もふ社長
「もふもふ不動産」の運営者。投資家、ブロガー、YouTuberとして活動。「もふもふ不動産」のYouTubeのチャンネル登録者数15万人を超え、Twitterは4万人を超える。2019年3月末にサラリーマンを辞め独立。詳しい自己紹介はこちら。もふもふしたものをこよなく愛し、不動産投資、株式投資、経済、税金、科学、研究開発などを初心者にわかりやすく解説することを得意としている。
もふもふ不動産のもふです。
僕は投資家でTwitterやYouTubeやブログなどで資産運用や不動産投資について解説しています。
実は、10年以上も前から、特定の方からネットで誹謗中傷を書かれていました。
そこから、ずっとこの問題に苦しめられることになるのです。
どこの誰だかわからない人が、僕の事実無根のことをずっと書いているのです。
当時、ただのサラリーマンで投資もネットでの情報発信もしていませんでした。
「ただの一般人の僕がなぜ?」
初めにふとした時に発見し、心臓が止まる思いでした。。
色々とありましたが、相手を特定することができ、そして2020年の5月に
- 事実無根であること
- 二度と書き込まない事
などを条件に和解することができました。
これを見てくださっているあなたも、もしかしたら誹謗中傷に苦しめられているかもしれません。
正直、この問題は自分にとってかなり苦しい体験なので、公にしたくないという思いもありました。。
でも、私の体験談が誹謗中傷に悩んでいるかたに役に立てばいいなと思い、まとめることにしました。
この記事では、
- 誹謗中傷を受けた経緯
- どうやって特定したのか?
- 特定するのに必要な方法
- 弁護士さんの見解
など、体験談を交えながら詳しく解説していきます。
もくじ
誹謗中傷を発見した時の状況
正直、昔過ぎていつのことだか覚えていませんが、たぶん2010年くらいではないかと思います。
何かのきっかけで検索していたところ、自分の誹謗中傷を見つけてしまったのです。
「これはなんだ…?」
全くいわれのない事実に反する書き込みが1つ見つかりました。
自分を誹謗中傷を見つけたとき、本当に衝撃でした。
有名人が誹謗中傷に合うのならわかりますが、ただのサラリーマンの僕がこんなことを書かれるのはなぜだろう?
相手は誰なんだろう?すごく悩みましたが、全く心当たりはありません。。
書き込みを見つけた時点で、書き込みは数年が経過されていました。
どうすることもできなかったので、そのまま放置していました。
数年後にふと思い出して検索する
特にそのあとは思い出すこともなく、何年か経った時のこと。
ふと、
「誹謗中傷はどうなっているのだろうか?」
そう思って、再度検索してみました。
すると、さらにたくさんの書き込みが増えていました。。
「やばい…」
しかも、内容もエスカレートしている状況です。
書き込みの内容は、僕を知っている人であることが明白でした。
そして投稿の内容と傾向から、一人でいろいろ書いていることも予想がつきました。
その人をAとしましょう。
Aの書き込みで僕に実害があるのか?
と言われると、普通にサラリーマンをしている上では何も問題はないです。
でも、得体のしれない誰かに何年も書き込み続けられているのは恐怖でした。
「放置していても収まることはない…実害はないけど、恐ろしい…でも相手をどうやって特定すればいいのだろう?」
そういう心境でした。
気になってたまに調べてみて、書き込みが増えていると落ち込む
得体のしれない相手から長年書き込まれている事実は、心のどこかに引っかかってはいました。
書き込まれる頻度は、数ヶ月に1回あるかないかといった感じでした。
たまに思い出して検索してみて、それで書き込みが増えていると落ち込むような状況です。
この不安な状況から逃れるために、
「Aは誰なのだろうか?」
相手を特定したいと思い、特定する方法を調べました。
その結果、書き込みのログの保存期間が3ヶ月くらいしかないとのことでした。
つまり、もし僕が半年前の書き込みを見つけたとしても、ログがないので相手を特定することがほぼ不可能な状況です。
ごくまれに書き込まれる誹謗中傷をタイムリーに見つけるのは、かなり困難です。
毎日検索して探すか、でも検索エンジンに引っかかってこなかったら発見のしようもないので、かなり困難です…
色々考えましたが、答えは出ません。
普通に何かしているうちには影響はないので、気にしすぎないようにすればいいと思っていました。
SNSから個人情報を消して友達のみの限定公開にしました。
誰だかわからない相手に対して居場所がバレることないように注意はするようにしました。
特定されて会いに来られたりとかして、もしAに刺されりしたら…
とか、そういうリスクもあったりします。(実際に刺され亡くなられている方もいます。hagex事件として有名な、福岡IT講師殺害事件)
ブログやYouTubeで情報発信をするようになる
自分自身で稼げる方法も作りたいと思い、2014年から不動産投資を開始しました。
ひっそりと一人でやってきたのですが、税理士の先生に「もっといろいろなセミナーとか会に行ってもいいのでは?」とアドバイスをいただき、2016年にセミナーに参加して不動産投資家の友達ができました。
また、不動産投資の情報を多くの人に伝えたいとおもい、2017年からブログで不動産投資の情報を発信し始めました。
僕が表に出て情報発信すれば、誹謗中傷の相手に見つかる可能性があったので怖かったところもありました。
しかし、いずれにせよ情報発信していくうえでは避けては通れない問題です。
Aに見つからなかったとしても、他の人から誹謗中傷を受ける可能性もあります。
なので、覚悟を決めて情報発信をし続けました。
YouTubeやっていることがその相手に見つかる
2018年7月末にYouTubeを開始しました。
YouTubeのことを全く知らない状態で、てきとうに始めたのがきっかけなのです。
でもおかげさまで2020年5月末では22万人も登録してくださり、多くの方に見ていただけるようになりました。
そして、人気になっていろいろなところで見られるようになった結果、10年以上も僕を誹謗中傷してくるAに見つかってしまったのです。
僕がYouTubeで人気なのが気に食わなかったのか、誹謗中傷の内容もさらに過激なものになりました。
そしてさらに書き込みの頻度が圧倒的に増えたのです。
※実はYouTubeをやり始めて、誹謗中傷してくる人がもう一人新たに現れました(かりにBとしましょう)。その人のBの書き込みを見つけて、Aが僕を特定したようです。ちなみ今回の記事では詳しく触れませんが、BはAよりもさらに過激な誹謗中傷を繰り返しました。そして私に対する誹謗中傷でBは警察に逮捕されています。
ついに新しい書き込みを見つける
これまで、半年に一度くらいしか書き込まれることがなく、見つけたときには期間が立ってしまっている状況でした。
相手を特定しようとしてもログの保存期間を過ぎてしまっているので、どこの誰が誹謗中傷をしたのか、全くわからない状況でした。
Bが現れて僕の誹謗中傷をしまくったおかげ?で、Aが僕のYouTubeを発見。
それをきっかけに書き込みの頻度が増えたのです。
Aが僕を誹謗中傷をする場所も、予想がつくようになってきました。
そしていよいよこの日が来ました。
Aが誹謗中傷をした直後の書き込みを見つけたのです。
2019年12月末のことです。
Bの件で相談していた弁護士の先生に相談したところ、誹謗中傷に強い弁護士の藤吉修崇先生を紹介してくださいました。
藤吉先生に依頼し、相手を特定していただきました。
藤吉先生は、書き込みのサービスを提供する会社に開示請求を出してIPアドレスと通信会社を特定。
次に、通信会社に誰がそのIPを使っていたのかを特定してくれました。
10年間謎だったAた誰だか分かったのです。
Aは想像もしていない人でした。
ほぼ面識もなく会話したことすらあまりなく、15年以上も会ってもない人だったのです。
動機も理由も不明です。
「そんな人はいるのだろうか?」と思われる方もいると思います。
僕もまったく同じ気持ちです…
インターネットの誹謗中傷で相手を特定する流れ
誹謗中傷してきた相手を特定する方法を解説します。
あくまで概要なので、詳しくは弁護士など専門家に聞いて見てください。
また、誹謗中傷を受けた場合にどうするべきなのか?簡単にまとめました。
- まず書き込みのURLと時刻がわかる情報を取得
- 弁護士に相談
- 書き込み者のIPアドレスと通信会社を開示請求する
- IPアドレスを使っていたのが誰なのか?通信会社に開示請求する
という事になります。
簡単に解説します。
1)書き込みのURLと時刻がわかるものを取得し証拠にする
書き込みのURLと時刻がわかるものを取得しておきましょう。
パソコンのブラウザで、pdfとして保存するのが簡単でおすすめです。
この証拠を残すときに、書き込みの時刻がとても重要になります。
サービスの運営会社(5chとかTwitterとか)に開示請求を出したときに、IPと接続会社がわかります。
IPアドレスとはネット上での住所のようなもので、相手を特定するために使われます。
誰がそのIPアドレスを使っていたか?ですが、IPは時刻によって使っている人が変わる仕組みになっています。
つまり、時間がわからないと、誰が使っていたのか特定することができないのです。
2)弁護士さんに相談
URLと時刻と書き込みの内容を証拠として取得したら、弁護士さんに相談しましょう。
- その書き込みが誹謗中傷にあたるのかどうか?
- 開示請求が可能なのかどうか
- 慰謝料が取れそうなのかどうか
- 費用はどれくらいかかるのか
など、確認することが大切です。
ログの保存期間が3ヵ月くらいしかないため、慣れていない弁護士さんだと開示に手間取ってしまってログの保存期間が過ぎて相手が誰だかわからなくなるという可能性もあります。
インターネット誹謗中傷問題になれた弁護士さんに依頼するのがお勧めです。
私が依頼した藤吉先生は、被害者の方は無料相談を受け付けられているので、困っている方は相談してみてください。誹謗中傷ドットネット
3)サービス会社と、通信会社に開示請求を行う
まずサービス会社(例えば5chやTwitterなど)に、書き込み者のIPアドレスと通信会社(Docomoとかauとか)の開示請求を行います。
裁判所が開示請求を認めたら、サービス会社が書き込み者のIPアドレスと通信会社が判明します。
そしたら次に、通信会社に対してその時刻にそのIPアドレスを使っていた人が誰なのかの開示請求の裁判をします。
これが認められたら、その書き込みをした相手の住所や氏名を知ることができるのです。
今回、
相手が特定できたらどうなるのか?
相手が特定できたら、次は相手と交渉することになります。
僕の場合どうしたかというと、相手と無事に和解することができました。
今回の書き込みの内容的には、弁護士の先生のご判断だと、刑事事件にもできて最悪Aの逮捕もありうる状況でしたが、、和解して解決することができました。
初めに書き込みを見つけてから10年がたって、2019年年末に書き込みを発見し、そして2020年5月末にようやく解決したのです。。長かった。。
誹謗中傷は時間もお金もかかります。。少なくとも2回は開示請求で裁判する必要もあります。
もし相手が認めなかったり和解ができない場合はどうなるか?
もし相手が非を認めない場合や、和解ができなかった場合は民事訴訟で裁判になります。
さらに悪質な場合場合は、警察に被害届を出して、告訴して逮捕してもらうという方法もあります。
そうなると、さらに問題が長引くし裁判費用もかかります。
仮に勝訴したとしても、相手がお金を持っていなかったら慰謝料をもらうこともできないのです。
被害者にとってはさらに苦しい戦いになります。
誹謗中傷に関するQ&A
藤吉先生に、誹謗中傷に関して質問をしました。
Q:どこまでが批判で、どこまでが誹謗中傷なのか?
線引きは難しいが、「ラーメンがおいしくない」くらいであれば批判の範囲。でも「ラーメンに虫が入っていた」などの事実無根のことなどは開示できる可能性が高い
執拗なプライバシーの侵害は開示される可能性がある。特殊な性癖であったり、生まれ育ったところなどは事実であってもプライバシーの侵害になる可能性がある。
度を超えた批判であれば、誹謗中傷になる可能性がある。「くっそブス」という書き込みで開示が認められたケースもある。
Q:1回書いただけでも誹謗中傷になるのか?
Q:逮捕された方で、「たった1回だけしか書いてない」といっている犯人を見たことがありますが、1回書いただけでも誹謗中傷になる可能性があるのでしょうか?
A:そうです。書き込みが多いからどうかというのと開示するとどうかは関係がない。1件あたりに判断される。
Q:たとえば「こいつクッソブス」って1回書いただけでも、ある日突然弁護士から問い合わせが来る可能性はあるという事ですか?
A:はい。たとえばネットに広まっている有名人のあだ名を書いたとしても、訴えられる可能性があるので注意が必要。
藤吉先生との対談で、誹謗中傷を受けた場合の対処方法をYouTubeで解説しているので見てみてください。
誹謗中傷を受けた体験談のまとめ
10年以上前に始まった書き込みですが、ようやく解決することができました。
本当にこの問題は根が深く苦しい問題です。。
- 「誹謗中傷は無視すればいい」
- 「火のないところに煙は立たない。実際にやっているのだろう」
とか言われることは日常茶飯事です。
全くやっていない事実無根のことでも、ネットでたくさん書き込みされたら何時しかそれが事実として扱われるケースは多々あります。
たとえばスマイリーキクチさんは、突然殺人犯にされてしまいました。。(事件の詳細はこちら)
スマイリーキクチさんの本は強烈な体験談が詳しくまとめら得ておりおすすめです。
放置しても広がるし、反応したらさらに炎上する可能性もありとても根が深い難しい問題です。。
悩んでいても解決しないケースもあるので、困ったら専門家の方に相談するのがお勧めです。
とてもつらい体験なので、まとめるかどうか悩みましたが、僕の体験で少しでも多くの方の役に立てばいいなと思いまとめました。