株価の大暴落から底値を探る3つのサインとは?

もふもふ不動産のもふです。

僕は投資家でTwitterYouTubeやブログなどで資産運用や不動産投資について解説しています。

2020年2月、コロナウイルスの世界的な感染拡大による景気悪化の懸念を理由に、日経平均やダウ平均は大幅に下落しました。

ダウ平均は2020年2月15日に29000ドル台の史上最高値を付けたところから、たった2週間で24000ドルまで下落しました。

暴落がどこまで進むのか気になる方も多いでしょう。

結論から言うと、どこまで下がるかはだれも予想できないです。

しかし、過去のデータからどれくらいまで下がりそうなのか?どこから反転しそうなのかを予想することは、投資を行う上でとても重要になります。

この記事では、過去のデータなどを交えて、どれくらいまで株価が暴落しそうなのか個人的な予想を解説しました(予想なので外れると思います。投資は自己責任でお願いします)

投資をしている中で暴落時に考える一つの考え方として参考になれば幸いです。

1)日経平均の一株当たりの資産を目安にする

日経平均を構成している会社の一株当たりの資産を出すことができます。

一株当たりの資産をBPS、BPSを株価で割ったものがPBRになります。

  • BPS … 一株当たりの資産
  • PBR … (一株当たりの資産/株価)

これはかなり重要な用語なので、覚えておいた方が良いでしょう。

日経平均構成銘柄の会社の資産をすべて売り払って、お金に換金可能と考えると、BPSが株価の支えにはなりそうです。(ほんとにすべてをうっぱらうのはちょっと現実的ではないかもですが)

2020年2月28日時点では、日経平均のBPS(一株当たりの純資産)は20700円くらいです。

日経平均が21000円くらいなので、PBRは1倍くらいになっています。

リーマンショックの時など過去のトレンドを見てみると、BPSの0.8倍くらいまで価格が下がっていました。(つまりPBR 0.8倍)

20700円の0.8倍なので、だいたい16500円くらいが一つの目安になりそうと考えています。

この過去の日経平均のPBR推移をみることができるので、見てみてください。

たとえば投資の森さんのサイトではPBRの推移を見ることができます。

過去15年間の日経平均のPBR推移。リーマンショックは0.8倍くらいまで下がった。引用:投資の森より

だいたい、一定の範囲に収まっていますね。

今回も同じくらいの景気不調だとするのなら、この範囲で収まると予想できます。

2)新安値銘柄数を見る

新安値銘柄とは、直近1年で一番の安値を付けた銘柄のことです。

新安値銘柄数とは、東証に上場している株の中で、新安値銘柄になった株の数です。

株が大暴落していくと、新安値銘柄を更新する銘柄が増えます。

過去の暴落の時の新安値銘柄数と、今回のコロナショックの時を比較することで、今回のショックがどれくらいのインパクトがあるのか比較することができます。

2020年2月28日の新安値銘柄数は791銘柄となっています。

比較的多いほうですが、過去にはまだもっと新安値銘柄が増えている暴落がありました。

  • 18.12.25 1601銘柄
  • 18.12.21 1335銘柄
  • 18.12.20 1078銘柄

など、1年前の暴落の時のほうが新安値銘柄数的には多かった状況です。

新安値銘柄数だけでみると、まだまだ株価が下がる可能性も考えられそうです。

過去の新安値銘柄数の推移

直近で見ると、新安値銘柄数がどんどん上昇しているのがわかります。

例えば、「今日の世界株価指数」さんのサイトで見ることができます。

直近の新安値銘柄数

ここからどれくらいまで増えるのかが気になるところです。

さらにもっと過去を振り返ってみると、

このような推移になっています。2018年12月25日が特に新安値銘柄数が多いですね。

3)ストップ安銘柄数

ストップ安とは、売りが殺到して株の価格がその日の下限の価格になってしまうことです。

市場がパニックになった場合、株の投げ売りが出るので、ストップ安の銘柄が多く出ます。

もう景気が悪化しているから、一刻も早く株を売りたい…

という人が殺到した場合にストップ安にまで発展します。

2020年2月28日のストップ安銘柄は32銘柄となっています。

32銘柄でもかなり多いほうなのですが、過去の暴落の時はもっと多くの株がストップ安になったことがあります。

  • 18.02.06 136銘柄
  • 18.06.24 81銘柄
  • 18.02.12 43銘柄

まだ市場はパニックのようになっていないというように言えますね。

ここからまだどれだけストップ安の銘柄が増えるのかはわからないですが、この指標でもまだ下がる可能性がありそうといえます。

暴落時には様々なデータを見て判断することが必要

沢山株を保有している状態で株価が暴落してしまうと、損失が膨らんでしまってどうしようというような心理状態になってしまいます。

しかし、こういう時こそ冷静にデータを分析して、どのような投資判断をするのかを考えることがとても大切です。

ピンチはチャンス

という言葉もあります。

株価が下がっているということは、逆に言うと株を安く買うチャンスでもあるのです。

どこが底値なのか?

底入りするのはどこなのか?

投資家は様々なデータを分析し、過去のデータを皆型投資のタイミングを探っています。

パニックが起これば株の投げ売りがされるので、株を安く買うチャンスにもなるんです。

問題が起こってないけど、パニックで異様に売り込まれたお宝の株を探すことができれば、市場が回復してきたときに大幅に値上がりする可能性もあります。

株価が下がって落ち込む気持ちと闘いながら、いい銘柄を探して買いたいと考えています。

株価がどこまで下がるかは誰にもわからない

ここまで底値の予想方法について解説してきました。

経済アナリスト、評論家、トレーダーなど様々な方々が予想していますが、結局のところ株価がどこまで下がるのかは誰にもわかりません。。

完璧に予想できたら、その人は超大金持ちになります。

いろいろな人が、様々なデータを分析して、今後株価がどうなるのかを予想しながら対応しているような状況です。

「落ちるナイフを掴むな」という格言があるように、ここからまだどれだけ株価が下がるのか予想付きません。

リーマンショックの時も、リーマンブラザーズが破綻してから半年後に最安値を付けました。

リーマンショックのダウ平均は、リーマンブラザーズが破綻してから半年後に最安値を付けた

ダラダラと下がり続ける可能性があります。

コロナウイルスによる実経済への影響は、まだ数字には表れていない状況です。これからGDPや消費指数などの形で表れてくると思います。

様々なデータを見つつ、そこを見極めて買いたいと考えています。

あわせて、暴落時にやってはいけないことを解説しているので、見てみてください。

参考になる動画

株価の下落を見るのに参考になる動画を紹介します。

Zeppy投資ちゃんねる

株式投資家の井村さんが1週間で1億円も評価金額が下がってしまっています…底値がどこなのか?

プロの株式投資家が株価の底値を真剣に探っています。

もふもふ不動産

株価がどこまで下がるのか?見解を解説しています。