もふもふ不動産のもふです。不動産投資、株式投資などを行っており、TwitterやYouTubeやブログで投資や資産形成について解説しています。
ニュースなどでインフレという言葉をよく聞きますが、インフレの意味をご存知でしょうか?
インフレとは、インフレーションの略で、お金の価値が下がって物価が上がっていくことです。
この記事では、なぜインフレが恐ろしいのか?インフレに対して対策を打つことができるのかなどについて解説していきます。
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もくじ
インフレとは何か?物価が上がって、お金の価値が下がってくこと
インフレとは、ずばり物価が上昇してお金の価値が下がっていくことです。
インフレのわかりやすい解説
わかりやすい漫画があったので紹介します。
インフレの解説
はじめはバナナが1本40円で5本で200円でした。
しかし、欲しい人が殺到してたくさん売れ、バナナの在庫が底まで多くないので、1本50円で4本200円に値上げしています。
この、バナナが値上がりしたこと事がまさしくインフレなのです。
バナナの金額が値上がりしたということは、お金の価値が下がったことを意味しています。
インフレとはインフレーションの略で、お金の価値が下がって物価が上がっていくことです。
一般的なインフレは、景気が良くて需要が活発な時に起こることが多いです。ただ、行き過ぎたインフレは経済に悪影響を与えるので注意が必要です。(後ほど解説します)
インフレの逆はデフレ
逆にお金の価値が上がって物価が下がることをデフレと言います。
物価が下がっていいことのように思われる方もいるかもしれませんが、一般的には需要が弱くなり買い物をする人が減るので、会社の売り上げが下がるので景気が悪くなります。
デフレになると、お金を持っていたほうがお金の価値が増えていくので、ますますお金を使わなくなっていくという悪循環も発生します。
インフレだと、何が困るのか?
年間2~5%くらいの緩やかなインフレは、経済的成長でよい影響を与えるといわれています。程よく物価が上昇するので、程よい需要を喚起することにつながり、景気が安定すると考えられています。
実際、アメリカはこのくらいのインフレ率を維持し続けてきていますし、日本のインフレの目標値も2%に設定されています(インフレターゲットを参照)
しかし、急激なインフレは、国民や会社の資産を奪い、経済が大混乱する原因となります。
インフレは資産が減ることを意味する!
もしインフレ率が100%だったとしましょう。
100%ということは、1年後に物価が2倍になることを意味します。
つまり、200円だったバナナが、翌年には400円になってしまいます。
2000円の資産を持っていたとしたらバナナ10個購入できたのに、1年後は5個しか買えなくなってしまいます。
これは、1年間で資産が半分になってしまったいうことを意味します
つまり、インフレしたらその分持っている資産は目減りしてしまうのです…。
もっと極端な例だと、貯金が1000万円あったとします。1000万円あれば、結構いろいろなことができますよね^^
でも、すべての物価が10000倍になったらどうなるでしょうか?
缶ジュースが140円から140万円になるのです!
1000万円あった貯金で、缶ジュース7本しか買えなくなってしまうのです。。
激しすぎるインフレは、貯蓄を奪ってしまいます。そして経済は大混乱を起こします。
国民は貯金を一気に失いますし、給料が連動してUPしない場合は生活が苦しくなります。会社は支払いができなくなったり、受け取ったお金の金額の価値がほぼなくなってしまったりします。
このように、急激なインフラは経済に壊滅的な打撃を与えるので注意が必要です。
インフレの原因は何があるの?
インフレは経済学の基礎であり根本的な指標でとても重要な要素なのですが、様々な要素が複雑に絡み合っているのでとても難しいです。
経済学者さんでも様々な意見が飛び交っているような問題なのですが、一般的に言われている内容をかんたんに解説します。
お金の発行額が増えることでインフレになる
お金は中央銀行が発行しているケースが多いのですが、お金の発行額が多くなれば多くなるほど貨幣の価値は低下していきます。
お金が市場に多く供給されるようになると、みんなの手元にはたくさんお金があるようになります。そうなると、一般的にはたくさんお金が使われるので、お金の価値が低下して相対的に物価が上昇しインフレとなるのです。
お金の供給量は、金利を上げ下げすることでコントロールしています。金利を下げると、みんながお金を借りやすくなるので市場にお金が増えてインフレとなり、逆に金利を上げると市場にお金が出ていないのでデフレになるようにコントロールしています。
日本はデフレから脱却するために、金利を0%にしたゼロ金利政策を行っており、インフレにしようと長年してきています。。しかし、インフレを起こすことができていません。インフレを制御するのは難しいことなのです。。(Wikiのゼロ金利政策の記事を参照)
需要が供給を上回るとインフレになる
需要とは、その商品をみんなが欲しいと思う欲求のことで、供給とはその商品をどれだけ準備できるか?のことです。
先ほどのバナナの例はまさにこれなのですが、バナナが欲しいという人がたくさんいるのに、十分なバナナを準備できなかったら…バナナが欲しい人たちで奪い合いになります。
そうなると、バナナの価格が上昇していくのです。このように、需要が供給を上回ると物価が上昇します。
インフレの対策は?資産を守るためにできること
ここまで、インフレとは何か、激しすぎるインフレでせっかく築いた資産が失ってしまうことを解説しました。
インフレから資産を守るための唯一の方法は、その通貨(例えば円)以外のものの資産を増やすことが大切です。
この資産を何に配分するか?ということをポートフォリオといいます。
- 金など貴金属や宝石
- 絵画や骨董品などの美術品
- 不動産
- 株や債券
- 他国の通貨、他国の株など
日本に居て円で貯金しているとして、円のインフレリスクに対処するためには、これらものに資産を分散させていくことがインフレ対策になります。
金や貴金属など
有事の金という言葉があるように、安全な資産として金は昔から重宝されています。換金性が非常に高いので、特に金が人気です。
インフレで円の価値が下がったとしても、金の価値は下がりにくいのでインフレ対策になるでしょう。
絵画や骨董品など
美術品もインフレ対策としては人気があります。ただ、個人レベルでは簡単に購入できるものでもなく、メンテナンスや維持などが難しいく、価値も素人にはわかりにくいので個人的にはあまりお勧めできません。
不動産(土地)
不動産はインフレに強く、物価の上昇とともに地価が上昇して不動産の価値も上がっていく傾向にあります。ただし、価格が高いことから資産に余裕がないとインフレ対策として買うことは難しいです。
不動産投資として物件を買うというのもありですが、不動産投資は事業なので、インフレ対策だからという理由で不動産を購入するのは注意が必要です。
株や債券
株や債券は、物価上昇に伴って株価も上昇する傾向があるのでインフレ対策になります。
しかし、ハイパーインフレになると、その国の経済上活動が壊滅的になるので、株価がかなり下落してしまうものと思われます。
緩やかなインフレの対策にはなりますが、急激なインフレまで含めると対策としては心配な面があります。
他国の通貨や他国の株など
日本円を持っているのでしたら、例えばアメリカドルに資産を移すことはインフレ対策になります。できるだけ安定した流通量の多い通貨が良いでしょう。
デメリットとしては為替のリスクがあるので、円高になった場合はドルの資産が目減りしてしまうことになります。ドル建ての株に関しては、株価の下落などの鹿野要因のリスクもあるのですが、一方でS&P500などは安定した運用利回りを確保できているので、資産が増える可能性もあります。
インフレって何?対策とまとめ
インフレとは、お金の価値が下がって物価が上昇していくことで、緩やかなインフレは経済的に良いとされています。一方で急激なインフレは、みんなの資産を奪ってしまうため、経済活動が大混乱していまうので注意が必要です。
たくさん資産を持っている方は、何らかのインフレ対策を行うのが良いでしょう。
対策としては、円以外のものに変えていくか、海外の通貨や海外の資産に移すことがインフレ対策になります。
何をいくらくらい買うか?は、人それぞれなのですが、適切なポートフォリオを組み、大切な資産がインフレで奪われないように気を付けることが大切です。
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