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この「もふもふ不動産」のブログを見て下さっている方は決算書や会社などに興味がある方がすごく多いと思います。
今回は日本最大級のプログラミングスクール「テックキャンプ」を運営するマコなり社長こと真子就有さんが、18億円の資金調達をした内容について解説していきます。
もくじ
マコなり社長が18億円の資金調達を行いました

私自身、この内容についてとても興味があったので、どういった状況なのか、また今後どういったところに調達した資金を投入するのかなど、ちょっと調べてみましたので、以下の概要について解説していきます。
- 資金調達とは?会社の基礎
- メリットとデメリット
- 資金調達の狙いなど
会社を設立するとはどういうことなのか?

始めに、会社を設立するイメージって沸きますか?
一応、1円からでも会社を設立することができますが、事業を進めるためには、資本金がある程度必要で、会社の設立には大体20万円ぐらいかかったりします。
- マコなり社長が300万円を出した場合
100%お金を出しているので、マコなり社長だけが株主となります。
- 友達と50%ずつお金を出した場合
50%ずつお金を出しているので、共同設立者となります。
ただ、50%ずつのお金を出した場合は、なにか揉めた時にどちらの意見で決定するのかが難しくなるので、51%対49%など、割合を変えるのが一般的です。
また、社長は会社の利益を配当金として株主に渡すことができ、報酬として社長自身で得ることもできます。
一般的には、配当金は経費として扱えず税制面で不利なので、役員報酬として得ることが多いです。
資金調達の方法は2種類。銀行からの借入と増資

資金調達の方法には大きく2種類があります。
1つ目は銀行からお金を借りる方法ですが、こちらは少しハードルが高いです。
設立したての会社の場合、赤字になりやすく、実績もないとなると銀行はなかなかお金を貸してくれないからです。
2つ目は株を使った資金調達です。
これを「増資」といったり「出資」といったりしますが、今回のマコなり社長のケースは、こちらがメインの資金調達方法になります。
増資することで資金を調達する仕組み

ビジネスを行いたい場合は、開始するビジネスの有益性、未来への可能性を説明し出資者を募ります。
そして、そのビジネスの価値はいくらになるのか、互いに合意をします。
株とは、土地みたいなものでして、この土地の上に建物を建ててビジネスを始める場合、建物を建てるにはまずお金が必要になりますよね。
現在、土地=株の価値が1億円だとすると、「株の1%分を出資する」という条件で合意した場合は、「1億円の1%分=100万円」を調達することができます。
第三者割当増資~出資者と合意すれば資金調達!

先ほどの例で言うと企業価値が1億円の場合、1%の株を発行すると1億円の1%分で、100万円が出資されます。
これを一般的に「第三者割当増資」と言います。
今回マコなり社長がどれくらいの株を発行したのかは公開されていませんが、「第三者割当増資」を行ったことで、18億円の資金を調達したわけですね。
増資のメリットとデメリットの解説

では、「第三者割当増資」のメリットとデメリットを説明します。
出資してもらう側のメリット
1つ目のメリットは、お金がないところで資金調達することができます。
設立したての会社の場合、10~20億円もの大金を銀行から借りることは困難なので、株を調達することで、出資者さえ見つかれば、資金調達を行うことができます。
2つ目のメリットとしては、事業が失敗したとしても、返済する必要がないということです。
※失敗しても構わない、失敗する覚悟で事業を始めるという意味合いではないので注意してください。
「株式投資の基礎」という動画でも言っていますが、事業が失敗した時の最大のリスクは、株の価値が0円になることです。
出資してもらう側のデメリット
デメリットとしては、保有している会社の株が減ってしまうことです。
1%分の株を発行した場合、社長が保有していた100%の株から1%分減ってしまうといったことがあります。
出資する側のメリット
投資家側のメリットとしては、出資した会社が成長すれば、株の価値が上がります。
なので、ダメな会社には誰も投資したくないですが、有望な企業には投資したい人がいっぱいいます。
出資する側のデメリット
デメリットとしては、株の価値が0円になると、最悪、出資金が0になるという点が最大のリスクとしてあります。
そのため、普通に株を買うよりも、ベンチャー企業に出資することは、リスクが若干高く、リターンも大きいということですね。
マコなり社長の会社の資金調達状況

マコなり社長の会社は、以下のように資金調達を行ってきました。
- 2017年 シリーズA 2億円
- 2019年 シリーズB 10.8億円
- 2020年 シリーズC 18.3億円
個人的な勝手な予想では、そろそろ上場するのではないかと思っています。
このように、投資をする人のことを「エンジェル投資家」と言ったりしますが、僕自身もエンジェル投資をやっておりまして、「Zeppy」に対して出資をしています。
気になった人は「エンジェル投資をやってみた」という動画を見てみてください。
なぜ資金調達をするのか?
マコなり社長の場合は、年200%~300%の売り上げを目指しているそうです。
すごいですよね。
ただ、年2~300%の売り上げを目指すレベルでやると、当然お金が足りなくなります。
もう育ち切った市場に投資をしても遅いので、プログラミングスクールの需要が拡大しているこのタイミングで、先に市場をとる作戦なのだと思われます。
年に20%~30%の成長なら資金調達はしなくても全然大丈夫とのことですが、その10倍を目指すとなると、お金を調達してレバレッジをかけて、資金調達しながら事業を進める必要があるようです。
株式会社DIVの企業価値はどれくらいなのかを予想

ここからは完全な予想になりますが、今現在の「株式会社DIV」の企業価値はどれくらいなのでしょうか。
さっき言ったように、株を何%発行して18億円を調達したかが重要になります。
仮に今回20%分の株を発行したとすると、90億円の価値があることになります。
10%分の発行だと180億円、5%分の発行だと360億円になります。
恐らく、5%~10%分くらいの株を発行したと考えていますので、「株式会社DIV」の価値は、100億~300億くらいあるのではないかなと思います。
株式会社DIVの資金調達のプレスリリースの紹介

ここで、株式会社DIVの資金調達のプレスリリースを見てましょう。
プレスリリースはこちら。
マコなり社長が経営する株式会社DIVが資金調達。株式会社DIVより引用
このプレスリリースを確認しますと、「第三者割当増資」と金融機関からの借入によって、18億円を調達したようです。
「第三者割当増資」の引受先、ならびに借入先の詳細については、上のリンクを見てみてください。
18億円の使い道はなにか?

では、この調達した18億円は何に使うのでしょうか。
「株式会社DIV」のプレスリリースを見てみると、以下の用途に使うようです。
- 「教育コンテンツの開発」
- 「人材の採用育成」
- 「プログラミングスクールの教室を増やす」
- 「認知拡大のためのプロモーションへの投資」
まとめ
今回、マコなり社長が18億円の資金調達を行ったことについて解説しました。
株を発行することで返済の必要もなく、メリットがとても大きいです。
デメリットとしては、会社の株の持ち分が減ってしまうことがあります。
マコなり社長はYoutubeのチャンネル登録者数が急激に伸びていっているので、そちらに注目がいきがちですが、超成長企業も同時に運営しており、実はそちらの方がものすごい成長を遂げているというわけですね。
今回はの記事は動画でも見れますのでこちらからご覧下さい。
他にも、マコなり社長との対談の記事がありますので、ぜひ以下の記事も見てみてください。