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今回は、住宅ローンの完済平均期間が73歳まで伸びているというニュースについて取り上げます。
この記事では・・・
- なぜ住宅ローンの平均完済期間が延びているのか
- 適切な住宅ローン完済時期とは?
- 住宅ローンを組むときの注意点
- 住宅ローンで破産を防ぐには
- 住宅ローンで破綻する人の特徴
についてわかりやすく解説しています。
賃貸と持ち家どちらが良いか迷っている方はこちらの記事を事前にチェック!
もくじ
住宅ローンの完済時期が延びてきている
2000年以降、住宅ローンの条件が大きく変わってきています。
- 融資額が2000万円から3000万円に
- 完済時期も5年ほど延びている
- ローン返済のために老後も働く高齢者が増加
ここ十数年で、融資額がおよそ1000万円ほど膨らんでいます。
これは借金が増えているということです。
また、完済時期も68歳から73歳にまで延びています。
その結果、老後も働かなかなければならない高齢者の方が急増しているようです。
なんでこうなってしまったの〜??
これから加速していくの?
❶ 価格の高騰
住宅ローンの完済期間が延びている要因として不動産価格の高騰が挙げられます。
上記の図は首都圏の新築マンションの平均価格の推移です。
グラフを見てわかるように、不動産の価格が年々、上昇傾向。
右肩上がりで金額はどんどん上がってきていることがわかります。
❷ 金利の低下
- ゼロ金利政策になった
- 住宅ローンの金利は下がり続けている
- 金利が下がれば返済が減る
次にあげられる要因は国が進める「ゼロ金利政策」です。
ここ近年金利はどんどん下がり、価格ドットコムを参考に変動金利は年に0.440%・・・なんと低すぎる
▼ 価格.comより引用
金利が下がれば返済の負担は減るため、高い住宅を購入することができるというわけです。
そのために国は「ゼロ金利政策」を進めているわけですが・・あまりにも高すぎるローンを組んでしまうのは注意が必要です。
❸ 融資年数の長期化
- もともとは25年融資が一般的
- フラット35の誕生で35年ローンができた
- 返済年数が伸びると、返済額が減らせる
- 45年ローン、50年ローンなども・・・・
そのほか、融資年数が延びていることも要因の一つと言えます。
かつては25年ローンが一般的でしたが、フラット35の誕生で35年ローンも一般的になってきました。
25年ローンと比較して35年の方が月々の返済の額を減らせるため、より大きな額のローンが組めるような仕組みです。
最近だと「40年ローン」「50年ローン」の商品も出ています。
50年ローンって長すぎる!!返す頃には何歳になっているのか・・・
【注意】住宅ローン・返済長期化の理由
- 価格が高騰し買えない
- 金利低下、融資期間を伸ばす
- たくさん額は借りられるが返済は減る
- 借金が増えて完済時期が伸びる
住宅の価格が高騰したことにより、通常では買えない人たちが多く出ています。
そのため国はゼロ金利政策を進め、融資期間も35年、40年、50年とどんどん延ばしている状況です。
結果、たくさんお金を借りることができ住宅も購入できるようにはなりましたが・・
住宅ローンの返済期間がダラダラと延び、老後も必死に働き続けなければならない。
場合によっては破産を招いしてまうきっかけにもなっています。
住宅ローンを組む際の注意点
この章では住宅ローンをくむ際の注意点をまとめています。
- 収入が減る可能性あり
- 売ろうと思ったときに高く売れない
- 予想ができないその他の問題
注意点❶ 収入が減る可能性
- 収入が減ってしまう
- 長年勤めても収入UPしない
- むしろ減る可能性もある
- 返済が厳しくなる
将来、収入が減ってしまう可能性があります。
結婚や出産・家族の介護などずっと働き続ける保証は誰にもありません。
終身雇用の崩壊や、人口減少で経済もどんどん縮小傾向にあり将来的に収入が上がらないことが考えられます。
それどころか、むしろ収入が下がる可能性も?!
今の収入だけでローンを組んでしまうと返済が厳しくなる可能性があります。
注意点❷ 売ろうと思ったときに借金より高く売れない
- 4000万円で購入、借金は4000万円
- 1年後に売ろうと思ったら3000万円
- 売りたくても売れない・・
- リセールバリュー(再販価)を気にする
4000万円で物件を全て借金をして購入したとします。
1年後に売ろうと思ったとき、売値は3000万円で買値からなんとマイナス1000万円・・。
これをなんとか売ろうと思ったときには、現金でプラス1000万円が必要です。
物件を選ぶときには、リセールバリューを気にして購入することが重要です。
注意点❸ 見落としがち、そのほか問題も・・
- 夫婦でのペアローン
- 二人の収入を合わせてギリギリで買う
- 二人共働いている前提条件
- 離婚した場合のこと
二人の収入を合わせてギリギリでローンを組んだり、今後共働きが条件で物件を購入することにも注意が必要です。
生きていれば何が起こるかわかりません。
病気や事故、家族の介護、離婚など・・・。
共働きで収入を得られなくなる可能性も考えられます。
物件を購入するときには夢を膨らませ、ついついこういった想定外のことに目を背けてしまいがちです。
ですが、万が一を考えて長期的な目でローンを組むことが大切です。
住宅ローンで破綻しないために
- 身の丈にあった金額で物件を買う
- 売却のことも考えておこう
- 金利上昇のリスクがある
身の丈に合った物件を選びましょう。
大きく見積もって物件を決めるのは危険すぎます。
そしてもしものときを考え、物件を売却することも考えて選ぶようにしましょう。
売却額が借金額を下回ったとき、最悪破綻してしまう可能性が考えられるからです。
最後に「ゼロ金利政策」について。
金利が低いとはいえ、今後上昇する可能性も考えられます。
金利が低いからといって無茶なローンを組むことはしないようしましょう。
まとめ
ここまでで住宅ローンで破綻する人の特徴についてお伝えしてきました。
- 2000万円→3000万円と融資金額は高くなっている
- 68歳→73歳と返済期間も延びている
- 住宅の価格高騰は低金利と返済期間を伸ばすことでカバーされている(要注意)
- 無理な融資は組まない、売却を考える
- 離婚した場合など、万が一のことも頭に入れておく
投資はあくまでも自己責任で。正しい知識と小さく投資経験を積み上げていくことがオススメです。
下記には、今回の記事が動画で見られるように、リンクを貼っておきました。