もふもふ不動産のもふです。
2014年から不動産投資を開始。TwitterやYouTubeやブログなどで資産運用や不動産投資について解説しています。
今では、株式投資や不動産投資などで利益を出すことができていますが、本格的に投資を始めた2007年頃は超初心者で失敗続きでした。
何が危険で危険でないのかもよくわからなかったので、実際に投資してみて失敗して学び、さらに次のものに投資して失敗して学び…というのと繰り返してきて様々な知識を身に着けました。
もっと昔からしっかり勉強していたら、もっと早く投資でお金を稼ぐことができたのに…と思うこともあります。
この記事では、これから投資を始めるあなたが少しでも失敗しないように、僕自身が初心者の頃に南アフリカランドで失敗した体験談をまとめます。
もくじ
南アフリカランドを購入したきっかけ
2007年頃にSBI証券に口座を開いて、本格的に投資をしようと思っていたのでした。初めて株を買ったのは2004年くらいなのですが、その後はあまり積極的に株を買うこともなく、長期間持っているだけでした。
その間、株や経済についてかなり勉強したので、ちゃんと証券口座で口座を開いて株をかかってみようと思ったのがちょうどこのころです(株を始めた経緯は、YouTubeで解説中)
証券口座を開き、まずは中国株とかを買ってみました(中国株バブル崩壊で大変なことになりました)。
その後、いろいろな商品を見ていたら…南アフリカランドの債権の利息が10%くらいであることに気が付きました。
債券とは、国や会社がお金を集めるために発行するもので、購入したら何年後かに金利がついて帰ってくるような金融商品です(参考:債券(Wiki)。例えば、100000円分の債権を買うと、3年後に10%の利息が付いて110000円として返ってくるようなイメージです。
当時の僕は初心者なので、
って気楽に考えて、1ランド17円くらいで40万円分くらいの南アフリカランド建ての債券を購入しました。
南アフリカランドの通貨が上昇するかなと思った理由
この時、僕は南アフリカランドの通貨が上昇すると思っていました。理由は
- 南アフリカは資源国でこれから強くなる
- ワールドカップが2010年に開催され、経済が発展する
とか、漠然と信じていました。なので、10%の利息が付きつつ、それでランドの価値も上がれば最高だなぁ。。とかのんきに考えていたんですよね(笑)
リーマンショックが起こり、南アフリカランドが急落する
2008年にサブプライムローン問題がきっかけでリーマンショックが発生しました。
簡単に言うと、経済的にあまり余裕がない層(サブプライム)に住宅が値上がりすることを前提とした無茶な住宅ローンを組ませ、それをバラバラに分割することで債権化し高金利で低リスクのように見せかけ、世界中の銀行やヘッジファンドや投資家が購入しました。
しかし、アメリカで住宅価格が下落し始めると、サブプライム層の方々の住宅ローンの返済が滞り始め、サブプライムローンを含んだ債券が暴落しました。サブプライムローンを大量に保有していたアメリカのヘッジファンドのリーマンブラザーズが債務超過に陥り、経営破綻し世界中が大混乱したのです。。(サブプライムローンの詳しい解説はYouTubeで解説しています)
細切れに分割してしまったので、誰がどれだけサブプライムローンを保有しているのか疑心案着に陥り、世界中の投資マネーが引き上げられました。
南アフリカランドへの投資も一気に引き上げられ、南アフリカランドを米ドルや日本円に換金する流れが加速し、一気に南アフリカランド安になりました。。
日本は0金利政策を取っていたので、日本でお金を借り、南アフリカランドを購入して高金利で運用するというキャリートレードも流行っていました。リーマンショックによりそのキャリートレードの逆回転が発生し、南アフリカランド安を加速させました。。
僕が17円で買ったのですが、1年後には9円近くまで暴落しています。。
約半額!!
つまり40万円が20万円くらいになったのです。
10%増えたところで焼け石に水なような状態ですね。。
これにはかなり衝撃を受けました。こんなに一気に通貨安になることを体験したことがなく、驚きました。
この後いろいろ調べて学んだのですが、高金利の通貨はリスクも高いということがあります。
高金利の通貨の注意点。南アフリカランド、トルコリラなどなど
南アフリカランドやトルコリラなど、利息や金利が高い通貨がありませんか?
日本の貯金だと利息は0.01%とかしかないのに、南アフリカランドやトルコリラは5%とか10%とかの利息や金利になっていることが多いです。これだけ利息が高いことには理由があり、リスクがあるので注意が必要です。
インフレしているケースが多い
高金利だとインフレしているケースが多いので注意が必要です。インフレの記事でも解説しましたが、インフレとはお金の価値が下がっていくことを言います。
一般的にインフレになっているときは、インフレを抑えるためにお金の供給量を減らす動きをします。どうやってお金の流通量を減らすかというと、中央銀行の政策金利を上げてお金を借りにくくするのです。例えば融資の金利が0.01%だと借りやすいですが、10%だと金利の負担が大きくなるのでお金を借りにくくなります。
こうやって金利を上げることで、通貨の流通量を減らそうとしています。
そして、政策金利が高いと、その国の利息も高くなる傾向があります。なので、南アフリカランドやトルコリラの利息が高く儲かりそうだと思われると思いますが、それ以上にインフレしてお金の価値が下がっていっている可能性もあるので注意しましょう。
もし南アフリカランドがインフレしているとすれば、日本円に対して南アフリカランドの価値が減少してくことにもなります(実際の為替はかなり複雑な要素が絡み合っているのでこんなに単純ではないのですが…)。
金利や利息が高い通貨は、インフレしていて円に対し価値が下がっていく可能性も多いことを注意しましょう。
通貨の信用があまりない
その国の債権の利回りが高いということは、その国の債権の信用度があまりなく、高い利息を支払わないと買ってくれる人がいないということも意味します。
例えば日本の国債は、欲しがる人が多いため利息が0になり、さらにはマイナスの金利にもなっています。
一方で、その国の通貨や経済に信頼がおけない場合は、その国の債権を購入しようという人はかなり少ないでしょう。普通の価格では買ってくれる人がいないため、購入してもらうためには債券の利回りを上げてたくさん利息を支払わないといけないのです。
債券の価格は、売りたい人と買いたい人の需要と供給で決まるので、買いたいという人がいなければ金利は上がっていきます。。
新興国の通貨は、まだ十分な経済的な裏図家や実績がないこともあり、債券や金利が高くなる傾向にあります。逆に言うと、それだけリスクが大きいということです。もし何かの経済危機などがあれば、先進国や大企業は真っ先に資金を引き揚げてしまうので、為替はかなり不安定なものになってしまいます。
金利や利息が高い通貨は、その国の経済やその国の通貨に十分な信用や、十分な実績がないので通貨として急落するリスクがあることにも注意しましょう。
2007年に買って、その後どうなったか…
淡い期待を信じて、南アフリカランドを持ち続けました。。
南アフリカランドは増えていきますが、通貨は下落基調で元の価格に戻る兆しは全くありません。。
10年くらい持ち続けましたが、このまま持ち続けてもしょうがないと損切りしました。。たぶん、20万円くらいの損だと思います。
約17円で購入し、約7.6円で売却しました。。
幸い、40万円しか買ってなかったので、損失は10万円~20万円くらいでしょう。大きな金額にならずによかったです。もしFXとかでレバレッジをかけていたら、かなり危険な状態になっていたと思います。
トルコリラ
トルコリラもよくFXや債券などを見ました。FXのスワップポイントがすごいよ!ってアピールしてくるFX会社もいますが、それ以上に通貨の下落が恐ろしいです。。先ほど挙げた高金利通貨には本当に注意が必要です。
トルコリラは2007年に100円近くを付けましたが、2018年には16円くらいまで下落しています。トルコリラはインフレしまくっている通貨なので、利息やスワップポイントが高く投資家には人気ですが、一貫して下落し続けているのでスワップ負けしている人が多いですね。。
南アフリカランドでの失敗談のまとめ
投資初心者だった僕の失敗談を解説してきました。
よくわからずに高金利だった南アフリカランドの債権を買ったのが失敗でした。投資に失敗はつきものなのですが、ここから僕は高金利や高利息の通貨のリスクやインフレによる通貨安など、様々なリスクを身をもって学ぶことができました。
いきなり大金をかけるような投資はかなり危険なので、小額からでも実際にかけて投資始めるのがお勧めです。
証券会社は、大手証券会社のSBI証券、楽天証券で口座を開けば、まず間違いないでしょう。手数料も安く、NISAやiDeCoなど様々な投資商品にも対応しています。楽天ポイントをためているのなら楽天証券がお勧めです。
もし小額から投資を始めたいのでしたら、500円くらいから個別株を購入できるSBIネオモバイル証券がおすすめです。Tポイントを使って投資もできます。これで大儲けするのは難しいのですが、勉強のために少額を運用するなら格安の手数料で取引できます。(参考:SBIネオモバイル証券の解説)
この記事が役に立って、少しでも失敗する方が減ればうれしいです。