不動産投資、株式投資、経済、税金、科学、研究開発などを初心者にわかりやすく解説することを得意としている。
もふもふ不動産のもふです。
僕は投資家でTwitterやYouTubeやブログなどで資産運用や不動産投資について解説しています。
株をこれから始めたい人・社会人の皆さんが自分の会社の決算書を見たいとき・・・など
前回は株式投資の基礎②ということで【貸借対照表】について解説しました!まだの方はそちらも読んでみてください。(株式投資の基礎2!資産・簿記の基礎について解説【貸借対照表】)
今回はキャッシュフロー計算書について分かりやすく解説をしていきます。
黒字倒産の仕組み
キャッシュフロー計算書とは何だろう?
黒字の会社でも倒産することがあります。
それらはキャッシュフロー計算書を見るとわかるようになります。
黒字でも倒産するのか
結論、黒字の会社でも倒産しています。
(黒字倒産の会社が増えたせいか、決算書にはキャッシュフロー計算書が必須となりました。)
では、どんなときに会社が倒産するのでしょう・・?
- 借金高はいくらあっても返せていたら良い
- 借金が返せなくなったら倒産する
- 現金が少なくなれば倒産するリスクが高くなる
会社は銀行に借金を返せなくなったときに倒産します。
売上が黒字でも、借金や手元にある現金に目を向けることが重要です。
黒字倒産の原理
大きな借り入れをして工場などに大きく投資をした際・・
たとえ利益が黒字だとしても借金の返済額が多いと手元に残るお金は少なくなります。
結果、借金が返せなくなり倒産してしまうというカラクリです。
キャッシュフロー計算書
黒字倒産の仕組みが理解できたところで、キャッシュフロー計算書について見ていきましょう。
見るべきポイントは3つあります!
お金の流れは3つ!
キャッシュフローは以下の3つに分けられます。
- 営業活動によるキャッシュフロー
- 投資活動によるキャッシュフロー
- 財務活動によるキャッシュフロー
その1つ1つについて下記で詳しく解説をしていきます。
営業活動によるキャッシュフロー
主に取り扱っている商品・サービスについてのお金の動きです。
- 本業でどれだけお金が増えたか
- 当期純利益は現金ではない
- 当期純利益からお金が出ていかない(マイナスの項目を除外すると現金に)
投資活動によるキャッシュフロー
企業が行なっている投資活動によるお金の動きです。
- 投資によってどれだけ増えたか?
- 株の売買の利益
- 固定資産(不動産・機械などの)の売買の増減
- プラスで現金が増加 or マイナスだと現金の減少
財務活動によるキャッシュフロー
銀行との取引によるお金の動きです。
- 銀行からどれだけ借りてきたか
- どれだけ返済したのか
見るべきポイントとは?
総合的に見てお金の動きがおかしくなっていないか確認をします。
- 本業でお金が残っている?
- ちゃんと投資をしている?
- 銀行の借り入れが増えている?
3種類のキャッシュフロー計算書のバランスを重要視して見ています。
TOYOTAのキャッシュフロー計算書を見てみよう
それではここまでの知識で、実際にTOYOTAのキャッシュフロー計算書を見て見ます。
営業からのキャッシュフロー
営業活動から得た利益ということで、TOYOTAの場合は車の販売のことを指します。
計算書の中では、3.7兆円の現金が手元に残っていることがわかります。
投資活動によるキャッシュフロー
投資活動だと3兆円の投資をしています。
固定資産の売却や有価証券の購入など投資活動の中身の部分までしっかり明記されています。
銀行融資によるキャッシュフロー
財務活動では、長期借入、短期借入などがあります。
最後、これら3つの営業活動トータルで見ると、7千億円現金が増えていることがわかります。
倒産するかどうかを見るとき
流動資産:1年以内に現金化できる資産
流動負債:1年以内に返済が必要な借金
この2つのバランスから今後の業績を予測します。
この他にも本業でどれだけ現金が出ていっているか?
どれだけ資金調達をしているのか?についても着目してみています。
まとめ
ここまででキャッシュフロー計算書について解説をしてきました。
- 利益が出ている → 損益計算書(P/L)
- 資産は持っている → 貸借対照表(B/S)
- 現金はどれだけ増えた → キャッシュフロー計算書
総合的に見ることで会社の状態を把握することができる
下記には、今回の記事が動画で見られるように、リンクを貼っておきました。
決算書の分析方法について解説した記事を下記にまとめました。
全てもれなくチェック!決算書を読めるようマスターしちゃいましょう!