この記事では、友達からマルチ商法に勧誘されたとき、僕がどう考えているかについて解説しています。
Twitterでこんな内容をつぶやいたら反響がありました。
電気自由化のMLM、
流行りつつありますね〜。旅行系
買い物系
海外不動産系
マイニング系と、毎年不動産投資業界にマルチ商法が流行ってますが、まともに働いた方がいいですね(^^)
どんな話か興味ある方いますか?イイね多ければYouTubeで解説やろうかな笑 pic.twitter.com/i0Ek2po8g1
— もふ社長@不動産投資家 (@mofmof_investor) February 11, 2019
「電気自由化のMLM、 流行りつつありますね〜。 旅行系 買い物系 海外不動産系 マイニング系 と、毎年不動産投資業界にマルチ商法が流行ってますが、まともに働いた方がいいですね(^^) どんな話か興味ある方いますか?イイね多ければYouTubeで解説やろうかな笑」
マルチ商法は、マルチレベルマーケティング(MLM…Multi Level Marketing)とも言われています。
僕は株式投資や不動産投資など、様々な投資を行いつつ会社を経営しており、ブログやLine@やTwitterやYoutubeなどさまざまなメディアを運営しているため、いろいろな方からMLMに誘われます。
しかし、僕はMLMをやったことはありません。やる予定もないです。
なんでMLMをやらないのか?
そもそもMLMの仕組みとは?をわかりやすく解説しています。
もくじ
マルチ商法(MLM)とは、どういう仕組みなのか?
マルチ商法の仕組みですが、簡単に言うと、入会金を払って商品(例えば掃除機だとして話を勧めます)を売る権利を買います。
その掃除機は、ちょっと特殊で性能がいい商品で、そこでしか買うことができません。その掃除機を沢山販売すればお金が入ってくるのです。
さらに、販売代理店を自分で見つけてきたら、入会金の一部をもらえることができます。自分が勧誘した人が掃除機を販売してもお金がもらえますし、自分が勧誘した人が入会者を見つけてきても入会金をもらえることができるのです。
- まず商品(権利)があり入会すると販売できる
- 入会金、月会費がかかる
- 商品を売れば儲けられる(はず)
- 勧誘した人が入会したら、お金をもらえる。
- 勧誘した人が、さらに勧誘してもお金がもらえる
- 勧誘した人が商品を販売してお金をもらえる
はじめにやった人ほど得するシステムになっています。何人紹介すると、ランクが上がるとかでより報酬が上がる仕組みになっているようです。
人を勧誘して入会させた場合
入会させると、入会金の一部を報酬としてもらうことができます。さらに、自分が入会させた人が他の人を入会させても、報酬をもらうことができるのです。
そのため、人を紹介すればするほど連鎖的に紹介して入会金を受け取れる仕組みになっています。
例の図では、10万円の入会金を支払ったら、紹介者は5万円もらい、紹介者の紹介者は2万円もらい、会社に3万円はいるようになっています(この金額は例のため意味はないです)。
マルチ商法でありがちなのは、「この会に入らない?」って友達や知り合いに片っ端から声をかけていき、友達を失っていくというパターンですね。そして、やったところであんまり入る人はいないので、そんなに簡単な話ではないんですよね。
商品を売った場合の報酬
商品を売った場合ももちろんお金が入ってきます。
例えば、掃除機を3万円で売ったら、販売者に1万円、紹介者に1万円、会社に1万円といった感じで上層部は何もしないでもお金がもらえるような構造になってします。
大体のMLMの場合、商品を売るよりも入会金のほうが報酬が大きいので、入会者を募集して稼いでいるところが多い傾向があります。
このように、上層部になれば下部の人たちが勝手に活動してくれて、どんどんお金が入ってくるという夢のような仕組みになっているんです。
マルチ商法とフランチャイズとの違い~個人的見解
ただいま説明したように、マルチ商法に加入すると商品を販売する権利を買い、商品を販売して儲けることができます。また、そのマルチ商法に加入する人を紹介したら、その紹介料をもらうこともできます。
一方で、コンビニエンスストアとかのフランチャイズも似たような構造になってします。フランチャイズ加盟料金を支払い、コンビニ経営のノウハウや商品を卸してもらい販売するスタイルを持っています。
マルチ商法とフランチャイズはいったい何が違うのでしょうか?
線引きははっきりとはできないのですが、個人的な見解だと
- 商品の販売が主な収入:フランチャイズ
- 階への加入が主な収入:マルチ商法
という認識しています。
たとえばフランチャイズでコンビニエンスストアの店長だったとします。そうすると、他の店舗って増えてほしくないですよね?ライバル店が増えると自社の売り上げが下がるので、いいことは何もないと思います。
なので、他の店舗を増やさずに自社の商品の売り上げを増やしたいという仕組みはフランチャイズだと考えています。
一方で、自社の売り上げを増やすことより、他の人を増やすことを重視しているとしたら、それはマルチ商法といっていいのではないかと考えています。
本当にいい商品なら、独占して販売したい。代理店を増やしたくはない
本当にいい商品なら、独占して販売したくないですか?
販売店が増える前に、一気に売りつくしてしまいたい。。
そう考えるのが普通です。
たとえば、ソフトバンクはiPhoneの独占販売権を手に入れました。その結果、携帯電話メーカーで一気にシェアを上げることができたのです。
いい商品の販売権を増やしたくないと考えるのが普通です。
一方で、マルチ商法は商品の代理店を増やすことに必死になっている傾向があります。
ということは、商品を売るよりも、販売店を売ったほうが儲かる…というのでマルチ商法ということになりますね(笑)
そういったところが、マルチ商法かどうかを見分けるコツになるのではないかと考えています。
マルチ商法は儲かるのか?
マルチ商法は儲かるのでしょうか?
やったことはないのですが、あの必死さや噂やネットでの情報から推測すると、ほんの一握りのトップはかなり儲けているでしょう。
一方で、大部分の人は利益が出ずに損失を出していると考えられます。
必死に集客したところで、せいぜい2~3人集められたらいいところです。そこでストップ。
自分のMLMに入ってもらうために、友達や知り合いに片っ端に電話して勧誘することになると思います。
そうすることで、ほとんどの人は友達からの信用を失っていきます。。
そこまでしてやりたいかどうかですよね。
どうせやるのなら、いろいろな媒体を駆使する
もし僕がガチでやるとしたら、ブログ、Youtube、Twitter、Line@などのメディアを駆使して、自動で人が集まる仕組みを作るでしょう。
友人関係は、関係が壊れてしまうし失うものが大きすぎます。そう考えると、広く一般から集客をするでしょうね(*´ω`)
広告を売ったり、リスト取りしたり、工夫すると思います。
でも、もしそうやって成功できるのなら、自分の商品を売ったり、アフィリやYoutubeで稼いだほうが確実に稼げます。つまり、もしMLMでやっていける実力があるのなら、自分でビジネスを始めたほうがよっぽど稼げるんですよね(*´Д`)
MLMで頑張ってクソ商品を売るより、自分のビジネスを伸ばしたほうがはるかに面白いしやりがいもあるしみんなの役にも立てるという見解です。
マルチ商法、MLMは違法ではないのか?ねずみ講との違い
MLMは違法ではありません。
特定商取引法で、連鎖販売取引として規定されています。
1.特定商取引法の規制対象となる「連鎖販売取引」 (法第33条)
特定商取引法は、「連鎖販売業」を次のように規定しています。
- 物品の販売(または役務の提供など)の事業であって
- 再販売、受託販売もしくは販売のあっせん(または役務の提供もしくはそのあっせん)をする者を
- 特定利益が得られると誘引し
- 特定負担を伴う取引(取引条件の変更を含む。)をするもの
そのほかも、いろいろと厳しくルールが決められていますので、そのルールを破ると違法となってしまいます。
一方で、ねずみ講は法律「無限連鎖の防止に関する法律」で禁止されています。
ねずみ講は、商品がなく金銭のやり取りだけでの仕組みです。マルチ商法は、商品や権利を販売しているので、ねずみ講とは違い犯罪ではないとされています。
不動産投資界隈では、毎年何らかのMLMが流行する
不動産投資界隈では、毎年何らかのMLMが流行している気がします。
興味は全くないのですが、たくさん誘われるので調べてみて、「ふーん…」といってスルーという感じですね。
不動産投資家は、即断即決できる人々が多く、お金に敏感です。そして、お金をたくさん持っている人が多いので、そのお金を狙って売り込んでくる人も多いし、乗っかって売り出す人もたくさんいます(笑)
不労所得という言葉が大好きな人も多く、MLMがハマるのでしょう。
僕は、やっている人を否定する気はないのですが、もっと固く稼げる方法があるのになって思っています(*´Д`)
- 海外不動産系
- 旅行系
- ショッピング系
- 電力自由化系
それぞれ、流行った当時はどんな感じだったのかと、今どうなっているのかを軽く調べてみました。
リゾネット~旅行系のマルチ商法(MLM)
ちょっと前に流行りました。
このサイトが詳しくまとめていました。
入会金17万円、月会費1.35万円。入会することで、パッケージ旅行に格安で行けるようになるそうです。
旅行に行けて、儲かるみたいな話。。最近調べてみたら、摘発されていました。
旅行等会員権の連鎖販売業者に3か月の一部業務停止命令
本日、都は、旅行等会員権の連鎖販売を行っている事業者に対し、特定商取引に関する法律(以下「特定商取引法」という。)に基づき、業務の一部停止(3か月)を命じました。当該事業者の勧誘者は、「お茶しませんか。」などと呼び出した消費者に、旅行を楽しんで収入も得られるなどと書かれた書面を読ませて説明会に誘い出し、消費者が断っても複数の会員が執拗に勧誘して、連鎖販売契約を締結させていました。
- 当該事業者の連鎖販売組織の会員が知人に連絡し、「今度よかったらお茶しませんか。」「会って話をしませんか。」などと言って、契約意図を隠して喫茶店等に誘い出す。
- 喫茶店等で、会員が「旅行関係の資料だけど、よかったら見てみるか。」などと興味を持たせてセールスレターを読ませる。セールスレターには、格安で旅行を楽しむことが仕事となり収入が得られる旨が書かれており、消費者がセールスレターを読み終えると、会員が「説明会があるから一緒に行こう。」などと誘って、後日、説明会に連れて行く。
- 説明会で、詳しい説明をする講師が「旅行をするだけでお金がもらえてとても楽しい。」「高額な年収が得られる。」「レターを見せるだけで簡単に紹介できる。」などと、あたかも簡単に勧誘できて儲かるかのような説明をする。さらに、「会員サービスの上限は10万人と決めている。おそらく年内もしくは来年に10万人を超えてしまう。早く登録した方がいい。」などと嘘を告げ、消費者を焦らせる。
- 3時間以上の長時間にわたる説明会の後、消費者に申込書面の記入を求める。消費者が断っても、複数の会員が周りを囲み、「今日登録した方がいい。」「いいから申請書を書いて。」などと執拗に勧誘し、契約締結を迫る。
平均契約額が17万円なので、一般の方だったら結構な大金だと思います。
このように、目的を隠して呼び出すと特定商取引法に違反するので、それで摘発されたのですね。。
勧誘が目的で、勧誘するまで返さないと報道されているので、やばいですね。。かかわらないほうがいいです。
Dubli~ショッピング系のMLM
これは、FaceBookでハワイアンっぽい不動産投資家が広告塔になり、大々的に大家業界に殴り込みに来たMLMです。
その不動産投資家の話がうまく、それっぽく聞こえてしまうのがさすがでした。(Youtubeでインタビューしてますね。。)
Googleを意識したロゴで、会員になるとショッピングポイントがたまるというMLMです。親会社のOmintoがNASDAQに上場していて、そこそこ大きくなりつつあります。(DubliのWikipedia)
最近はピタッと話を聞かなくなりました。。どうなっているのか調べてみたら、あんまりいい話は出てないですね。。
いまだ、日本サイトがオープンしてなく、Dubliで買い物もできないようですね。。ヤバし!
ビットクラブ~マイニング系のMLM
2018年の仮想通貨バブルがはじけた後、なぜか流行りました(笑)
自分の記憶ですが、マイニングの報酬が確定利回りで支払われるような記述があり、そもそもマイニングで確定利回りを出すのは原理上不可能なので、その時点で詐欺スキームだろうなと予想していました。
ビットクラブに入られた方のブログを見ると、昨年6月の時点で
- 6.6万円支払って1000日間のマイニング報酬プランに加入
- 1日24円(1000日で24000円)
とのことです。10000日たっても回収できそうにないとのことでした。
さらに、ビットコインの価格が下落続きでマイニングを停止したと報道されています。
電力系 アンビットってどう?
2019年1月、知り合いにアンビットを勧誘されたので調べてみました^^
電力自由化で、電力を安く供給するとのことです。
が、ホームページを見てもいくら安くなるのかさっぱりわかりませんでした(笑)
先ほど解説しましたが、
- 商品の販売が主な収入:フランチャイズ
- 階への加入が主な収入:マルチ商法
この感じからすると電気を切り替える人を増やすより、MLM加入者を増やしたいようですね。
僕はブロガーで人々に読まれるための記事を研究してきているので、サイトの作りを見たらどういう意図があるのか大体予想ついてしまいます。このアンビットのホームページは、電気を売りたいよりもアンビットのブランディングを意識しているサイトの構成をとっていますね。
外国企業で先進的なイメージを植え付け、これから日本で流行するから登録するのを促しているようんでしょう。「日本に普及する前に、代理店になりましょう」というメッセージですね。
au電気との比較
ちなみに、au電気は、もろに見積もりのサイトがあります。サイトの構成も、電気を売りに来ていますね。当たり前ですが。。
楽天電気との比較
当たり前ですが、楽天電気も電気がどれくらい安くなるのか、実際のシミュレーションで詳しく解説しています。
それに比較すると、アンビットは電気を売る気はなさそうに見えますね。
アンビットの登録費用はいくらなのか
こんなアカウントも。。
フェアにいくために、我々のビジネスに参入頂くためには2万円の登録手数料と月額2500円の個人HPの維持費が必要となります。業務内容と収益構造のモデルについてはMLMそのものなんですが、販売しているのが格安の電力である事が特徴で、エンドユーザーの登録手数料や定期費用は当然ゼロです。
— アンビットエナジー@新宿『相互フォロー』 (@Ambit_NonOffi) September 5, 2018
入会金2万円を支払って2500円がホームページの維持費用のようです。入会金を支払うと自分のホームページが作られ、そこを経由して申し込むとその人の報酬になるようです。
…ただのアフィリなような気がしますが…(笑)
普通にブログでアフィリやったほうがいろんな商品あるからいいんじゃないの?って気がします。
いろんな商品あるし、SEOで差異化もできるし。みんなこのホームページ量産されて、さらにこのページで集客して人を集めて成約させるって、かなり大変ですよ~(もしできるなら、アフィリやったほうがいい)
このサイトが乱立するので、SEOで勝負はできないですよね。結局、人間関係を切り売りして登録させか、すでに媒体を持っている人が強くなりますね。
アンビット、どうなのか調べてみた結局
Twitterでコンサルタントの人がいてリンク張ってたので、そこから動画見てみたら…完全にMLMメインで電気売る気なさそうですね。
いかにauや楽天より有利か?アンビットが日本の電力市場を制するか?
そういう言う情報は皆無。
いかに人を引っ張ってきたら儲かるか?
みたいな説明に終始していたので、電気を売る気はなくMLMだけの会社なのかなと見ました。
そして、電気みたいな超重要なインフラをMLM会社に切り替えようとする人がどれだけいるんですかね?
さらん、これで電気変える人を沢山引っ張ってこれるのなら、アフィリエイターやったほうがもっとはるかに稼げますよという感じでした!
【注意】マルチ商法(MLM)の仕組みの解説のまとめ
MLMの仕組みや、過去に不動産投資業界で流行ったMLMを解説してきました。
さらには、最近僕が勧誘されたアンビットの仕組みなども調べてみました。
これからどうなるのかはわかりませんが、今の時点でアンビットは電気を売る気話なのかなというのが僕の印象です。
不動産投資業界、いつの時代もマルチ商法がはびこるので、いろいろと調べられる力を身に着けておいて、危険から回避するしかないですね(僕もいつかハマるかもしれませんし、チャンスを逃すのかもしれませんが)。