PERとPBRを超わかりやすく初心者に解説!株式投資初心者は必見です

株式投資を始めたいけど、初歩的なこともわからない」
「専門用語がいっぱいあるし、どういうものかもよくわからない

といった株式投資初心者の方は多いのではないでしょうか。

もんご

「専門用語がわからないから、株式投資に足を踏み出せないよ」

そこで、この記事では、株式投資をやる上で知っておかないといけない「PER」と「PBR」について解説していこうと思います。

株式投資には、専門用語がいっぱいあるために難しく思ってしまう方も多いですが、

  • なぜ知っておかないといけないのか
  • どういったものなのか

を、わかりやすくお伝えしていきます。

なぜ、株式投資をやる上で専門用語を知っておかないといけないのか

Photo by Tycho Atsma on Unsplash

PERとPBRについての解説をする前に、知っておかねばならないことがあります。

株式投資初心者の方の中には、「株価」に囚われている人が多いように思います。

ニュースを見ていても、株式投資の評論家や専門家は「株価が〜」と口を揃えて言っているため、株価を必要以上に大きく捉えているように感じるからです。

もちろん、株価は大事な指標の一つなのですが、

  • 異なる会社の株価を比較することは無意味

だと、僕は考えます。

なぜなら、

  • 発行株数は各企業によってバラバラだから

です。

そこで、「時価総額」の登場です。

時価総額とは、「会社が持っている全ての価値」と定義することができるんです。

時価総額とは?

時価総額は「株価×発行株数」で算出することができます。

PERとは、どれだけ企業が稼ぐ力があるのかを示す指標

それでは、PERの説明をしていきましょう。
PERは、株式投資を始める一番最初に覚える指標ですので、ぜひ覚えていっていただければと思います。

まずお伝えしたいのが、

  • 株式会社は利益を上げることが重要

という点です。

利益を上げた結果、株主に利益を還元し、またそこで株が買われるというサイクルの上で成り立っています。

そのため、株式会社というのは、利益を追求するということがとても重要です。

また、

  • 時価総額に対し、どれだけ利益を上げているか

という点も、かなり大切なポイントです。

例えば、

  • A社:時価総額100億円で、利益は10億円
  • B社:時価総額1,000億円で、利益は10億円

という企業があったとします。
どちらの会社の方が、稼ぐ力が強いかわかりますか?

なんとなくはわかるけど、明確な理由はないしなあ

という方が多いかもしれません。そこで、どちらの企業が稼ぐ力が強いかを表す指標、「PER」が登場します。

PERとは、「何年間で時価総額を稼ぐか」を表す指標

何年間で時価総額を稼ぐか

という指標を表すものが、PERです。

そのため、PERは、時価総額を当期純利益で割ることで、算出することができます。

PERとPBRを超わかりやすく初心者に解説!株式投資初心者は必見です1

先ほど例に出したA社を使って、PERを説明していこうと思います。

  • A社:時価総額100億円で、利益は10億円

のPERを出す際は、当期純利益の10億円を時価総額の100億円で割ります

すると、10という値が出てきます。

PERとPBRを超わかりやすく初心者に解説!株式投資初心者は必見です2

先ほどの「何年間で時価総額を稼ぐか」という言葉に当てはめると、10年間で時価総額分の利益を産みますよ、ということですね。

PERの目安ってどのくらいなの?

PERの出し方はわかったけど、実際どのくらいのPERが妥当なの?
という疑問が湧いてきます。

実は、業界によってバラバラなため、目安は全然違うんです。

そのため、「PERがこのくらいだから、この企業の株買いなよ」
とはなりません。

あくまで、一つの目安に過ぎないということですね。

また、日経平均でいうと、10〜15くらいが平均です。
全ての上場企業を均(なら)していって、稼ぐ力と時価総額をあわせていくと、だいたい10〜15くらいになります。

ただ、ものすごく成長している企業だと、PER100とかいく場合もあります。

なぜなら、「今後、稼ぐ力が飛躍的に上がるだろう」と期待されているからです。

多くの人間が「この企業の株が欲しい」となるため、稼ぐ力はなくても、時価総額が膨れ上がっていきます。

なので、「PERが良いから、この企業は買いだ!」とは、一概には言えないということです。

僕も若い頃はPERを低い順から比べていったこともありますが、なかなかPERだけ追ってもわからないことが多いという経験をしてきました。

あくまで、一つの指標だということを、念頭に置いておいてください。

PERの豆知識

成熟した(爆発的な伸びが期待できない)企業は、PER10を割ることもあります。

PBRとは、資産がどれくらいあるかを示す指標

PERの解説の次は、PBRについて解説していきます。
PERに並んで、とても重要な指標です。

結論からいうと、

  • PBRとは、時価総額に対して、資産がどれくらいあるのかを示す指標

です。

そもそも時価総額とは、市場が決めた会社の価値です。

その株を欲しい人と売りたい人の差分で価格が決まっていくものです。

ただ、「実際に会社が持っている資産っていうのはどのくらいあるの?」というのが、投資家として気になるところ。

例えば、

  • A社:時価総額100億円。純資産100億円
  • B社:時価総額100億円。純資産500億円

の会社があったとします。

この2社は、時価総額は同じでも、純資産が違ってきますよね。

時価総額=会社の価値」という図式が成り立つので、株を100億円で買い占めればその会社を乗っ取れるということになります。
仮に株を買い占めて全部売っぱらったとしたら、500億円入るということになります。

ただ、そうなると、投資家としては「割安だなー」となるんです。

割安かそうでないかを表すためにも、PBRは大切な判断材料になります。

純資産って何?

総資産(お金や株、債権、不動産)から負債(銀行からの借り入れ)を引いたものが、純資産

PBRについて、詳しく解説!

PBRとは、下記の画像の図式になります。

PERとPBRを超わかりやすく初心者に解説!株式投資初心者は必見です3

時価総額を、純資産で割るような形です。

  • A社:時価総額100億円。純資産200億円

だとすると、

  • PBR=時価総額/純資産=100億円/200億円=0,5
PERとPBRを超わかりやすく初心者に解説!株式投資初心者は必見です4

という図式が成り立つんですね。
純資産の方が、時価総額より2倍多いということです。

なので、意外と安く見えてしまいます。

わかりくいかもしれませんが、1を割っている場合は、

  • すべて売り払うと少しだけプラスになる

という見方ができるでしょう。

PBRの目安ってどのくらいなの?

ここで気になるのが、PBRの目安ではないでしょうか。

これもPERと同じで、業界によってぜんぜん違うんです。

例えば、日経平均だと1.0〜1.5くらいに落ち着いている感じです。

ただ、中には、資産を持たないソフトウェア会社のような企業もあるため、そういった会社はPBRが高い傾向にあります。

また、PERと同じで、成熟企業はPBR1を割ることも珍しくありません
ソフトウェア系企業だとPBR10を軽く超えることもありますが、それって10や100を超えてるから悪いということはないんです。

そういうのはぜんぜん関係なく、あくまで指標の一つでしかないということです。

結局は、みんなが株を欲しがれば上がるし、みんなが売れば下がっていくので、その会社自体の魅力が大事です。

そのため、「PBRが低いから買おう」という人は、そんなにいないように感じます。

PERとPBRを超わかりやすく初心者に解説!のまとめ

Photo by Melissa Chabot on Unsplash

この記事では、

  • 時価総額=会社の価値
  • PERとは、稼ぐ力(何年で時価総額を稼ぐか)
  • PBRとは、資産性(純資産は時価総額の何倍か)

といった、PERとPBRについての解説をしてきました。

PERやPBRは株式投資をやる上でとても大事な指標の一つなので、知っておいて損のない内容になっていたのではないかと思います。

下記の動画では、この記事の内容をより詳しく解説しています。

よかったらご覧ください。