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ソフトバンクGが4.5兆円で自社株買い!一番得するのは孫正義社長

この記事を書いた人

もふ社長
「もふもふ不動産」の運営者。投資家、ブロガー、YouTuberとして活動。「もふもふ不動産」のYouTubeのチャンネル登録者数15万人を超え、Twitterは4万人を超える。2019年3月末にサラリーマンを辞め独立。詳しい自己紹介はこちら。もふもふしたものをこよなく愛し、不動産投資、株式投資、経済、税金、科学、研究開発などを初心者にわかりやすく解説することを得意としている。

もふもふ不動産のもふです。

僕は投資家でTwitterYouTubeやブログなどで資産運用や不動産投資について解説しています。

ソフトバンクGが4.5兆円もの資産を売却し、そのお金で自社株買いを行うと発表しました。

このニュースはかなり衝撃的で、ソフトバンクGの株は一気にストップ高になりました。

この記事では、

  • 自社株買いとは何か?
  • なぜソフトバンクGが自社株買いするのか?
  • 孫正義さんが一番得をする

という理由について解説していきます。

ソフトバンクGの自社株買いとは?

まず、自社株買いとは何かについて簡単に解説します。

自社株買いとは、その名の通り自分の会社の株を買うことです。

自社株買いのイメージ。50%の株を会社が買う場合

上記の図のように、自分の会社の株を買い取るというアナウンスをして、買い取ります。

普通はTOB(株式公開買い付け)という手続きで自社株買いを行われます。

下の図は、50%を取得した場合です。

その他大勢から50%の株を取得した場合

この図のように、50%の株を取得して、その株を消却(捨てるようなイメージ)するとします。

発行株数が減るので、もともと20%持っていた株主は、40%保有することになるのです。10%持っている人は20%の保有になります。

一般的には自社株買いを行うと、株主にとってメリットが大きいので株価が大きく上がる傾向にあります。

自社株買いのメリット
  • 株を買われるので株価が上がる
  • 保有株割合が増える
  • 配当金も増える

と、株主にとっては良いこと尽くめのように見えますね。

会社側のデメリットとしては、株を買い取る資金を調達しないといけないデメリットがあります。自社株を取得して消却した場合、資産が消えてしまうことになるので、あまり大きなメリットはない状況です。

ソフトバンクGが異例の2.5兆円規模の自社株買い

2020年3月23日、ソフトバンクGが4.5兆円の資産を売却して、2.5兆円の自社株買いをすると驚きの発表をしました。

[東京 23日 ロイター] – ソフトバンクグループ(SBG)<9984.T>は23日、自社株式取得と負債削減のため、最大4.5兆円の保有資産の売却もしくは資金化を行うと発表した。最大2兆円で自社株取得を行い、残りを負債の償還や社債の買い入れなどに充当するという。バランスシートを強化して信用格付けの向上を目指す。今後4四半期にわたって行われる。

13日発表の自社株買い5000億円に追加して実施する。一連の自社株買いは計2兆5000億円となる。実施後は同社の発行済株式総数の45%の株式を取得し、消却することになる。

孫正義会長兼社長は「当社史上最大の自己株式取得であり、過去最大の現預金などの増加につながる。当社の事業に対する揺るぎない自信に基づくもの」とコメントした。同社は27兆円超の資産を保有、現預金などは1.7兆円あり、「今回の資金化の対象となる資産は、当社の保有資産価値の20%に満たない」(孫社長)という。

自社株買いは、市場での買い付け、相対取引、公開買い付け、これらの組み合わせなどの手段で行う。取得する株式数やタイミングはさまざまな要因で変動するとしている。(東洋経済より)

ソフトバンクGの資産を売却し、そしてねん出したお金で自分の会社を買うという驚きの戦略です。

しかも、4.5兆円もの会社の資産を売るのは極めて異例ですし、さらに2.5兆円もの自社株買いを行うのも異例な状況です。

ソフトバンクGの自社株買いで一番得するのは孫正義さん

ソフトバンクが2.5兆円もの自社株買いで一番得をするのは誰でしょうか?

それは孫正義社長です。

孫さんは、ソフトバンクGの株の22%を保有する筆頭株主です。

孫さんはソフトバンクGの筆頭株主

先ほど自社株買いで得するのは株主と説明しましたが、もしソフトバンクGが50%の自社株を買って消却したとしたら、孫さんが持っている22.32%の株は44.64%まで上がります。

つまり、孫さんの保有株式が増えるし、さらにもらえる配当金も増えます。

そしてその恩恵を最大限に受けられるのが筆頭株主の孫正義さんなのです

今回の異例の自社株買いで、一番得するのは社長自らという自社株買いになっています。

2.5兆円もの莫大なお金を投資に使わず、自社の株を買って消却するのは戦略としてはかなり異例です。

株主は儲かるのでうれしいという人が多いと思いますが、孫さんが一番利益を出すという構図になっています。

ソフトバンクGの株価が下がると、孫さんが破産するリスクがある

さらに、あまり知られていないことかもしれませんが、ソフトバンクGの株価が下がると、孫正義さんが破産する恐れもあるのです。

これは陰謀論とかでも何でもなく、誰でも調べられる情報に載っています。

大量保有報告書をみると、孫正義さんがソフトバンクGの株を銀行の担保としていることがわかります。これは株を担保に銀行からお金を借りていると予想できます。

孫さんの株の担保の概要
  • 孫さんはソフトバンクGの株(約6000億円相当)を銀行に担保としてお金を借りている(借入額は不明)
  • たとえば、1株4000円で100株を担保にすると、担保価値は40万円。100株を担保に半額の20万円を借りるようなイメージ。
  • もしも株価が2000円とか下がってしまったら、担保評価が40万円→20万円とかになる
  • 担保の価値が減ると、追加で担保を入れないといけない
  • 一般的な契約だと、追加の担保を入れられなければ、孫さんの6000億円の株が売却されてしまう
  • 市場が大混乱でパニックに。

というようなイメージです。

実際にいくらのお金を借りているのかはわからないですが、孫さんは保有株の38%を銀行の担保にしていることがわかります。

大量保有報告書より、孫さんのソフトバンクG株の担保

ソフトバンクGの株価が下がってしまったら、孫さんが借りているお金の返済を求められる可能性もあるのです。

孫さんが保有するソフトバンクGの株の38%(約6500億円分)を担保にお金を借りている

米フェアフィールド大学のマイケル・プレオ助教(ファイナンス)は、持ち株を担保とすることで孫社長は「会社への影響力を低下させずに多額の資金調達をすることができる」と指摘する。一方、「暴落リスクも高まっている」とした上で、「株価が下落した場合は、追い証を請求され、高くつくことになるだろう」とも話した。孫社長は、10兆円規模のビジョンファンドにも投資しており、ファンドの投資が成功すれば多大な利益を得る半面、失敗すれば多大な損失を被る。ソフトバンクGが筆頭株主である配車サービスのウーバー・テクノロジーズの株価下落やウィーワークの上場を巡る混乱は、ファンドの収益を押し下げる見通し。ソフトバンクG株は8月中旬以降、5000円を下回る水準で推移している。(ブルームバークより)

孫さんは2014年~2016年に大量の株を担保にしているので、ソフトバンクGの株価がこの期間の株価を下回ってくると、担保割れして追証を求められる可能性が出てくる

コロナショックで株価が暴落して、危険水準に達した可能性がある

コロナショックで2014年~2016年の株価水準を下回った

2020年3月、ソフトバンクGの株価が一気に暴落し、5000円台から2600円台まで下がりました。

孫さんが2014年~16年に担保にしていた時の株価を割り始めてしまいました。

これには孫さんも焦ったのではないでしょうか?

さらに5月にはソフトバンクGの決算があり、アメリカ株の暴落などあるため大赤字になる可能性が予想されています。

さらに株価が下がってしまと、孫さん自身がかなりヤバい状況になってしまう恐れが出てきました。。

もんご
このままだとヤバいから、きっと何か株価対策を打ってくるはず。。

と思っていたところに、今回のソフトバンクGが4.5兆円の資産を売却して2.5兆円の自社株買いという報道がきました。

危機を事前に防ぐのはさすがだなと思いましたが、一方で「たぶん自分の借金がヤバいから2.5兆円も自社株買いするってことだろう」なとも思いましたね。。

ソフトバンクGの株価を上げるためだけに、ソフトバンクGを一部解体して株を売るようなものなので、ちょっと驚きです。それほど切羽詰まっていたということですね。

実は、ZOZOの前澤社長も3000億円くらいの株を担保にしていたことがあり、僕の予想だとZOZOの株価下落が原因で社長の座を退いた可能性があると考えています。

詳しくは、こちらの記事を見てみてください(参考:ZOZOの前澤社長が社長を退任)

ソフトバンクGはどの資産を売るのか?

ソフトバンクGの構成。かなり複雑になっている

ソフトバンクGは、大きく分けて

  • ソフトバンクビジョンファンド
  • ソフトバンク(携帯)
  • Sprint(携帯)
  • ARM(CPU設計会社)

からなっています。ソフトバンクの下にはZホールディングス(ヤフー)があり、さらにZOZOやLineもある大企業です。

また、アリババの株をかなり保有しており、かなりの資産を持っている状況です。

これらの株の資産を計算すると、現在27兆円くらいの資産となっているそうです。

4.5兆円の資産売却は、この保有株式の中から売却を進めるものと予想されています。具体的にどの株を売るかは未定なのですが、アリババやソフトバンクの株が候補として挙がっています。

この図がどこまで正しいのか賛否両論の意見がありますが、ソフトバンクGの主張によると、ソフトバンクGの保有株は31兆円の価値があり、負債は6兆円なので25兆円の価値があるとのこと。

しかし、ソフトバンクGの時価総額は8兆円程度であることから、株価が安すぎるということで自社株買いをするようです。

まとめ

ソフトバンクGが大量の自社株買いを発表しました。

自社株買いをすると株主にとっては恩恵が多いのですが、一番得するのは孫正義さんということを解説しました。また、孫さんが株を担保に銀行から借りているので、ソフトバンクGの株価が暴落すると追加で担保を入れないといけない問題が発生する可能性があることを解説しました。

自社株買いの発表で一気に株価が上昇し、危機からはいったん逃れられたように見えます。

2020年5月にソフトバンクGの決算があるので、その結果などに注目が集まりますね。

投資の勉強

株価が暴落していますが、シッカリと投資の勉強をしたら暴落時に投資を始めるチャンスと思っています。

もし株式投資などに興味がある場合は、勉強してみてください。

参考:株価が暴落しているときに投資を始めるのがおすすめな理由

 

 

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