Japan 10-Year Government Bond Yield
長期金利(10年国債利回り)の推移(1986年〜)
2026年9月17日時点の長期金利(10年国債利回り)
10年国債利回り(財務省)2.99%
月末値でみた過去約40年(1986年7月〜2026年9月)の中央値は1.42%、平均は2.03%。いまはその中央値を1.57ポイント上回っています。
この数字は、財務省が毎営業日公表している国債金利情報の10年物です。流通市場でついた価格から計算した利回りなので、買う人と売る人が決めている金利で、日本銀行が決める政策金利とは別ものです。グラフに重ねてある政策金利は、2026年9月18日から1.25%です。
ニュースで「長期金利」と呼ばれているのは、ふつう10年物の国債の流通利回りのことです。財務省が毎営業日公表しているその10年物を、1986年7月からの約40年分チャートにしました。日本銀行が決める政策金利を重ね、1990年の8.11%から、マイナス金利、長短金利操作(YCC)の10年間までを、過去の最高・最低・年代別の平均といっしょに並べています。
データ更新日:2026/09/20(半年ごとに更新しています)
長期金利の40年チャート(政策金利と重ねて見る)
こまかく上下している線が10年国債の利回り(市場でつく金利)、階段状の線が日本銀行の政策金利(中央銀行が決める金利)です。どちらの線がどれかは、グラフのすぐ下の凡例で確かめられます。政策金利は決定のたびに水準が変わり次の決定まで水平に続くので、階段状に描いています。1998年9月より前の政策金利は公定歩合で、各月末に適用されていた値を使っているため、実際の変更日とは最大1か月ずれます。「全期間」は10年国債の利回りが始まる1986年7月からです(政策金利は1882年まで遡れますが、このページの主役である10年国債に期間を合わせています)。線が上がるほど金利が高い=国債の価格は安い、という関係になります。
グラフの網掛けは景気後退期(日本=内閣府の景気基準日付、米国=NBER)、縦の細い線は主な出来事で、出来事の名前と年月を線に付けた旗で添えています。画面が狭く出来事が多いときは線だけになり、線の近くに触れると名前が出ます。
長期金利の過去最高・最低は何%か(1986年〜)
| 項目 | 時点 | 日10年 |
|---|---|---|
| 直近 | 2026年9月17日 | 2.99% |
| 1年前 | 2025年9月末 | 1.66% |
| 5年前 | 2021年9月末 | 0.08% |
| 10年前 | 2016年9月末 | -0.08% |
| 20年前 | 2006年9月末 | 1.67% |
| 30年前 | 1996年9月末 | 2.90% |
| 40年前 | 1986年9月末 | 5.64% |
| 期間中の最高 | 1990年9月末 | 8.11% |
| 期間中の最低 | 2019年8月末 | -0.28% |
| 平均 | 1986年7月〜2026年9月 | 2.03% |
| 中央値 | 1986年7月〜2026年9月 | 1.42% |
最高・最低・平均・中央値は月末値(1986年7月〜、483 か月分)から計算しています。日々の値動きの中では、これより高い日・低い日があります。いちばん新しい1か月ぶんは、まだ月が終わっていないため2026年9月17日時点の値です。
直近は2.99%(2026年9月17日)です。月末値でいちばん高かったのは1990年9月末の8.11%、いちばん低かったのは2019年8月末の-0.28%でした。日々の値でみると、最低は2016年7月27日の-0.30%です。
平均は2.03%、中央値は1.42%。この2つが離れているのは、8%台だった1990年前後と、0%付近に貼りついていた2013年以降という性格のまったく違う時期が同じ1本の線に入っているためです。「過去の平均と比べて高いか低いか」を見るときは、下の年代別の平均のほうが読み違えにくくなります。
長期金利とは何を指す金利か(政策金利との違い)
日本銀行の用語解説では、長期金利は「資金の貸し借りの期間が1年超の金利」で、代表的なものは10年物の国債利回り(国債金利)だと説明されています(日本銀行「長期金利」)。このページのチャートもその10年物です。
数値は財務省の「国債金利情報」から取り込んでいます。財務省の説明では、公表している金利は「流通市場における固定利付国債の実勢価格に基づいて算出した主要年限毎の半年複利金利(半年複利ベースの最終利回り)」です(財務省FAQ)。誰かが「決めた」金利ではなく、その日に国債が売買された価格から逆算した利回りだ、という点がこの指標の出発点になります。
いっぽう、いっしょに描いてある政策金利は日本銀行が金融政策決定会合で決める金利です。1998年9月9日からは無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標がその中身で、金融市場調節方針として「○○%前後で推移するよう促す」と定められています(日本銀行「金融市場調節方針の変遷」)。翌日返す資金の金利と10年後に返ってくる資金の金利を並べているので、2本の線が離れたり近づいたりします。その差そのものを見たいときは長短金利差のページに出しています。
長期金利が大きく動いた局面
1990年|この約40年でいちばん高かった時期
月末値の最高は1990年9月末の8.11%です。日本銀行はこの直前、1990年8月30日に公定歩合を6.0%へ引き上げており(日本銀行「基準割引率および基準貸付利率の推移」)、チャートの政策金利も1990年8月末に6.00%まで上がっています。長期金利と政策金利がそろって高かった、このチャートで唯一の時期です。
1998年末〜1999年|「運用部ショック」
1998年10月末の0.88%から、わずか3か月あまりで2.43%(1999年2月5日)まで跳ね上がりました。日本銀行の金融政策決定会合の議事要旨(1998年12月15日開催分)は、当時の長期金利について「11月下旬以降、上昇が続いており」と記録し、市場が指摘した背景として「国債発行量の拡大や資金運用部による国債引き受け減額・買い入れ停止などに伴う需給の悪化」を挙げています(同議事要旨)。景気や物価ではなく、買い手と売り手の量の問題で長期金利が動いた例として知られています。
2003年|0.4%台から3か月で1.6%台へ
日本銀行金融市場局のマーケット・レビュー「2003年の債券相場の特徴点」は、この年の10年国債利回りについて「年初より低下基調を辿り、6月には0.4%台に達したが、その後、6月下旬から7月にかけてと、8月下旬から9月にかけて、2度にわたり急上昇した」と整理しています(日本銀行 2004-J-1)。このチャートでも2003年6月12日の0.43%が、9月2日には1.62%になっています。同レビューは、金利のボラティリティ上昇を受けた金融機関のヘッジ行動などが複合的に作用したとしています。
2016年|マイナス金利と長短金利操作(YCC)
日本銀行は2016年1月29日にマイナス金利政策を決定し、同年2月16日から適用しました。10年国債の利回りがこのチャートで初めてマイナスになったのは2016年2月9日の-0.02%で、日次の最低は2016年7月27日の-0.30%です。同年9月21日には「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」が導入され、10年物国債金利が概ね現状程度(ゼロ%程度)で推移するよう長期国債の買い入れを行う、という枠組みになりました(同日の公表文)。導入日の利回りは-0.03%でした。
2024年3月〜|枠組みの終わりと、その後
2024年3月19日、日本銀行は「長短金利操作付き量的・質的金融緩和の枠組みおよびマイナス金利政策は、その役割を果たした」として、無担保コールレート(オーバーナイト物)を0〜0.1%程度で推移するよう促す方針に変えました(「金融政策の枠組みの見直しについて」)。その日の長期金利は0.74%。直近は2.99%(2026年9月17日)で、政策金利は2026年9月18日から1.25%です。上のチャートの期間ボタンを「10年」に絞ると、この10年ぶんの動きだけを大きく見られます。
長期金利の年代別の平均
10年ごとに月末値を平均したものです。1980年代は1986年7月からの数年分しか入っていない点に注意してください。年代をまたいで水準が大きく下がっていること、そして直近の年代がどのあたりに位置するかが、1つの表で見られます。
| 年代 | 日10年 |
|---|---|
| 1980年代 | 5.08%1986年7月〜1989年12月 |
| 1990年代 | 3.94% |
| 2000年代 | 1.44% |
| 2010年代 | 0.47% |
| 2020年代 | 0.80%2020年1月〜2026年9月 |
各年代の月末値の平均です。その年代の全部がそろっていない端の年代は、実際に平均した期間を数字の下に添えています。
年末の長期金利一覧
各年12月の月末値です。いちばん下の年はまだ途中なので、データのある最終日の値を「時点」欄に日付つきで載せています。
| 年 | 時点 | 日10年 |
|---|---|---|
| 1986年 | 12月末 | 5.36% |
| 1990年 | 12月末 | 6.62% |
| 2000年 | 12月末 | 1.65% |
| 2010年 | 12月末 | 1.13% |
| 2011年 | 12月末 | 0.99% |
| 2012年 | 12月末 | 0.79% |
| 2013年 | 12月末 | 0.74% |
| 2014年 | 12月末 | 0.33% |
| 2015年 | 12月末 | 0.27% |
| 2016年 | 12月末 | 0.04% |
| 2017年 | 12月末 | 0.05% |
| 2018年 | 12月末 | 0.01% |
| 2019年 | 12月末 | -0.02% |
| 2020年 | 12月末 | 0.04% |
| 2021年 | 12月末 | 0.09% |
| 2022年 | 12月末 | 0.45% |
| 2023年 | 12月末 | 0.65% |
| 2024年 | 12月末 | 1.11% |
| 2025年 | 12月末 | 2.07% |
| 2026年 | 9月17日時点 | 2.99% |
期間が長いので、2010年以降は毎年、それより前は10年ごとに載せています。すべての年を見たいときは、上のチャートの線に触れてください。
物価・米国の金利・為替と重ねて見る
長期金利は「10年ぶん先まで見た市場の見立て」がそのまま出る数字なので、単独で見るより何かと並べたほうが読めます。物価上昇率を差し引いた実質金利は、名目の金利が上がっても物価がそれ以上に上がっていれば実質では下がる、という関係を見るためのものです。下のリンクを開くと、その組み合わせのチャートがそのまま出ます。
- 長期金利 × 日本の実質10年金利物価上昇率を差し引いた金利と並べる
- 長期金利 × 米国の長期金利日米の10年国債利回りを並べる
- 長期金利 × ドル円金利と為替が同じ向きに動いたか
- 長期金利 × 日経平均PER金利が上がった局面で株式の評価がどうなったか
- 20年・30年・40年の超長期金利のページ10年より先の年限はまったく別の動きをします
- 短期プライムレート・長期プライムレートのページ銀行が貸出に使う最優遇金利の推移
- ほかの指標と自由に組み合わせる(経済指標チャート)日米の金利・為替・株価・PERを2本の軸で重ねられます
データの出典と更新日
10年国債の利回りは財務省「国債金利情報」の日次データです。財務省の説明によれば、公社債店頭売買参考統計値をもとに、年限ごとの実勢金利を接点として補間して算出されたもので、特定の1銘柄の値ではありません。10年物の掲載は1986年7月から始まっており、それ以前はこのページのデータには存在しません。
政策金利は、1998年9月までが公定歩合(日本銀行の時系列統計の月次)、それ以降が金融政策決定会合の公表文から起こした無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標です。2001年3月から2006年3月の量的緩和期は操作目標が日本銀行当座預金残高に移っていた期間で、コールレートが実質0%だったため0%として描いています。2つの時期は作り方が違うので、水準の比較はおおまかな目安として見てください。
この表とチャートの最高・最低・平均・中央値は、断りのない限り月末値ベースです。日々の値動きの中では、これより高い日・低い日があります。
- 日本10年国債利回り:財務省 国債金利情報
ファイル自体は1974-09-24から存在するが、10年物の掲載は1986-07-05から。 - 日本の政策金利:日本銀行(公定歩合・金融政策決定会合の公表文)
中央銀行が決定した政策金利そのもの(階段推移)。1998年9月までは公定歩合(基準割引率および基準貸付利率、1882年10月〜)、1998年9月9日以降は無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標で、金融政策決定会合の公表文から起こした変更点テーブル。0〜0.1%のようにレンジで示された期間は上限値。2001年3月〜2006年3月の量的緩和期は操作目標が日銀当座預金残高に移り、コールレートは実質0%だったため0%として表示。マイナス金利(▲0.1%)は2016年1月29日決定・同年2月16日適用のため適用日から。公定歩合は1955年8月10日以降が日銀公表の実施日ベース、それ以前(1882年10月〜1955年7月)は実施日の分かる資料が無いため月次で、変更の日付は月末日になっている。月次は各月末時点の適用値(前方補完)。 - データ更新日:2026/09/20(半年に1回、手作業で更新しています)
このページは公表されている統計データを見やすく並べたものです。特定の銘柄や取引を推奨するものではなく、投資助言ではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。データは出典元の公表値をもとにしていますが、加工の過程で誤りが含まれる可能性があります。正確な数値は各出典元をご確認ください。