隼
家族との悠々自適な生活を目指して、サラリーマンとして働きながら兼業ライターとして活動中。本業の設計開発で培ったスキルを全く活かさない「資産運用」、「住宅」「採用」などさまざまなテーマで執筆中。本業の給料は住宅ローンと生活費に消えるため、ライター収益で高配当株を購入し、配当金と共に家族の時間を増やしていくのが当面の目標。webライターの活動と資産運用について綴った「悠々自適」を運営。
真剣に資産運用を始めてからまだ1ヶ月と少ししか経っていませんが、手元にあるお金をどのように使うか?という点は少しずつ変わってきました。もともと水筒と弁当を持参していましたが、売店でちょっとおやつを買っていたのを辞め、帰りにコンビニに寄ることも無くなりました。(参考:私が妻を説得し資産運用を始めた理由)
ネオモバイル証券で1株ずつ高配当株を買おうとしていると、500円くらいでも選択肢が多くありますので、日々の節約が資産運用に直結していきます。資産運用のために節約が上手くできない方は、ネオモバイル証券を始めてみるとよいかもしれませんね。私も目標達成のために取り組んでいます。(参考:資産運用で初めに目標を設定しよう。私の目標)
日々の節約はこの程度ですが、今回は毎年かかってくるより大きな費用である生命保険に関して、見直しをすることにしましたので、その経緯に関して紹介していきます。
もくじ
外資系の外貨建て生命保険

私が加入していたのは、米国株式市場に上場している某外資系の生命保険会社で、知り合いからの紹介で営業マンと出会い加入しました。加入の理由と加入していた生命保険の内容を解説します。
外貨建て生命保険に加入した理由
私が生命保険に加入したのは約5年前で、妻との結婚を考えている時期でした。当時はいろいろ考えて加入したつもりでしたが、世間知らずなところを上手く勧誘されてしまったなと思っています。
妻との結婚を考えている状態で、将来に対しては漠然とした不安がありました。私が先に死んでしまう分については、その後お金が出ればよいだけですし、妻は強いので何とかなるでしょう。もっとも怖かったのは、仕事をできないけど生き続けている状態です。
植物状態だったり、ただ生きるだけにお金がかかる状態になってしまった場合、妻やそのときにいる家族にかかる負担は相当のものです。それでも心配なくやっていけるような保険に加入しておく必要があると考えていました。
正直今は不要だと感じているので、生命保険を見直すことにしています。紹介してくれた友人や生命保険会社の営業マンの方に関しては、この数年だけでも心配なく生活ができたことに感謝をしたいと思います。正直今でも悪い保険ではなかったと思っているので。
自分にとって、もっとよい方法があったのを知らなかっただけです。
外貨建て生命保険の内容
ここで、私が実際に加入していた保険の内容を簡単に紹介しておこうと思います。掛け捨て、終身、養老の3種類の保険に加入していました。
掛け捨て
まず始めに掛け捨て保険についてです。少し変わったタイプの保険で、保険金額が必要な年代で厚く保証をかけつつも月々の支払額をなるべく抑えられるような内容になっています。
毎月の支払額は2,500円程度で補償額は初年度が2,500万でもっとも高く、そこから15年かけて850万円まで減っていきます。その後10年間で保証がなくなります。
今考えると、そのタイミングは子供が大学に行ったり、これから行くくらいのタイミングなのでかなりお金が必要になりますね。今思えば、少し残念です。ただ、その分会社や国からもらえる分は増えますので、補填できるのでそのままだったとしても何とかなるでしょう。
外貨建て終身保険
途中で期限が切れてしまう生命保険は掛け捨てのものだけで十分だったのと、できれば最終的にお金が減ってしまうのは嫌だったので、最終的にお金が回収できる終身保険を選択しました。
年間2,000ドル弱の払い込み額が必要になりますので、かなり厳しいですが約25年継続すると支払額>解約時に返ってくる額になりますので、無駄にならないと判断しました。保険金額は150,000ドルなので約1,500万円ですね。
外貨建て養老保険
もう一つは、保険金額に対する掛け金は多くなりますが、年が経過することに増えていく分が多い保険です。こちらは15年の継続で支払額>解約時に返ってくる額になり、それ以降増えていった分は多く返ってくることになります。
掛け金は年間1,800ドルで保険金額は45,000ドルです。生命保険を掛けながら、お金も増やせるなんて夢のような商品だなと思ったんですよね。実際今でもそれほど悪くはないと思っていますが、他に選択肢ができたので新たな選択肢を取ります。
終身保険と養老保険の利回り

長生きすれば、支払額よりも返戻額の方が多くなるので、終身保険と養老保険それぞれについて、利回りを計算してみました。
終身保険の場合には、65歳時点の支払額と返戻額の関係で見ると約年率0.6%の利回りです。また、養老保険の場合にはもう少し高くて、年率1.4%の利回りです。
今見ても確定でこの金額分保証されており、途中で何かあった場合には生命保険が支払われる。ということを考えると悪くない商品ではないかと思います。すぐに使わないのであれば、銀行に預けているよりもずっといいですよね。
ただ、私は他の選択肢を取ることに決めました。ちなみに上場しているので株の保有者に支払われる配当金が、私が払っている保険金から出ていると気付いてしまったのもかなり大きいきっかけでした。
払済保険に変更し支払い分を資産運用へ

終身保険と養老保険を払済保険に変更し、掛け捨ての保険は会社で募集のある共済に変更することにしました。共済は掛け捨てですがこのまま継続するよりも条件がよいためです。
リスクを大きく見積もり過ぎていた
確かに、もっともお金がかかる最悪の場合を想定すると今加入している生命保険くらいあれば安心ですが、本当にそんな状態になるのか?確率はどれくらいなのか?という点を考えると、天文学的な数字になります。
ちなみに、私の祖父が車椅子生活が長かったことで祖母や母が苦労していましたが今はバリアフリーも進み、社会に出ていくことも難しくなくなりました。また、祖父も祖父の知り合いの車椅子生活の方も生活に困っている方はいなかったことに気付きました。
最悪のシナリオに至ってしまう確率が相当低く、実際にその状態になっても生活していく分には問題ないレベルの将来に向けてお金を使うのか、その分を今や今後すぐ必要になるときのために残しておくのかを考えると、今に近い時間軸で活用していきたいなと思っています。
将来のリスクを恐れすぎて、もう少し手前の部分を考えられていませんでした。
払済保険で最低限の保険料は確保
終身保険と養老保険は解約することもできるのですが、払済保険として残しておくことにしました。解約した分を回収し自分で運用していく方が、順調にいった場合の利回りは高くなりますが、リスク分散も兼ねています。
いざというときに、最低限かもしれませんが速やかに支払われる保険金があることは、妻の負担を減らしますし精神的にも安定します。生きている期間が長ければその分保険金額は増えていくので、少しでも長く生きていきたいですね。
正直、勉強料としては損失が大きいですが過ぎてしまったことはしょうがないですね。人生全て上手くいくわけではありませんので、この分はどこかで取り返していきましょう。
支払予定分は毎年資産運用へ
掛け捨ての分は共済に充てますので、終身保険と養老保険にかけていた年間3,800ドル、現状の108円で換算すると約41万円の資金を捻出できました。妻との相談で、少なくとも半分は資産運用に回していいという許可が出ましたので、高配当株投資に回していきます。
約半分の毎月2万円だったとしても、4%で35年運用ができれば1,800万円になります。その過程では何度か経済の低迷や株式市場の暴落などあると思いますが、不況時にも仕事を受けれるスキルと経験を持ち、生活防衛資金と長期的な目線があればなんとかやっていけるでしょう。
必要以上に生活水準を上げず、散財するとしてもルールを決めてご褒美扱いにすることで、楽しい時間を過ごしながら理想の未来に近づいていけるはずです。
まとめ

生命保険に加入した当時はよいと思っていた内容であったとしても、資産運用を始めお金について考える中で見直しを決めました。
何も考えずに長期で継続していれば損はしなかったと思いますが、それでもより確率が高く、より資金を増やせる可能性があるのならばそちらを選択をしていきたいと思っています。この生命保険分がなかったとしても、家族が困らない状況を作れる前提で、ですが。(参考:不動産投資をあきらめ高配当株投資を行った理由)
生命保険に加入したことは少しだけ後悔はしていますが、当時の自分も持っている知識の中で家族のことを最優先に考え、どうすればよいか熟慮した結果だったので、後悔の大きさはそれほど大きくはありません。今後も家族のことを最優先に考えていくところだけはぶらさずに、取り組んでいきます。
この選択が正解だったかどうか分かるのは数十年先かもしれませんが、自分たち家族の力で正解にできるように今後も頑張り続けていきたいなと思います。