株の値段は、毎日変わってきます。例えば、日本で一番規模が大きい会社のトヨタ自動車の株価は、2019年1月25日で6764円でした。1日の中の価格の変動を見ると、上がったり下がったりしています。なんで株価が上がったり下がったりするのでしょうか?
株価は、買いたい人と売りたい人の価格が釣り合ったとき、売買されます。
これはとても大事なことなのでよく理解しておきましょう。
買いたい人と売りたい人は、板と呼ばれる表に表示されています。
下の図は2019年1月25日のトヨタ自動車株の板ですが、トヨタ自動車の株を売りたい人と買いたい人の一覧が表示されています。
左側が売りたい株価と株数、右側が買いたい人の株価と株数になっています。
当たり前ですが、売りたい人は少しでも高く売りたいですし、買いたい人は少しでも安く買いたいです。
公平に売買できるように売買したい金額と株数の注文を出して、それを板に一覧表示されているのです。これは東証の板なので、どの証券会社で注文を出してもこの板に表示されることになります。
今の状況だと、
- 6773円で1700株売りたい
- 6764円で2100株買いたい
という注文がせめぎ合っています。どうしても株が欲しい人は、6773円で1700株を買うことができますし、どうしても株を売りたい人は6764円で2100株を売ることができます。
この売買の値段の差で売買されて、ものすごいスピードで売買されているのです。
それで、買いたい人のほうが売りたい人より多いと株価が上がるし、逆なら下がるということで1日の株価が変動していきます。
ストップ高、ストップ安
買いたい人が殺到して、売りたい人の株をすべて買ってしまった場合はどうなるのでしょうか?
その時は、株価は1日に上がる株価の上限に張り付くことになります。株価が急激に変動すると市場に対する影響が大きくなりすぎてしまうので、1日の株価の変動幅はだいたい20%くらいに制限されています(株価ごとに上限が定義されています)。
また、1日の値幅表は、下記の図のように決まっています。
優しい株のはじめ方さんより引用
株価はどうやって決まるか?
株価は売りたい人と買いたい人との需要と供給で決まることを解説しました。
つまり、その株を買いたい人が多ければ株価は上がっていきます。逆にその株を買いたい人がいなくなれば株価は下がっていきます。
これは株を始めるうえでとても重要なポイントです。業績が良いと上がると思っている方もいますが、業績が良くてもその会社の株を欲しがる人がいない場合は株価が下がるのです!
業績が良くても無名な会社はたくさんあります。そういった会社の株を欲しがる人が少ないので、業績が良くても株価が上がらないということはよくあります。
株価は需要と供給を中心に様々な要因が混ざって動いていくので奥が深いものなんです。
- 株価は1日の中で上がったり下がったりしている
- 株価は、買いたい人と売りたい人の値段が釣り合うと売買される
- 買いたい人が多くいれば、株価が上がる
- 売りたい人が少なければ、株価は下がる
- 買いたい人が売りたい人の株をすべて買ったらストップ高
- 売りたい人が買いたい人の株をすべて売ったらストップ安
株価って毎日変動しているけど、誰が株価を決めているの?どうやって株価って決まるのかな?