もふもふ不動産もふです。
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現在の日本経済は、コロナの影響を受けて停滞している状況にあります。
しかし、経済と相反して、株価は上昇しつつあるのはご存知でしょうか。
このような状況になると、バブルに突入したのかどうか気になる方が多いと思います。
今日は、そもそもバブルとは一体何なのかということや、なぜバブルが発生して崩壊するのか。
さらに、過去のバブルの例から、今現在の状況がバブルに該当するのかどうかなど、分かりやすく解説していきます。
この記事では、
- バブルとは一体何なのか
- バブルの発生と崩壊の理由
- 過去のバブルの例
などを解説していきます。
バブルとは一体何なのか
バブルという言葉は、人によって捉え方が若干異なるため、ややこしくなってしまっています。
一般的には、本来の価値よりも、裏付けのない急激な価格上昇する事象をバブルと言ったりします。
- 株
- 土地
- 仮想通貨
例えば、株や土地の価値は、需要と供給のバランスで決定されます。
はっきりとした定価がある訳ではないですが、「だいたいこれぐらいだろう」といった本来の価値があるわけです。
その本来の価値よりも、投機によって経済成長以上のペースで実体経済から大幅にかけ離れた価格になった時に、バブルが発生すると言われています。
※投機とは、短期的な価格変動の目論見から利益を得ようとする行為。
Wikipediaより引用。
実際の土地で説明すると、1平米あたり10万~20万円の価値だと言われているところが、急に10倍になったりすると、さすがにおかしいですよね。
バブルの発生と崩壊する理由
バブル発生の理由
一般的には下記のような理由からバブルが発生します。
- お金が余って投資先がなくなる
- 物がたくさん買われ、価格が上昇し需要が異常に伸びる
- 異常に伸びた需要の影響で、説明がつかないほど価格が上昇する
1つ目の「お金が余る」ってどういうこと?と思われる方も多いかもしれません。
例えば投資家だったり企業だったりの投資先がない場合が該当します。
お金を手元でだぶつかせていてもインフレになってしまうので、その対策として土地や金などが買われることがあります。
※インフレとは、物価が上がり続ける状態のことを指します。物価が上がるということは、言い換えると「お金の価値が下がる」ということになります。「お金の価値が下がる」ため、円安になる可能性が出てきます。
そうやって物がたくさん買われると需要が多くなるので、価格が上昇していくのです。
次に、価格が上昇していくと、その物自体がとても人気が出始めます。
「儲かるらしいから、自分も少し買っておくか!」と言った風に、皆こぞって買いに動きます。
そして需要が異常に伸びていきます。
これが、バブルが発生する理由の2つ目になります。
仮想通貨の例でいくと・・・
- 仮想通貨の価値が上昇していると噂になる
- 儲け話に乗り遅れないようにと、需要が増える
- 需要が増えると、さらに価格が上昇していく
- ①に戻る
最後にバブルが発生する理由の3つ目として、説明がつかないほど価格が上昇します。
1600年代のオランダでは、チューリップの球根1つで家が買えるほど、価格が上昇したバブルがありました。
後に「チューリップ・バブル」と呼ばれたこの現象も、説明がつかないほど価格が上昇したために発生しました。
いずれも価格が上昇した結果需要が爆増し、売買が異様に過熱することで、バブルが発生しました。
バブル崩壊の理由
崩壊する理由には以下のようなパターンがあります。
- 法律や税金など、売買に規制が入る
- 売買に規制が入ることで売りが殺到し、価格が異常に下がる
1つ目の規制については、1990年に「総量規制」と呼ばれる行政指導が入りました。
※「総量規制」とは、当時の日本の大蔵省から金融機関に対して行われた行政指導。不動産向け融資の伸び率を総貸出の伸び率以下に抑えることをいう。行き過ぎた不動産価格の高騰を沈静化させることを目的とする政策であった。
Wikipediaより引用。
そして、あまりにも価格が上昇し過ぎた結果、一般人が購入できなくなることもバブル崩壊の原因となります。
買える人がいなくなる結果需要が下がるので、価格を下げてでも売りさばこうとする人が大勢現れるのです。
また、先に述べた法律や規制などの結果、価格が上がらなくなると、ある一定のラインで利益を確定させてしまいます。
そうすると、どんどん価格が下がっていくので、これまた売りたい人が殺到します。
本来は儲けようと思って購入したにも関わらず価格が下がっていくので、購入時の借金を返済するため、損をしてでも売りに出すのですね。
バブル発生の理由とは逆の方向で、価格が下がり続けた結果、バブルは崩壊するということになります。
バブル崩壊で信用収縮が起こる
バブルが崩壊すると、信用収縮が起こると言われています。
※信用収縮とは、融資枠の縮小、あるいは銀行の融資条件の急激な厳格化、という現象である。
Wikipediaより引用。
- 資産が減ってしまう
- 本業の投資やビジネスに影響が出る
- 消費が抑制され不景気になる
- 投資を抑えて、更に価格が下がる
日本では1990年初めにバブルが崩壊した結果、以降20年以上にわたって経済の停滞が続きました。
後に言われる「失われた20年」です。
このようにバブルが発生・崩壊してしまうと、経済は深刻なダメージを受け、非常に恐ろしい事態を引き起こします。
過去のバブルの例と現状
ここで、過去のバブルを見てみましょう。
- チューリップ球根バブル(1600年代のオランダ)
- 日本の土地&株バブル
- 仮想通貨バブル(草コイン)
それぞれに共通して言えることは、売買している物の本来の価値を知らないまま、儲かるということだけで価格が上昇していったという点です。
では、今現在はバブルなのかどうか、気になりますよね。
はっきり結論から申し上げますと、もどかしい限りですが、「分からない」という回答になります。
バブルかどうかの判断については、弾けないと分からないというところがあります。
ここまで解説してきた通り、本来の価値から乖離(かいり)しているかどうかが基準になるのですが、そもそも本来の価値がいくらなのかは、後にならないと分からないのですね。
現状がバブルに該当するのか分からないからこそ怖いのです。
分かっていればそもそも投機目的で物は購入しませんし、失敗しませんよね。
弾けてから初めてバブルだったことが分かるというのも、バブルの怖いところです。
まとめ
改めて、バブルは投機などによって本来の価値から大きく乖離(かいり)することで発生します。
そして価格が上がることで、更に需要が伸びますよね。
やがて上昇し続けていた価格は維持することができなくなり、バブルは崩壊します。
その結果として、資産を大きく失う会社や人が続出し、社会は信用収縮を起こします。
経済全体が甚大なダメージを受け、それを取り戻すのにも莫大な時間を要します。
なお、現状がバブルなのかどうか、発生するのかどうか、誰にも分かりません。
弾けることで初めてバブルであったことが分かのです。
ここまでまとめているだけでも、身震いするほど恐ろしいことです。
雇用統計の数や、景気の物価指数、また日銀短観(企業短期経済観測調査)など、色々な指標から社会全体を俯瞰して、考える事が大切ですね。
これら経済の勉強についても、このブログはもちろんのこと、Youtubeでも解説しておりますので、これからも見ていただけたら幸いです。
今回の記事の内容は、動画でもご視聴いただけます。