もふもふ不動産もふです。
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今回は、金利の基礎について、わかりやすく解説していきます。
住宅ローンを借りたり銀行へ貯金したりと、金利は切っても切れない身近な存在です。
かく言う僕も10数年前に金利でハマってしまって、損害を出してしまったことがあります。
初心者に分かりやすく、なおかつ上級者も注意点が分かる、そんな内容にしているので、僕の二の舞にならない為にも、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
この記事では、
- 金利とはなにか?
- 金利を受け取るケース
- 金利を払うケース
などを解説していきます。
もくじ
金利の解説
そもそも金利とは一体何なのでしょうか。
冒頭でも述べた通り、ちゃんと金利について知っておかないと、僕のように痛い目を見てしまいます。
- お金を貸し借りした時の手数料
- 金利は%(パーセンテージ)で表記
例えば、「1%」であれば100分の1、「10%」であれば10分の1になります。
つまり、100円の「1%」は、1円です。
額を大きくし、1億円の「0.1%」となると、10万円になります。
お金を貸す場合
①貯金
金利が「年間1%」として、僕が銀行に100万円を貯金したとします。
すると、100万円の1%分なので、1年後には1万円増えます。
注意点は、金利によって増えた金額に対しても税金がかかることです。
現在ですと「20.3%」の税金がかかりますので、約20%分税金がかかります。
つまり、1万円の20%なので2000円分は税金として引かれてしまいます。
結果的に、手元に残るのは100万8千円ということですね。
次に、貯金には以下の2種類があります。
- 定期預金(金利:0.01%)
- 普通預金(金利:0.001%)
普通預金で100万円を1年間預けた場合、金利は0.001%なので10円が増えます。
そこから税金分を引くと、その額なんと8円になってしまいます。
このような金利なので、昔と違って銀行に貯金をして稼ぐ、という時代ではないことが分かります。
②社債の購入
会社が発行する社債を購入することで、間接的に会社にお金を貸すことになります。
例として、2019年9月時点でのソフトバンクGの社債を購入してみます。
- 金利は7年間で年利1.38%
- 100万円分を購入すると、毎年1.38万円を受け取る
- デメリット:7年間で会社が倒産すると100万円は還ってこない
デメリットとして、7年間でソフトバンクGが倒産すると、100万円は返還されません。
また、倒産したときの担保(代わりになるもの)も設定されていないので、本当に何も残らなくなります。
そのリスクを考慮して、金利が高いのか低いのかを判断しましょう。
③株の購入
株については、「利回り」という株主に与えられる年間配当金の割合を示す指標が金利に該当します。
例として、JT(日本たばこ産業)の株を購入してみます。
- 1株が2515円、100株で25.15万円
- 1株当たり、154円の配当金(予定)
- 配当利回りは、154/2515円=約0.06%、つまり約6%
- 年間、15400円の配当金を受け取る
銀行や社債の金利と比較すると、6%の利回りは高いですよね。
しかし、株にも相応のリスクが存在します。
- 株価の下落
- 配当廃止の可能性
配当金で154円を受け取ったとしても、株価が150円分下落してしまうと、結局はプラマイゼロになります。
さらに、会社の業績が悪くなると、配当金が出ないこともあります。
株を購入する場合は、以上2点のリスクも考慮する必要がありますね。
④債権の購入
これは、欧州復興開発銀行が発行しているトルコリラ(トルコのお金)の債権です。
- 利回り9.47%
- 2022年3月24日に返還
- 100万円分を購入すると、9.47万円の配当金
100万円を預けると9.47万円の配当金なので、1億円を預けると1000万円近い配当金になります。
これだけで一生食べていけるのではないかと勘違いしたのが、10年前の僕です。
もちろん債権にもリスクが存在します。
- インフレによる通貨価値下落のリスク
通貨の価値が下落することで、返還された時には50万円分の価値になっていた、ということがあり得ます。
覚えておいて欲しいのは「金利が高いほどリスクが高い」これは間違いない事です。
トルコリラに関する失敗談については下の動画で詳しく話しているので、興味がある方はぜひ見てみてください。
⑤詐欺に注意!
「ポンジスキーム」と呼ばれる、伝統的な詐欺手法について解説します。
- 元本保証で、年利20%で運用すると提言
- 複数人に同じ内容を提案し、集金する
- 実際にお金は運用せず、集金したお金の20%を全員に返還
預けた人は、元本保証分の20%が返還されたので信用してしまう - 全員から集金したお金の80%が手元に残る
上記のような手法を、「ポンジスキーム」と言います。
最終的には元本保証分の20%も足りなくなり、集金した張本人は逃走します。
最近の事例でいうと、「西山ファーム」や「安愚楽牧場」が有名です。
高金利で低リスクの話は絶対にありませんので、騙されないように注意しましょう!
お金を借りる場合
①住宅ローンの借入
仮に、1000万円を1%の金利で35年ローンで借りたとして、「ローン計算アプリ」で計算してみます。
- 初月が28228円で、総額1185万円返済
- 利息は8333円、利息合計は185万円
- 月々28228円のうち、元金は19895円
次に、1000万円を5%の金利で35年ローンで借りた場合を見てみます。
- 初月が50468円で、総額2100万円返済
- 利息は41666円、利息合計は1100万円
- 月々28228円のうち、元金は8839円
5%の金利の場合、月々5万円の返済のうち、元金は8000円しか減っていません。
高金利で長期間借入をすると、初期の頃は残債が全然減らない事態に陥ります。
1%と5%の金利の差をグラフにしてみました。
いかがでしょうか、1%と5%の金利でこれだけの差があります。
②借入時の注意点
借入時の金利が高いと、その分だけ支払い額が跳ね上がります。
なので、金利の額・返済の間隔・借金の減り方などなど、よく確認しましょう。
続いて、様々な金利をご紹介します。
- 住宅ローン:0.5%~
- 不動産投資:0.5%~4.5%
- 自動車ローン:3%~
- リボ払い・キャッシング:15%~
注意が必要なのは、リボ払い・キャッシングです。
15%の金利で長期間借りるとなると、利息分の支払いで元金が減っていきません。
また、借金を危険視する人が多いですが、果たして本当にそうなのでしょうか。
例えば、貯金が3500万円あり、3000万円の家を購入するとします。
その際、現金で購入すると、貯金が500万円になってしまいます。
そうなると、緊急でお金が必要になった時の対応がしづらくなります。
なので、手元に現金を残しておいて、住宅ローンで家を購入した方が安全とも言えます。
いざお金がなくて困っている時に、銀行はお金を貸してはくれませんので、一概に借金自体を危険視するのではなく、借入時の金利と手元の現金のバランスを考慮した上で判断した方がよい、ということです。
住宅ローンに関する動画については、こちらをご覧ください。
まとめ
では、今回のまとめに入ります。
- 金利とは、お金を貸したときの手数料
- 現代では、銀行に預けてもお金は増えない
- 金利が高いものはリスクが高い!
- 高金利で借りると返済が大変
- 必ずしも借金が悪いというわけではない
社債や株などを購入する場合も、低リスク・高金利の商品は存在しません。
この点をしっかり押さえておかないと、騙されてしまいます。
また、借入する場合は、金利と期間をしっかりと確認し、返済のシミュレーションを行うことをお勧めします。
伝えたいことが多くあり、長文になってしまいました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
最後に、今回の記事は動画でもご視聴いただけますので、ぜひご覧ください。