日本にはたくさんの株が上場しているので、どの株を買っていいのか判断が付かないかもしれません。
それでは、どういうところを見て買うのがいいのでしょうか?
まずはこの6個を覚えるようにしましょう。これが基礎の基礎です!
今回紹介する6つの指標を同じ業界内で比較して(たとえばトヨタとホンダなど)、それでどっちの会社のほうが業績がよいのか?を見たり判断の材料にします。
株の指標を覚えよう
- 一株当たり当期純利益(EPS)
- PER=株価/一株当たりの利益(EPS)
- 一株当たりの資産
- PBR=株価/一株当たりの資産
- 一株当たりの配当
- 配当利回り=配当/株価
1株当たりの利益(EPS)とPER(株価収益率)
会社は利益を出すために運営されています。
そのため会社がいくら利益を出しているのかは重要な指標でEPSやPERは、会社が稼ぐ力を表すのに大切な指標となっています。
一株当たりの利益(EPS)=会社の利益/発行株数
EPSは一株当たり、いくらくらいの利益を出しているのか?という指標になります。
PER=株価/一株当たりの利益(EPS)
PERは株価収益率です。
この数値目安は業界や成長産業かどうかによっても違うのですが、僕は10くらいを目安に見ています。
10ということは、10年で株価と同じ金額を稼ぐことができるということです。
PERは小さければ小さいほどよく、例えばPERが1だとすると、1年で株価と同じ利益を稼ぎ出すという、すさまじい状態になります。
成長産業では、今後稼ぐ力が増えることを期待してPERは大きくなり、成熟産業ではこれから稼げなくなり市場が縮小されると見込まれるため、PERが小さくなる傾向にあります。
一株当たりの資産とPBR(株価純資産倍率)
会社がどれくらいの資産を持っているかというのは重要になります。
会社がつぶれて会社の価値が0になったとしても、会社の資産を売却すれば、株と同じお金が返ってくることも可能かもしれないという指標になります。
一株当たりの資産=会社の資産/発行株数
PBR=株価/一株当たりの資産
PBRが1を切っている会社は、会社の資産を全部売り払って解散したとしたら、株価以上のお金が返ってくる可能性があるというように取れるため、割安といわれています(実際は売却できない資産や簿価の価格で売却が難しいものも多々あるので、この表現は正確ではないですが、ひとつの参考にはなります)
一株当たりの配当
会社が稼いだお金を、株主に配る制度があります。そのことを配当といいます。
配当利回り= 一株当たりの配当/株価
例えば、株価が1000円で1株当たりの配当が30円だとしたら、配当利回りは3%になります。
一般的には1%~3%くらいの配当です。
銀行の金利と比較すると高いのですが、株価が下落するリスクもあるので、単純に銀行の金利と比較してはいけません。
トヨタ自動車の株のPER、PBRなど財務諸表

ここで、トヨタ自動車のPERやPBRを見てみましょう。
PERが8.73、PBRが0.99で割安な印象です。
こうやって数値で見て比較することで、良い会社かどうかを知る判断基準になります。
ただ、PERやPBRが良い数値だからと言って株価が上がるわけでないです。難しいですね。
最初はどこをみていくか迷うとは思いますが、まずは6つの指標を注目するという事を覚えると良いでしょう。
注目する箇所が分かれば勉強しやすくなりますし、段々と判断できるようになってきます。
- 一株当たり当期純利益(EPS)
- PER=株価/一株当たりの利益(EPS)
- 一株当たりの資産
- PBR=株価/一株当たりの資産
- 一株当たりの配当
- 配当利回り=配当/株価
今回はまず知ってほしい6つの指標を紹介しましたが、次回は特に重要なPERとPBRを超わかりやすく初心者に解説で解説しています。
どこを見て株を買えばいいのかな?
もふさんはどこを見ているの?