もふもふ不動産のもふです!
不動産営業マンとして不動産屋さんで不動産売買の営業をされていた方に記事を書いていただきました。僕自身は不動産投資家なのですが、不動産屋さんの営業の仕事をよく知っておくと、不動産を購入するときに有利に働いたりします。
営業マンさんも人間ですから、よく不動産のことを知っているお客さんのほうが物件を売りやすいですし、「この人に勝ってほしい」と思ってくださることもあります。
そういったことから、不動産屋さんの仕事を解説していただきました!
不動産業界で働いている岩さんといいます。不動産営業マンとして、不動産の買取や販売、仲介などを長年担当させていただきました。今回は不動産売買の仕事について解説させていただきます。
不動産業界について就職、転職を考えている方も多いと思います。
ですが、離職率が高い、仕事が厳しいなど、ネガティブなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
今回、不動産業界の売買における仕事内容やメリット、デメリットなどをお伝えしていきます。
もくじ
不動産営業マンの仕事って何をしているの?
不動産営業マンで不動産売買の仕事をしております。不動産営業と一口に言ってもたくさんの営業がありますが、この記事では不動産売買の
不動産売買の仕事といわれても、1日を通して何をしているかイメージができない方も多いと思います。
まずは、不動産売買の営業マンの1日のスケジュールについてお伝えしていきます。
①お客様との電話やメール対応
営業マンといえば、お客様とのやり取りがメインの仕事になります。
不動産売買における営業マンは、同時に複数のお客様とやり取りを進めていきます。
すぐに家を買いたい方、売りたい方もいれば、将来のために不動産の相場を知りたいという方もいます。
中には、相続対策の相談や、税金の支払いができずに家を売却したいというように、様々な悩みを持ったお客様と接する機会が多いです。
その為、お客様との電話での打ち合わせや、メールにてやり取りをさせて頂く時間が長くなります。
場合によっては、お客様のご自宅に行って打ち合わせ、もしくは、相談を受けている不動産を見学しながらの商談などもあります。
②不動産業者との打ち合わせ
不動産売買においては、お客様と同じくらい、同じ不動産業界の別会社の担当者と打ち合わせする機会も多いです。
例えば、お客様が興味を持っている物件が、全て自社の物件とは限りません。
「住んでいる家の近所の物件が気になっている」
「ハウスメーカーでの建築を考えている」
など、他社の管理物件について聞かれる事も多くあります。
その場合、管理会社とお客様を「仲介」させて頂きますが、この際、お客様とのやり取りと同様に、不動産業者とのやり取りも大切になってきます。
不動産売買の営業マンは、お客様、もしくは、不動産業者とやり取りがメインの業務になってきます。
③物件の確認や役所での調査
事務的な仕事でいうと、不動産の調査があります。
例えば、お客様の住みたいエリアでは、どういった建物が建てられるのか?
建てられる建物の種類や大きさなどが、市区町村によって管理されています。
建物を建てるルールが明確でないと、閑静な住宅地に商業ビルが建ってしまったり、駅前が畑に囲まれてしまったりしては、利便性が悪くなってしまいますからね。
その為、不動産売買においては、役所での調査が非常に重要になってきます。
せっかく土地を買ったのに、期待していた建物が建てられないとなってしまってはトラブルになりますからね。
調査の窓口は市区町村によって異なりますし、上下水道やガスなどのライフラインの調査なども含めると2~3時間くらいは必要になります。
また、近くの駅から離れているケースも多いので、都心部を除くと、ほとんどが車移動での調査になります。
そのため、車の運転ができるかというのも不動産売買においては重要なスキルとなるでしょう。
不動産営業マンの仕事のメリットは?
不動産売買の仕事というと、難しいイメージを持たれる方も多いです。
確かに簡単ではありませんが、やる気があれば、誰でも挑戦することができますし、
色々とメリットもあります。
不動産売買の仕事におけるメリットを確認していきましょう。
①収入が高い!
不動産売買の営業への就職、転職を考える場合、一番多い理由が、収入を稼ぎたいということです。
同年代の一般的な仕事に比べると、確かに不動産売買の営業マンは収入が高い傾向にあります。
固定給も高いですし、営業職であれば、売り上げに応じた歩合が貰える会社がほとんどです。
つまり、売れば売るほど、利益をだせば利益を出すほど、収入があがっていくのです。
高いモチベーションを維持しやすいですし、やる事が明確なので目標設定もしやすいです。
一般的な不動産の売買であっても数千万円の取引になりますし、都心部の一等地の土地の仕入れや、タワーマンションの売買などでは、億単位での取引もあり、一件の契約で手数料が数百万円になる事もあります。
自分のスキルをアップさせて、高収入にチャレンジしたいという人にはオススメな業界になります。
②自由にスケジュールを決められる!
不動産売買の営業マンは、スケジュール管理が仕事といってもいいくらい、自分でスケジュール管理をする事ができます。
お客様や不動産業者とのアポイント、役所調査のスケジュール、移動距離も長くなるケースが多く、自宅から現場に直行して直帰するということもあります。
会社によっては出勤や退勤についても、営業マンに裁量がある会社も少なくありません。
定時の間、ずっと事務所にいて、休憩時間は決まった12時から13時の1時間。
こういった決められたスケジュールに息苦しさを感じる人は、不動産売買の営業職に向いているかもしれません。
③仕事のやりがいがある!
不動産売買の営業マンには、成長のチャンスが多くあります。
まず、営業マンとして営業のノウハウを身に付ける事ができます。
不動産売買は高額な商品やサービスの取り扱いになりますので、きちんとした知識や経験がないと、なかなか成約にまで至りません。
見た目の清潔感やコミュニケーション能力など、求められるスキルが多い分、早く成長することができるでしょう。
不動産売買で成果をだすことができれば、将来的に独立開業することもできますし、フリーランスとして雇われずに生きていく事も可能です。
また、得られる知識は金融や資産形成に繋がる事も多いので、自分自身の資産運用にもプラスになる事でしょう。
不動産営業マンの仕事のデメリットは?
様々なメリットがある不動産売買の営業職ですが、人によっては、厳しい、辛いと感じることも確かにあります。
不動産売買におけるデメリットも合わせて確認していきましょう。
①目標が高い!
不動産売買の営業職は、良くも悪くも実力社会です。
目に見える成果が明確な分、目標もはっきりしているので、達成できなければ、プレッシャーも強くなりますし、社内的にも居づらくなってしまうかもしれません。
また、後輩や年下の社員の方が成果をあげることも多く、上司が年下ということもよくあります。
そういったプレッシャーをバネに仕事に励むことができれば良いですが、ノルマやプレッシャーをネガティブに捉えてしまいますと、仕事に対してもモチベーションが下がり、社内での評判も悪くなり、収入も減って、最終的には体やメンタルを壊して働けなくなってしまうかもしれません。
事実、入社して3ヶ月以内にいなくなる人も多いですし、明らかに仕事ができず、40代、50代であっても肩身が狭そうにして、逃げるように会社を離れていく人もたくさんいます。
良くも悪くも、それが当たり前の世界なので、合わなければさようならという感じです。
そういった実力社会で成果をだしてやるという気持ちが無ければ、不動産売買の営業職は選択肢から外す事をオススメします。
②金額が大きい為、責任感は必要!
不動産売買は取り扱うサービスや商品の金額が大きいため、小さなミスが何十万、何百万といった損失に繋がる事があります。
ちょっと専門的な話になりますが、建物を建てる土地が、認定されている道路に何メートル面しているかによって、建てられる建物が変わってきます。
極端な話、1cm足りないだけで、土地の資産価値が半分になってしまうこともあるのです。
もし、不動産売買の契約をした後で、調査のミスが発覚したらどうなるでしょうか?
会社、お客様、不動産業者、どこかに大きな損失を与えてしまう可能性があります。
そういった大きな責任と隣り合わせである以上、慎重に取引を進めていく必要がありますし、常にミスは無いかを意識できる責任感は必要になります。
③専門知識が多い!
不動産売買の仕事をするにあたって、専門知識を覚える必要があります。
- 不動産に関する専門用語や知識
- 住宅ローンなど金利に関する金融知識
- 家を建てるにあたっての建築知識
- 不動産登記に関する法律
など、です。士業の先生との関わりも増えるので、各分野に関する大まかな知識も必要になります。(弁護士、司法書士、土地家屋調査士など)
一般的には難解な用語や法律知識も多いですので、常に勉強する姿勢が必要になります。
不動産業界に就職する為には?
様々なメリット、デメリットを勘案した上で、不動産業界にチャレンジしたいと思ったら何が必要になるでしょうか?
①宅建を取ろう
昔に比べると宅建の取得を重視している会社は多いです。
「売り上げをあげれば、資格なんていらない!」
という風習はほとんどなくなり、特に大手ほど、宅建を必須にしている会社が多いです。
宅建は国家資格として人気の高い資格ですし、士業の資格としては、年齢や実務経験に関わらず、勉強すれば取得できる資格です。
宅建手当を月に2万円から5万円前後支給している会社も多いですし、分かりにくい不動産業界の知識を幅広く理解する為にも、まずは宅建の資格を取得することをオススメします。
②引っ越し、マイホームを検討してみよう!
不動産売買で家について仕事をするのであれば、まずは自分で体験するのが一番早いです。
賃貸で引っ越しをする、マイホームを検討するといったことは、人生においても重要なことになります。
自分で経験しておく事で、どういった不安や悩みがでてくるかも分かります。
それに、どうせなら経験がある人から教えてもらいたいというのもあるでしょう。
個人の環境にもよりますが、引っ越しやマイホームを検討してみるのも良いでしょう。
不動産営業マンの体験談!メリットとデメリットを紹介!まとめ
不動産売買の仕事は、収入を稼ぐチャンスもあり、自分自身が成長を見込める業界になります。
もちろん、継続的な勉強やチャレンジ精神は必要になりますが、その結果として、得られることは非常に多いです。
少しでも興味を持てたなら、宅建の勉強や、引っ越しやマイホームを検討するなど、不動産業界に関して、勉強をしてみてくださいね。
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