主催の第1回「日本医療研究開発大賞」で表彰されました。
前編の内容:「見えないもの」はなぜ数学で見えるのか
前編のタイトルは「【魔法の数式】ガンも半導体も『透視』する!?『波動散乱の逆問題』を、木村建次郎教授が実演」(公開時のタイトルは「【数学の天才】道路もガンも『透視』する、数学の難問『波動散乱の逆問題』を、木村建次郎教授が実演!」)。対談は次のように進みます。
- 「波動散乱の逆問題」とは何か:物体に電波や超音波を当てて跳ね返ってきた波から、内部の構造を逆算する問題。なぜ長年「解けない」とされてきたのか
- なぜ未解決問題を解くことができたのか:布の下の磁石から得た着想をもとに、画期的な数式にたどり着くまで
- 透視の原理をホワイトボードで解説:木村教授がホワイトボードに数式を書きながら、透視の原理を解説
- 波動の力が人命を救う:X線を使わないマイクロ波マンモグラフィで乳がんをどう見つけるのか。従来のCTスキャンとの違い
- 研究と産業のハイブリッド:大学の研究を、企業として社会に実装していく考え方
後編の内容:電池の発火予知から「水はなぜ零度で凍るのか」まで
後編のタイトルは「【人類の夢・高温超伝導】水が『零度で凍る』を数式で証明、エネルギー危機を解決へ!?/地中の金塊も発見…ピラミッドに眠る秘宝は透視できる?」。透視の理論から離れ、木村教授がいま取り組んでいる研究と、研究者としての考え方に踏み込みます。
- リチウムイオン電池の爆発阻止:欠陥のない単結晶から作る半導体と違い、ペーストを塗って作る電池の内部にはリチウムの濃度の「ゆらぎ」が必ずある。ゆらぎの大きい場所が急速充電で発火するので、最初の充電時の電流分布を測れば危険な個体を出荷前に見分けられる。故障解析の分野では世界中の電池メーカーに使われているという
- ピラミッドの秘宝も透視できる?:マイクロ波では石に吸収されて深さが足りない、というのが教授の答え。代わりに語られたのが、宇宙に仮想的な巨大レーダーを作って地球の中を丸ごと見る構想と、ドローンで重力異常を測って地下資源を探すプロジェクト(すでに金が見つかったという)
- 「水が零度で凍ること」の証明:当たり前に見えて、第一原理(シュレーディンガー方程式)から「0℃」を導いた人は自分の知る限りいない(本人談)。温度を変数に入れた計算を統計物理で組み立て、化学反応をコンピューターの中で再現する。これができれば高温超伝導の転移温度も材料ごとに計算できる、という壮大な道筋
- 新たな未解決問題、勝算は?:「偉大な科学者はずるい」。絶対零度と超高温という式が簡単になる極端しかやらず、中間の温度領域こそ未開拓だという研究観
- AIは発明家ではなく「ウシ」:いまのAI化学は人間の過去の実験データを参照しているだけ。そのデータ自体をコンピューター内の第一原理計算で無限に増やしたい、という発想
- 第一原理から研究する理由:高校時代、周期表もボーアモデルも「間違っている」と信じなかった話から、納得するまで突き詰める研究者の原点へ
なぜ「元半導体研究開発者」が聞き手なのか
もふもふ不動産のもふ(菊地夏紀)は、学習院大学理学部物理学科でボース・アインシュタイン凝縮を研究したのち、ソニー、キオクシア(旧東芝メモリ)で16年間、半導体の研究開発に従事し、世界初の48層3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH™」の立ち上げに携わりました。波動・散乱・量子といった物理の言葉を、研究者と同じ土俵で受け止められる投資家として、「最先端の研究が、社会や産業をどう変えるのか」を投資家・一般の視聴者に翻訳する役割を担っています。半導体に限らず、物理・数学・医療技術といった先端科学のテーマでも、研究者本人と対談して視聴者に伝える役割をお引き受けできます。
楽待チャンネルでは、2026年5〜7月にキオクシア・宇宙・量子コンピューター・MLCC・PCBをテーマにした9本(合計146万回再生)に出演しており、今回の対談はそのテクノロジー解説シリーズの延長として、「研究者本人に、研究の中身を聞く」企画となりました。
出演動画
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▶ 10.0万回再生
▶ 5.7万回再生
「楽待」での出演・掲載実績
「楽待」は楽待株式会社(東証スタンダード上場・証券コード6037)が運営する国内最大級の不動産投資メディアで、YouTubeチャンネルの登録者は170万人を超えています(2026年9月時点)。もふもふ不動産では2020年の初出演以来、継続的に取材・出演のご依頼をいただいています。
- 2026年9月:神戸大学・木村建次郎教授と「波動散乱の逆問題」をテーマに前後編2本の対談(本記事)
- 2026年8月:「楽待新聞」の連載「大家業のひとびと」に不動産投資家として掲載
- 2026年5〜7月:YouTubeでキオクシア・宇宙・量子・MLCC・PCBを解説、全9本が合計146万回再生
- 2020年:楽待YouTubeに初出演 / 石原博光さんとの対談 / 楽待の密着取材 / 名古屋の融資状況に関する取材
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- 専門領域:先端半導体の研究開発(ソニー・キオクシアで世界初の量産に2度参画)
- 菊地夏紀のプロフィール(物理学科での研究から半導体開発・投資家へ)
今後も、半導体・株式投資・不動産投資の専門家として、難しいテクノロジーと投資の話を「わかりやすく」伝える発信を続けてまいります。
