株主優待の注意点を解説!リスクを紹介します

株主優待が大好き!」
「よし、株主優待の基礎も知ったし、始めてみるか

という方へ向けて、この章では、株主優待を受ける際のリスクに関してお話ししていこうと思います。

では、株主優待初心者がやりがちな注意点について話していきましょう。

株主優待の注意点①優待の取りやめ

最初にお伝えする株主優待の注意点は、

  • 優待の取りやめ

です。

実は、株主優待は企業側の負担も大きいんです。

なぜかというと、個人株主が増えるから。

株主が増えれば増えるほど

  • 郵送費

などが増えて、優待への負担が上がるからなんです。

そのため、会社の売り上げが下がってくると会社の負担が多いというわけですね。

また、世の中には優待大好き人間というのがいます。

多くの人が優待のために株を買うと、株価が上がってしまいます。
そうすると、本来の株の価値以上に割高になってしまうため、本来の価値よりも優待分カサ増しされている状態になってしまうんです。

そして、本体の価値から高いところにある株価が優待の取りやめを機に優待を廃止すると、反動でバコンと株価が大幅下落してしまう自体に陥ってしまいます。

僕も何度もくらっていて、とても痛い思いをしています。

例えば、三光マーケティングフーズでは、株主優待の改悪で株価が60%もダウンしてしまった事例があります。

株価が過大評価されるというのは、とても怖いことですね。

優待の取りやめのまとめ
  • 優待は企業の負担も大きい
  • 株主が増えて、コスト増加
  • 優待があると、実態以上に株高に
  • 優待を廃止すると、株価が大幅下落

株主優待の注意点②優待確定後、株価が下落することがある

優待確定後に、株価が下がってしまうケースがあります。

どういうことかというと、

  • 優待確定日に向けて、みんな株を買い始める
  • 株価が上がる
  • 権利確定日の次の日に、みんな売る

という流れで、株価が下落してしまうのです。

株の価格は、欲しい人がいればいるほど上がっていくため、権利の日に向けて株を買うことで株価が上がっていくわけです。
それが権利日の翌日に売られてしまうことで、株価が一気に下落してしまうのですね。

「5,000円の優待がもらえるから株買ったよー」

と言っても、翌日に株価が10,000円下がってしまったら、それは損でしかありません

そういう銘柄があるので、過去の動きを見て、分析した上で株を買うようにしましょう。
優待欲しさに株を買っても損をする場合があるので、見極めは慎重におこなってください。

優待確定後、株価が下落してしまう場合
  • 優待でもらえる金額以上に、株価が下がることがある
  • 確定日直前に株を買うと、痛い目を見ることも

過去のデータを見て、注意しましょう。

株主優待の注意点③制度信用のクロス取引に注意

中上級者向けの注意点が、制度信用のクロス取引です。

優待が欲しい」
「でも株価下落が怖い……

という方は、リスクを下げたいがために

  • 100株買って、100株空売りすれば株価が上がっても大丈夫

なクロス取引に走ることがあります。

リスク少なく優待をもらえるクロス取引ですが、少し難しいために中上級者向けの方法となっています。

ただ、このクロス取引にも落とし穴が。
大失敗する人がいるんです。

まず、信用取引には、

  • 制度信用
  • 一般信用

という二つがあります。

一般信用は証券会社が独自にやっているものなので、そんなに多くの手数料はかかりません。
しかし、制度信用は証券金融会社がやっているため、こっちでやってしまうとひどい目にあうケースがあるのです。

どういうことかというと、

  • 優待株を空売りしたい
  • 株が超絶不足する
  • 超絶な手数料が発生する(逆日歩)

というような状態に陥ってしまうからです。

空売りをしたい人が多ければ多いほど株が不足し、需要に比例する空売りの手数料がとんでもないことになってしまう、ということです。