「SSDに置き換わったオワコン」と思われていたHDD。ところが2026年、HDDメーカーのシーゲイトの株価は年初から約3.2倍になりました。なぜ今HDDが足りないのか、なぜAI時代にSSDではなくHDDなのか、いつまで続きそうかを、元研究者の目線でわかりやすく解説します。
もふもふ不動産のもふです。僕は元キオクシア(旧東芝メモリ)の半導体研究開発者で、ソニー・キオクシアで16年、先端半導体の研究開発に携わってきました。いまは投資家として株や不動産に投資していて、2026年の年初からHDD(ハードディスク)に注目してきました。詳しくは研究開発者としての経歴ページをご覧ください。
よくある質問
シーゲイトの株価はなぜ上がったのですか?
AIで保存すべきデータが急増した一方、HDDを作れる会社は世界にシーゲイト・ウエスタンデジタル・東芝の3社しかなく、急に増産できないためです。株価は2026年1月2日の終値287.54ドルから9月22日の919.84ドルへ約3.2倍になり、2026年4〜6月期の営業利益率は前年同期の23.2%から43.0%に上がりました。
なぜAI時代にSSDではなくHDDが必要なのですか?
1台あたりの最大容量はSSDのほうが大きい(SSD 245.76TB、HDD 44TB)ものの、容量あたりの値段はHDDのほうがずっと安いためです。シーゲイトは2024年時点で、企業向けSSDの容量単価は企業向けHDDの7倍以上と説明しています。大量のデータを安く保管するデータセンターの「倉庫」役として、ニアラインHDDが使われています。
HDD不足はいつまで続きますか?
シーゲイトは2026年7月の決算説明会で、ニアラインHDDの容量の大半は2028年(暦年)まで割り当て済みで、2027年分は製品構成と価格まで決めた契約を結んでいると説明しています。一方、2026年10月2日には東芝が2027年度中にHDDの生産能力を倍増させると日本経済新聞が報じており、供給が増える動きも出ています。
HAMRとは何ですか?
熱アシスト記録(Heat-Assisted Magnetic Recording)のことで、書き込む瞬間だけレーザーで円盤を温め、より小さな領域に記録できるようにするHDDの技術です。シーゲイトのHAMR搭載製品「Mozaic 4+」は最大44TBで、2026年3月に発表されました。
HDDに関わる日本企業はありますか?
HDDメーカーの東芝は非上場です。部品・材料では、読み書きヘッドやサスペンションのTDK、スピンドルモーターのニデック、HDDメディア(円盤)のレゾナック、ガラス基板のHOYAなどがあります。
シーゲイトの株価は年初から約3.2倍——理由は「AIでHDDが足りない」
まず数字から。米国のHDDメーカー、シーゲイト・テクノロジー(NASDAQ: STX)の株価は、2026年1月2日の終値287.54ドルから、9月22日の終値919.84ドルへ。9ヶ月弱で約3.2倍です。途中の6月18日には、取引時間中に1,145ドルの高値もつけました。
10月2日には東芝の増産報道で1日に10.2%下げ、終値は848.99ドル。それでも年初から約2.95倍です。
僕は1月からHDDの枯渇を動画で取り上げてきましたが、正直ここまでとは思っていませんでした。理由をひとことで言うと、AIで保存すべきデータが爆発的に増えたのに、HDDを作れる会社は世界に3社しかなく、急には増やせないから。その結果、シーゲイトの営業利益率は1年で23%から43%に跳ね上がりました。
HDDとは?なぜ「オワコン」と言われたのか
HDD(ハードディスクドライブ)は、磁性体の円盤の表面に、ものすごく小さなNとSを並べてデータを記録する装置です。円盤を回しながら「ヘッド」が表面すれすれを動いて読み書きします。テープと違って好きな場所をすぐ読めるので、「たまに読む大量のデータ」の置き場所に向いています。
iPodとHDDウォークマンの時代
HDDが一世を風靡したのは2000年代です。2001年の初代iPodには5GBのHDDが入っていて、「こんなに曲が入るの!?」と驚いたものです。僕はソニーのHDDウォークマン派でした(最初のモデルNW-HD1は2004年7月発売・20GB)。「ゲームボーイみたいなデザインだな…」と思いながら使っていました(笑)。
ただHDDは、振動に弱く(走りながら聴くと音が止まった、という方もいるのでは)、ヘッドを物理的に動かすのでランダムアクセスが遅く、モーターがあるので小さくしにくい。そこに速くて小さいNANDフラッシュが登場し、iPodやウォークマン自体もスマホに統合されて消えました。こうしてHDDは「終わった技術」と見られるようになったわけです。
業界再編も進み、2009年に富士通のHDD事業が東芝へ、2011年にサムスンのHDD事業がシーゲイトへ、2012年に日立系のHGSTがウエスタンデジタルへ。いまHDDを作っているのはシーゲイト、ウエスタンデジタル(WD)、東芝の3社だけです。この「3社しかいない」ことが、あとで効いてきます。
AI時代にHDDが必要な理由——なぜSSDに置き換わらないのか

AIサーバーを仕事場にたとえると、GPUは「脳みそ」、DRAM(とAI向けのHBM)は「机の上」、SSDは「引き出し」、HDDは少し離れた「倉庫」です。AIブームの主役はGPUとHBMで、HDDは蚊帳の外。僕も正直ノーマークでした。ところがAIが賢くなるほど、この「倉庫」が足りなくなってきたんです。
理由①:学習データを全部とっておく時代になった
AIは学習データが命です。車の運転操作、Webのアクセス履歴、店の中での人の動き——これまで捨てていたデータが、AIに学習させれば「宝の山」になります。たとえばスーパーのトライアルは、スマートストアの天井にAIカメラを約700台つけ、棚の前での行動データで棚割りを変えています。
こうしたデータは毎日読むわけではないけれど捨てられない。「めったに読まないが、大量に、安く置いておきたい」データの置き場所として、HDDはうってつけなんです。
理由②:生成AIが作った画像・動画の置き場所
生成AIが作った画像や動画も、クラウドに保存されます。多くは作った後ほとんどアクセスされないので、速さよりコスト優先でHDDに置かれます。シーゲイトはさらに、ロボットや自動運転などフィジカルAIの動画データが次の需要源になるとも説明しています(会社の見方)。
ニアラインHDDとは——データセンターの「倉庫」用HDD
データセンターで使われる大容量HDDは「ニアラインHDD」と呼ばれます。常に高速で読み書きする「オンライン」と、しまっておく「オフライン」(テープなど)の中間という意味で、求められるのは速さより容量と安さ。24時間稼働が前提で、シーゲイトの「Exos(エクソス)」がこれにあたります。
いまのシーゲイトは、ほぼニアラインの会社です。2026年4〜6月期に出荷した容量218EB(エクサバイト=100万TB)のうち、約89%がデータセンター向けでした。
なぜSSDに置き換わらないのか
「SSDのほうが速いし、大容量化も進んでいるのでは?」——その通りです。実は1台に入る容量では、SSDがすでにHDDを上回っています。キオクシアが2025年7月に発表した企業向けSSD「LC9」は245.76TB。HDDの最大はシーゲイトの44TBです。
それでもHDDが選ばれるのは、同じ容量を一番安く持てるから。シーゲイトの見方では、企業向けSSDの容量あたりの値段は企業向けHDDの7倍以上で、この差は少なくとも2027年まで続くとしています(2024年5月時点の会社見解)。実際、2019〜2023年にクラウド事業者向けに出荷された容量の約87%はHDDでした(IDC調べ、シーゲイトの引用)。
倉庫に求められるのは速さより「広さと家賃の安さ」。速いSSDは引き出し、安いHDDは倉庫という分担は、AI時代にむしろはっきりしてきたと僕は見ています。
HDDはなぜ不足しているのか——メーカーは3社だけ、増産にも慎重
HDDを作れるのは世界でこの3社だけです。シーゲイトとWDの2強で、少し離れて東芝。推計では2025年は台数・容量ともWDが首位でした。
| メーカー | 2025年の台数シェア | 2025年の出荷容量 | 大容量の製品・技術 | 株式 |
|---|---|---|---|---|
| ウエスタンデジタル(WD) | 42.3% | 761EB | 40TB(UltraSMR)の出荷開始を報道。HAMRの44TBは2027年前半予定 | 米国上場(WDC) |
| シーゲイト | 40.8% | 678.1EB | HAMR「Mozaic 4+」で最大44TB | 米国上場(STX) |
| 東芝 | 17% | 182EB | 30〜34TB(MAMR+SMR)をサンプル出荷(2026年3月・報道) | 2023年12月に上場廃止 |
出典: シェアと出荷容量はCoughlin Associatesの推計(Forbes掲載)。製品は各社発表・報道をもとに作成
2025年秋にHDD不足が表面化、SSDとの間で玉突きに
調査会社TrendForceによると、2025年秋にはニアラインHDDの納期が数週間から52週超に延びました。HDD各社が近年増産してこなかったためです。HDDが手に入らないクラウド各社はQLC SSDに流れ、今度はNANDが逼迫しました。
2026年は逆向きの流れも起きています。NANDの契約価格は10〜12月期に前期比15〜20%上がる予測(TrendForce)で、SSDが高くなれば割安なHDDに需要が戻ります。日本経済新聞によると、HDD指標品の大口価格は7〜9月期に前期比15%上がり、6四半期連続の上昇で過去最高。背景はSSDからの代替需要と中国の需要です。つまりHDD不足とSSD不足は、お互いを押し上げ合っているんです。
メーカーは「台数を増やす」より「1台の容量を上げる」
シーゲイトは、顧客の注文を確保してから作る受注生産(BTO)をとり、設備投資も売上の4〜6%に抑える方針です。工場を増やして台数を積むのではなく、円盤1枚あたりの容量を上げて、出荷する総容量を増やすやり方です。
部品・材料も逼迫しています。HDDの磁性層に使われるルテニウムは2026年3月に1オンス約1,750ドルと、前年の約560ドルから3倍超になり過去最高を記録しました。HDD向けの需要が一因とされています(ロイター)。モルガン・スタンレーは、需要が年40〜50%増えるのに対し、供給は30〜35%増にとどまると分析しています(報道)。
シーゲイトの決算:営業利益率が23%から43%へ
需給のひっ迫は、そのまま決算に表れています。2026年7月28日発表の決算を、会社発表の数字で整理します。
| 四半期(3ヶ月) | 2025年4〜6月期 | 2026年4〜6月期 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 24.4億ドル | 36.3億ドル | +48% |
| 営業利益(GAAP) | 5.7億ドル | 15.6億ドル | 2.7倍 |
| 営業利益率(GAAP) | 23.2% | 43.0% | +19.8ポイント |
| 通期 | 2025年度 | 2026年度 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 91.0億ドル | 122.0億ドル | +34% |
| 営業利益(GAAP) | 18.9億ドル | 40.9億ドル | 2.2倍 |
| 営業利益率(GAAP) | 20.8% | 33.6% | +12.8ポイント |
| 純利益 | 14.7億ドル | 31.8億ドル | 2.2倍 |
| 1株利益(GAAP) | 6.77ドル | 13.90ドル | 約2.1倍 |
出典: シーゲイト決算資料(米SEC提出)。決算期は7月初めまで(2026年度は2026年7月3日終了)
売上1.5倍で、営業利益2.7倍になった理由
四半期の売上は1.5倍なのに、営業利益は2.7倍。理由は2つです。
- 容量あたりの単価が上がった——1EBあたりの単価が前年比で約10%上がったことを、決算説明会でCFOが認めています。
- 同じ台数で、より多くの容量を売れる——HAMRで1台の容量が増え、2026年度末にはニアラインで出荷した容量の約40%がHAMRに。工場を増やさずに売る容量を増やせるので、値上がり分が利益に残りやすいんです。
会社は7〜9月期に売上41億ドル±1億ドル(前年比+56%)、Non-GAAPの営業利益率約50%を見込んでいます。
PERで見ると「安くはない」
一方で、株価はそれ以上に上がりました。9月22日の919.84ドルで計算すると、PERはGAAPの1株利益(13.90ドル)基準で約66倍、Non-GAAP(15.58ドル)基準で約59倍。10月2日の終値でも実績PERは約61倍です。7〜9月期のNon-GAAP EPS見通し7.30ドルを単純に4倍した29.2ドルで割ると、10月2日終値で約29倍です(見通しの水準が1年続くと仮定した単純計算)。
動画でも話しましたが、PERが50〜60倍まで上がるとは思っておらず、ここから入るのは正直買いにくいと感じています。一方で、HDDはまだ本格的な「取り合い」になっておらず、そうなれば価格がもう一段跳ねる可能性もある、と見ています。どちらも個人的見解です。
HDDの店頭価格も上がっている
値上がりは、僕たちが買う店頭価格にも出ています。価格.comでシーゲイトの24TBのHDD(ST24000DM001)を見ると、2025年3月の初値は4万7,800円、2026年9月下旬の最安値は7万9,800円で約1.7倍。価格推移のグラフでは2025年中はほぼ横ばいで、2026年1月ごろから上がり始め、6月ごろには平均価格が一時13万円前後まで上がる場面もありました。
店頭価格はクラウド大手が買う価格とは別物なので参考程度ですが、大口価格も6四半期連続で上がっていて方向は同じ。サーバー向けのExosは、2026年に入って店頭に出回りにくくなっている印象です。
HDDの技術の進化——垂直磁気記録・ヘリウム充填・HAMRとは
垂直磁気記録——日本人が発明し、東芝が世界で初めて製品化

昔のHDDは、小さな磁石を横に寝かせて並べていました。これを縦に立てて並べ、同じ面積にたくさん詰め込むのが垂直磁気記録です。発明したのは東北大学の岩崎俊一先生で1977年(2023年にIEEEマイルストーン認定)。東芝が2004年12月に世界初の製品化を発表し、2005年8月に出荷しました(1.8型・40GB)。発明から製品化まで約30年。技術が花開くまでには、これだけの時間がかかるんですよね。
TMRヘッド——読み取る側の進化で容量が爆発的に増えた

小さな磁石を並べても、読み取れなければ意味がありません。磁石の向きで電気抵抗が変わる「GMR効果」(2007年ノーベル物理学賞)のヘッドに続いて登場したのが、TMR(トンネル磁気抵抗)ヘッドです。ごく薄い絶縁膜を磁性体で挟み、両側の磁化の向きがそろうと電流がよく流れ、逆向きだと流れにくい。この差が大きいほど、小さな磁石でもはっきり読めます。
2004年には産業技術総合研究所の湯浅新治さんらが、酸化マグネシウム(MgO)を挟む構造で室温230%という大きな抵抗変化を実現(JSTが支援)。2008年には出荷HDDの約98%がこの技術を採用し、容量は2000年の75GBから2012年の4TBへ急増しました。
ヘリウム充填——空気より軽いガスで円盤を増やす
2013年11月には、空気の代わりにヘリウムを封じ込めたHDDが登場しました(HGST「Ultrastar He6」、6TB・円盤7枚)。ヘリウムの密度は空気の約7分の1。効果は消費電力23%減と、円盤をより多く積めることです。回転数は空気入りと同じ毎分7200回転(1秒に120回転)で、速さではなく省電力と大容量化のための技術です。
HAMR(熱アシスト記録)とは——レーザーで温めた一瞬に書き込む

そして今、シーゲイトの切り札がHAMR(Heat-Assisted Magnetic Recording、熱アシスト記録)です。容量を増やすには磁石をもっと小さくしたい。でも小さな磁石は熱でNとSの向きが勝手に変わりやすく、変わりにくい「頑固な」材料にすると、今度はヘッドで書き込めない。このジレンマを解くのがHAMRです。
シーゲイトの説明では、鉄と白金の超格子でできた記録媒体を、レーザーとプラズモニック・ライターで約430℃以上に加熱し、書き換えやすくなった瞬間に書き込みます。2ナノ秒未満で冷えると、向きががっちり固定されます。
2024年1月に「Mozaic 3+」で30TB超のHDDを発表し、2026年3月には「Mozaic 4+」で最大44TBに。大手クラウド2社で認定・量産に入っています。今後は円盤1枚10TB、つまり100TBのHDDを目指すとしています。
HDD不足はいつまで続くのか——2028年まで長期契約で埋まっている
シーゲイトは2026年7月の決算説明会で、ニアラインHDDの容量の大半は2028年(暦年)まで割り当て済みで、2027年分は製品構成と価格まで決めた契約を結んでいると説明しました。顧客からは2029年以降までの計画延長を求められているそうです。
モルガン・スタンレーもHDD不足は2028年まで続くとみていて、ニアラインHDDの単価は1TBあたり約15ドル、メーカーは2〜3年で25〜30ドルを目指していると分析しています(2026年6月・報道)。
ここからは個人的見解です。動画では、本格的な取り合いになれば価格がさらに1〜2段跳ねる可能性もある、と話しました。ただHDDはNANDほど価格が乱高下する製品ではないので、爆発的に跳ねるというより、安定的に利益が積み上がっていくイメージを持っています。
リスク:東芝の倍増投資で株価10%下落 ほか
押さえておきたいリスクは5つです。
①東芝がHDDの生産能力を倍増へ
2026年10月2日、日本経済新聞が、東芝が約600億円でフィリピン工場を増強し、2027年度中にAIデータセンター向けHDDの生産能力を倍増させると報じました。容量シェアを現在の10%超から中期で30%に引き上げる目標です。これを受けてシーゲイト株は1日で10.2%下落(取引時間中は一時791.75ドル)、WD株も大きく下げました。値上げを支えてきた供給の締まりが緩むのでは、という警戒です。
ただ東芝の倍増は「2027年度中」の話で、シーゲイトは2027年分の価格まで契約済み、2028年分も大半が割り当て済みと説明しています。シーゲイトの説明どおりなら、東芝の増産が値決めに影響しうるのは主に2028年以降の契約分です。
②WDが技術で追いつく可能性
WDは40TBのHDDの出荷を始めたと報じられ、HAMRの44TB品も2027年前半に投入予定です。シーゲイトの技術的な先行は縮まるかもしれません。
③SSDの値下がりによる置き換え
NANDの値上がりが落ち着き、SSDの容量単価が大きく下がれば、HDDの「安さ」という強みが薄れて置き換えが進むおそれがあります。
④AI投資の減速
シーゲイトのCFOは9月の投資家向け会議で、顧客側のリスクとして電力不足・許認可の遅れ・部品不足を挙げています(報道)。データセンター建設が遅れれば、HDDの需要も影響を受けます。
⑤株価の割高感
実績PERは約61倍(10月2日)。6月18日の高値1,145ドルから約26%下がったとはいえ、期待はかなり織り込まれています。
HDDの部品を作っている日本企業(HDD関連銘柄)
「日本株でHDDに関わる会社はないの?」という方向けに、HDDの部品・材料を作っている日本企業を事実ベースで整理します。
まず、HDDメーカーの東芝は2023年12月に上場廃止になっていて、東芝の株は買えません。
| 企業 | HDDとの関わり | 公表されている事実 |
|---|---|---|
| TDK | 読み書きヘッド、サスペンション | 2026年3月期の磁気応用製品の売上は2,629億円(前期比+17.6%)。ニアライン向けHDDヘッド・サスペンションが増加(TDK決算資料) |
| ニデック | 円盤を回すスピンドルモーター | HDD用スピンドルモーターの世界シェア約80%(2012年の台数ベース・同社サイト) |
| レゾナック | 記録用の円盤(HDDメディア) | 生産能力を年1.6億枚から2.1億枚へ31%増強、2027年以降順次(2026年5月発表)。シーゲイトとHAMR用メディアを共同開発(2021年発表) |
| HOYA | HDD用ガラス基板 | HAMRではガラス基板が前提とされる(日本経済新聞) |
出典: 各社の発表・サイト、日本経済新聞、業界紙をもとに作成
どの会社もHDD以外の事業が大きいので、HDDの好調がどこまで業績に効くかは会社ごとに確かめる必要があります。TDKはスピンメモリスタの記事、ニデックは株価下落の経緯の記事でも解説しています。
まとめ
メモリ市況全体はマイクロン決算の解説記事、SSD側の動きはキオクシア決算の解説記事とサンディスクのインベスターデイの解説記事もどうぞ。僕の研究開発者としての経歴は経歴ページをご覧ください。





