「株式投資を本格的に始めたい」
「けれど、基礎的なことがあまりわからない」
という方へ向けて、「時価総額」に焦点を当てていこうと思います。
なんて方もいるでしょうが、本当にその認識は正しいのでしょうか?
株式投資をする際には、「時価総額」を知らなければ株式投資をしないほうが良いと言われるくらい、「時価総額」は大事な要素の一つです。
株式投資で損をするリスクを減らすため、または得をするためにも、時価総額についての基礎的な知識を知っておく必要があります。
- 時価総額がどういうものなのか
- 時価総額でどういったことがわかるのか
株価が高いから良い企業なの?株に関わる疑問を解決します
投資投資初心者の中には、株価が良いからその企業も良い企業だと思う方が多くいます。
「ここの会社は株がいいから投資すべき」
「ここの会社は株価が安いからだめだ」
なんて方が結構いるんですね。
下記の画像をご覧ください。
- 任天堂 40,000円
- トヨタ自動車 7,200円
- ソニー 6,230円
と、一株あたりの株価(2019/10月時点)が出ています。
株価だけ比較してみると、任天堂が一番高いですよね。
「株価が高いから任天堂が一番良い会社」と思ってしまうかもしれませんが、これ、実はぜんぜんそんなことないんです。
では、何が重要なのかと言うと、ここで「時価総額」が出てくるんです。
株式投資的に良い会社を選ぶ際に、株価は関係ない
株式投資的に良い会社を選ぶには、時価総額が大事だというのは認識いただけたかと思います。
けれど、「なんで株価が関係ないの?」という疑問は尽きません。
株価が関係ない理由を簡単に言ってしまうと、
- 発行株数が会社によって違うから
ということなんです。
そのため、異なる会社の株価を比較することは無意味と言ってしまっても過言ではありません。
- A社は1万株を発行
- B社は5万株を発行
- C社は1億株を発行
というように、会社によって発行株数がバラバラだということです。
そのため、価格だけ見ても、なんの参考にもなりません。
そんなバラバラの株を発行している各社を同じ目線で見るために出てくるのが、「時価総額」です。
時価総額を判別するためには、
- 時価総額=株価×発行株数
でわかります。
例えば、
- 時価総額(10,000円)=株価(100円)×発行株数(100円)
という図式が成り立つということです。
「時価総額=会社の価値」ということを覚えておいてくださいね。
株式投資をやるなら「単元株」を知っておこう
株式投資をやる上で覚えておいてほしい知識の一つが、「単元株」です。
単元株とは、「取引できる最小株数」のことを指します。
先ほどと同じく、任天堂とトヨタ、ソニーを例に出してみましょう。
この三社はどれも100株が単元株として設定されており、
- 任天堂 40,000円→4,000,000円
- トヨタ自動車 7,200円→720,000円
- ソニー 6,230円→623,000円
というように、任天堂にいたっては最低でも400万円ないと株が購入できないようになっています。
また、単元株は各企業によってばらばらで、単元株が1株から買えるところや1000株から買えるところもあります。
- 単元株を統一しよう、なんて動きも出てる
- SBIネオモバイル証券では1株から買える
例えばトヨタの株を100株買ったら?
あなたが「トヨタの株を100株買ったら」という例え話をしてみようと思います。
さきほども言ったように、100株買う場合は72万円必要です。
これであなたはトヨタの株主になれました。
トヨタの総発行株数はだいたい32億株くらいなので、あなたは100株/32億株持っていることになります。
言い換えれば、100/32億株の権利を保有しているということです。
「会社の株を持っていること=会社を保有している」という考えって、すごく面白くないですか?
もしあなたが50%の株を持つようなことがあれば、トヨタに取締役を送り、経営権も握れてしまうんですよ。
時価総額による会社のイメージを考えてみよう
時価総額を見ることで、会社の規模を測ることが可能です。
あくまで僕のイメージでお話しさせていただきますね。
下記の画像のように、
- 1兆円以上もの時価総額があると「超大企業」
- 1000億円〜1兆円の時価総額で「大企業」
- 100億円〜1000億円の時価総額で「中小企業」
- 100億円未満で「ベンチャー」
というような認識を持っています。
会社を時価総額ベースで分類することは、株式投資する上で大事
時価総額を分類することで、あなたが株式投資をする上でわかりやすいヒントとなります。
またまたトヨタを例に出してみましょう。
トヨタは、
- 時価総額が23兆円
と、飛び抜けて大きな会社です。
ちょっとやそっとのことじゃ吹き飛ぶことのない会社だと言えます。
かといって、すぐに時価総額23兆円から100兆円にいく可能性は高くありません。
時価総額が50兆円にいく可能性というのも、少ないと思います。
そのため、時価総額が高い会社っていうのは、今以上に時価総額が上がりにくい傾向にあるということです。
一方で、ベンチャー企業というのは、会社自体ができたばかりなので「潰れるか伸びるか」というような動き方をすることが考えられます。
何か一発ヒット商品が出れば、時価総額50億円の企業が時価総額1000億円を超えるということがよくあるんです。
なので、株価だけで見るのではなく、気になった会社があった場合は時価総額を見て、あなたが思う、その企業の位置付けをハッキリさせることが大切です。
もし「伸びるぞ」と思うベンチャー企業があったら、10倍になる可能性が高いと思います。
ただ、0になってしまう可能性もありますけどね。
そこが株の面白いところとも言えるのですが(笑)
時価総額とは?時価総額についての基本的な知識を解説しますのまとめ
この記事では、時価総額に焦点を当て、株式投資をやる上で基礎的なことをお話ししてきました。
- 株価は重要ではない
- 時価総額=株価×発行株数
- 購入は、単元株数×株価
- 時価総額を見ることで会社を分類しよう
ということが、株式投資では大事になってきます。
まずは、上記のまとめた内容をあなた自身の中に落とし込み、各企業の時価総額を見てみてください。
そして、その企業がどのポジションにいるのかを判断し、「イケる」という企業があったならば、株式投資に挑戦してみるのもいいかもしれません。
下記の動画では、今日の内容をさらに詳しく解説しています。
記事だけでなく、動画でも時価総額について勉強していただければと思います。
「いやいや、時価総額くらい知ってるよ」