株式投資の基礎!決算書の分析方法をわかりやすく解説【損益計算書】

資、株式投資、経済、税金、科学、研究開発などを初心者にわかりやすく解説することを得意としている。

もふもふ不動産のもふです。

僕は投資家でTwitterYouTubeやブログなどで資産運用や不動産投資について解説しています。

株をこれから始めたい人・社会人の皆さんが自分の会社の決算書を見たいとき・・・など

決算書をどのように分析したら良いのか分かりやすく解説をしていきます。

【決算書の読み方 総まとめ】

決算書の分析方法について解説した記事を下記にまとめました。

  1. 利益が出ている    → 損益計算書(P/L) (←当記事はこちら)
  2. 資産は持っている   → 貸借対照表(B/S) 
  3. 現金はどれだけ増えた → キャッシュフロー計算書

全てもれなくチェック!決算書を読めるようをマスターしちゃいましょう!

決算説明資料を探そう

もんご
株式投資を始めたい、決算書を見てみたいんだけど・・・

よく、「決算書ってどこにあるの?」という質問を多く耳にします。 まずは、決算書がどこにあるのか、情報の探し方について紹介します。

 決算書の探し方

 決算書を見たい企業のホームページの

「投資家情報」もしくは「IR(Investers Relations)」のページに飛んでみよう。

書く決算書の違い

決算説明資料・・・一般向け。パワーポイントのように分かりやすきまとめられている

決算短信・・・「決算説明書」より詳しく知りたいときに見る

有価証券報告書・・・「決算短信」よりさらに詳しくまとめられている

 どれも企業のホームページから自分必要としている情報を知ることができます。

 事例:TOYOTAの決算書

もんご
それじゃあ実際に「TOYOTA」の決算書を使って、中身の解説をしていくよ〜!

TOYOTAのホームページ「投資家情報」→「決算報告」の順にクリック

決算報告のページに各資料が掲載されています。

こちらからも飛べます

   TOYOTA決算説明資料

 決算説明資料は、グラフや表などでわかりやすくまとめられています。

 決算書類初見者の人にもわかりやすいですね。

TOYOTAホームページより抜粋

   TOYOTA決算短信

いきなり難しそうな見た目ですが、実は上記の「決算説明資料」と同じ内容が記載されています。

TOYOTAホームページより抜粋

決算書には3つの種類がある
  • 決算説明書
  • 決算短信
  • 有価証券報告書

決算書で見るべきポイント

決算書の探し方がわかったところで、次は決算書の中身について詳細を見ていきましょう。

 まずはこれだけ確認!

企業によっては膨大な量になる決算書の中身・・・

もんご
ソフトバンクは決算短信でも40〜50ページにもなるのだとか・・・

膨大な資料のなかでも、まずこの3つに着目して見てみます。

長ーい決算書でも・・・まずはこれだけチェック!
  • 損益計算書 【 利益 】
  • 貸借対照表 【 資産 】
  • キャッシュフロー計算書

損益計算書・・・儲かっているのか、損しているのか?

貸借対照表・・・資産はどうなっているのか? 

キャッシュフロー計算書・・・お金がどれだけ減ったり増えたりしているのか?


 この3つを抑えられれば、会社の業態の大体を把握することができます。

 「利益の構造」を覚えよう

ここで一度「利益の構造」をおさらいしましょう。

   ▼ TOYOTAの事例

       原価・・・鉄、ガラス、ホイール、タイヤなどの原材料

      販売管理費・・・・工場や事務所の家賃や人件費など

   「売上」からこれらの「原価」と「販売管理費」を引いた額が「営業利益」になります。

これらは基礎中の基礎的なことですが、きちんとここで押さえておくようにしましょう。

ここでの大事なポイント

本業が儲かっているかの判断は、「営業利益高」を見るようにする

  事例:TOYOTAの営業利益高

 実際にTOYOTAの売上の項目をみてみましょう。

 売上の中でも「自動車」と「金融」に分かれていることがわかります。

 ここでは「自動車」の項目だけ利益の構造の図に当てはめてみます。

この図からTOYOTAの営業利益(金融利益も含む)は合計で2.4兆円であることが分かります。

営業利益を見る際には、図のようにして売上に対して原価がいくらかかっているのかを見ることが重要です。

たとえ売上が上がっていても、原価が売上を上回っていたら「赤字」になっている証拠だからです。

 また、どの事業で利益を生み出しているのか販売管理費用の割合はどのくらいか・・・など

 細部までみてあげることによって企業の業績形態も細かく把握することができます。

営業利益を見る上でのポイント一例

● 売上に対して原価はいくらかかっているのか

● どの事業で利益を生み出しているのか

● 販売管理費用はどのくらいなのか

 当期純利益について

  営業利益に営業外利益を足したものが「経常利益」   さらにその経常利益に特別利益(株の売買益など)を足したものが「税引き前の当期純利益」   最後に法人税が引かれたものが「当期純利益」に当たります。   全部は覚える必要はありません。ここでは「営業利益」と「当期純利益」を抑えておきましょう。  

ここでのまとめ

● 売上-原価販-売管理費=営業利益

● 営業利益に金利や不動産や株式買の利益を足したものから、法人税を引いたものが 税引き後当期純利益

もんご
用語はざっくり覚えたらOKだよ〜!構造が分かればGOOD!

  事例:トヨタの当期純利益

TOYOTAホームページより抜粋

 企業によって記載詳細は様々ですが、TOYOTAの例を見ても

営業利益」「税引き前当期純利益」「法人税」の記載があります。

【結論】決算書のナニをみているの?

決算書について簡単に説明をしましたが、実際に決算書を分析していくとき、何に注目して見たらよいのでしょう・・・・。

決算書ここを見るべき
  • 売上は増えているのか?(成長企業なら・・)
  • 営業利益は出ているか?(売上と原価)
  • 税引き後当期純利益の内訳   

「利益は出ているけれど・・その内訳はまさかの◯◯だった・・・」なんて落とし穴も。

利益だけにとらわれるのではなく、決算書の見るべきポイントを抑えて分析していくことが大切です。

   (参考)TOYOTA 業績推移

販売台数や売上は下がっているが・・何とか黒字になっているところを見ると

コスト削減などの手を打って策を投じたことが分かります。

 どのジャンルの売り上げが大きいのか?

 加えて、企業の利益の中でも何の事業で儲けているのか見ることも大切です。

 何の事業で儲けている?

 複数の事業を行なっている場合は、どのセグメントで儲けているのか調べるようにしましょう。

 思っているイメージとは違うところで儲けを出していた・・なんてことも。

  楽天がそのいい例で、ECサイトから楽天モバイルや楽天証券などどの領域で儲かっているのか切り分けることが重要です。 

セグメント

セグメント・・・領域

 意外にも・・・?! SONY の事業形態

意外なことに、1番はゲームのセグメントで儲けているようです。

次に音楽、金融・・と続いています。

大きな会社であるとセグメントがいくつかあり、思いがけないところに稼ぎがあったりするので1度ぜひチェックしてみてください。

まとめ

ここまで決算書の分析方法について解説をしてきました。

今日の話をまとめると・・・

決算書を見るべきポイント
  1. 決算説明資料をみてみよう。
  2. 売上 – 原価 – 販売管理費=営業利益
  3. どのジャンルの売り上げが大きいのか?セグメントをみてみよう

下記には、今回の記事が動画で見られるように、リンクを貼っておきました。