S&P 500 Trailing P/E Ratio
S&P500のPER(実績)の推移チャート(1871年〜)
2026年6月末時点のS&P500の実績PER
実績PER(直近12か月の利益ベース)25.22倍
月ごとの値でみた過去約155年(1871年1月〜2026年6月)の中央値は15.08倍、平均は16.22倍。いまはその中央値を10.14ポイント上回っています。
この数字は実績(trailing)PERで、分母は直近12か月に実際に計上された利益です。来期の予想利益で割った「予想PER」とは別の数字なので、証券会社などが出す予想PERとは水準がそろいません。分母の利益が確定するのを待つため、この系列はいちばん新しい数か月が欠けます(直近は2026年6月末)。
米国株S&P500の実績PER(株価 ÷ 直近12か月の利益)を、ロバート・シラー教授が公表している1871年1月からの全期間でチャートにしました。過去の中央値・最高・最低、年代別の水準、年末値の一覧に加えて、利益を10年ならしたシラーPER(CAPE)と並べて置いています。
データ更新日:2026/09/20(半年ごとに更新しています)
S&P500のPERの長期チャート(シラーPERとの比較つき)
2009年に実績PERが123.73倍まで跳ね上がったため、縦軸を自動にすると直近の動きが下端に潰れてしまいます。このページは縦軸の上限を50倍で固定しており、実績PERの線はその時期だけ上に振り切れて見えなくなります。それより上まで見たいときは、左の数字の上を上下にドラッグしてください(ダブルクリックで元に戻ります)。期間を「5年」「10年」に絞ると縦軸は自動に戻ります。実績PERの線の右端がCAPEより手前で終わるのは、直近数か月ぶんの利益が未確定のためです。
グラフの網掛けは景気後退期(日本=内閣府の景気基準日付、米国=NBER)、縦の細い線は主な出来事で、出来事の名前と年月を線に付けた旗で添えています。画面が狭く出来事が多いときは線だけになり、線の近くに触れると名前が出ます。
S&P500のPERの過去平均・中央値は何倍か
| 項目 | 米株PER | CAPE |
|---|---|---|
| 直近 | 25.22倍2026年6月末 | 40.58倍2026年9月末 |
| 1年前 | 27.10倍2025年6月末 | 38.58倍2025年9月末 |
| 5年前 | 26.70倍2021年6月末 | 37.62倍2021年9月末 |
| 10年前 | 23.97倍2016年6月末 | 26.73倍2016年9月末 |
| 20年前 | 16.82倍2006年6月末 | 25.64倍2006年9月末 |
| 30年前 | 19.15倍1996年6月末 | 25.68倍1996年9月末 |
| 50年前 | 11.01倍1976年6月末 | 11.81倍1976年9月末 |
| 期間中の最高 | 123.73倍2009年5月末 | 44.20倍1999年12月末 |
| 2009年を除く最高 | 58.98倍2008年12月末 | 44.20倍1999年12月末 |
| 期間中の最低 | 5.31倍1917年12月末 | 4.78倍1920年12月末 |
| 平均 | 16.22倍1871年1月〜2026年6月 | 17.79倍1881年1月〜2026年9月 |
| 中央値 | 15.08倍1871年1月〜2026年6月 | 16.61倍1881年1月〜2026年9月 |
最高・最低・平均・中央値は、米株PER=月中平均(1871年1月〜2026年6月、1,866 か月分)、CAPE=月中平均(1881年1月〜2026年9月、1,749 か月分)から計算しています。「2009年を除く」の行は、その年の値を外して計算しています。
直近の実績PERは25.22倍(2026年6月末)です。月ごとの値でならした中央値は15.08倍、平均は16.22倍。平均より中央値のほうが水準の目安になります。平均は2009年の異常値に引っ張られているためで、そのことは次の見出しで説明します。
期間中の最高は2009年5月末の123.73倍ですが、2009年を除くといちばん高いのは2008年12月末の58.98倍です。いちばん低かったのは1917年12月末の5.31倍でした。
表の見方で2つ注意点があります。実績PERとCAPEは最高・最低をつけた月も収録期間も違うので、時点は数字のすぐ下に列ごとに書いてあります。また、シラー教授の原データの株価は月末の終値ではなくその月の日々の終値の平均です。表とチャートの1点は、その月を代表する値だと考えてください。
S&P500のPERはどう計算されているか(実績PERと予想PERの違い)
このページのPERは実績(trailing)PERです。分子はS&P500の株価、分母は直近12か月に実際に計上された1株利益で、これから稼ぐ予定の利益ではありません。
数字の作り方は、シラー教授の説明どおりです。月次の株価はその月の日々の終値の平均、利益はS&P社の四半期4期合計から線形補間した月次で、1926年より前はCowlesらの年次データからの補間になります(Shiller Data)。このページのPERは、同じデータの株価Pを利益Eで割ったものです。
ニュースや証券会社の資料で出てくる「S&P500のPERは◯倍」は、多くの場合来期の予想利益で割った予想PERです。利益が伸びる見通しのときは予想PERのほうが低く出るので、この実績PERと直接比べると話がずれます。どちらの分母の話なのかを確認してから比べてください。
もうひとつの見方が、同じチャートに重ねているCAPE(シラーPER)です。分母を過去10年の実質利益の平均に置き換えたもので、1年だけの利益の急変では動きません。詳しい定義はシラーPER(CAPEレシオ)の推移チャートにまとめています。
S&P500のPERが極端になった局面
2009年|123.73倍という異常値
この系列の最高は2009年5月末の123.73倍です。数字だけを見ると株式が極端に買われたように見えますが、S&P500そのものは2008年9月の1,216.95ptから2009年5月には902.41ptへ下がっています。上がったのは株価ではなく、PERだけでした。
理由は割る側にあります。実績PERの分母は直近12か月の利益なので、利益がゼロに近づくとPERはいくらでも大きくなります。同じ時期のCAPE(分母は10年平均)は13.32倍まで下がっており、2つの線が正反対を向きました。PERは分母が小さいときに使えなくなる指標だ、ということがそのまま出た局面です。その後、利益が戻るにつれてPERは2009年12月末には21.78倍まで下がっています。
1917年12月|5.31倍
収録期間でいちばん低いのは1917年12月末の5.31倍。第一次世界大戦中で、米国のCPI上昇率がこの月に+18.10%と二桁だった時期にあたります。分母の利益は名目の金額なので、物価が二桁で上がる局面のPERは、物価が落ち着いた時期の数字とそのままは比べられません。
1929年9月|20.17倍
世界恐慌の直前、1929年9月の実績PERは20.17倍で、中央値の15.08倍より高いとはいえ、突出した数字ではありません。同じ月のCAPEは32.56倍でした。実績PERだけを見ていては分からない局面がある、というのがCAPEが作られた背景です。
2000年前後と直近
ITバブルの2000年8月の実績PERは27.97倍、2001年12月末には46.37倍まで上がりました。このときも分母の利益が落ちています。直近は25.22倍(2026年6月末)で、中央値の15.08倍を上回る水準です。
株価・金利・日本株のPERと重ねて見る
PERは「株価 ÷ 利益」なので、この数字だけでは株価と利益のどちらが動いたのか分かりません。株価そのもの、金利、そして日本株のPERと並べると、何がPERを動かしたのかが読みやすくなります。下のリンクを開くと、その組み合わせのチャートがそのまま出ます。
- S&P500の実績PER × S&P500PERの上下が株価の動きと一致しているか
- S&P500の実績PER × 米国の長期金利10年国債の利回りと並べる
- S&P500の実績PER × 日経平均PER日米のPERを同じ軸で比べる(日経平均は予想利益ベース)
- ほかの指標と自由に組み合わせる(経済指標チャート)日米の金利・為替・株価・PERを2本の軸で重ねられます
年末のS&P500のPER一覧
各年12月の値です。いちばん下の年はまだ途中で、実績PERは2026年6月末、CAPEは2026年9月末の値が入っています。実績PERのほうが手前で止まるのは、分母の利益の確定を待っているためです。
| 年 | 時点 | 米株PER | CAPE |
|---|---|---|---|
| 1871年 | 12月末 | 11.85倍 | — |
| 1880年 | 12月末 | 11.92倍 | — |
| 1890年 | 12月末 | 15.86倍 | 14.44倍 |
| 1900年 | 12月末 | 14.31倍 | 20.74倍 |
| 1910年 | 12月末 | 12.40倍 | 13.74倍 |
| 1920年 | 12月末 | 8.51倍 | 4.78倍 |
| 1930年 | 12月末 | 15.99倍 | 16.06倍 |
| 1940年 | 12月末 | 10.03倍 | 13.91倍 |
| 1950年 | 12月末 | 6.95倍 | 11.31倍 |
| 1960年 | 12月末 | 17.37倍 | 17.56倍 |
| 1970年 | 12月末 | 17.55倍 | 15.87倍 |
| 1980年 | 12月末 | 9.01倍 | 9.39倍 |
| 1990年 | 12月末 | 15.41倍 | 15.85倍 |
| 2000年 | 12月末 | 26.62倍 | 37.27倍 |
| 2010年 | 12月末 | 16.05倍 | 22.40倍 |
| 2011年 | 12月末 | 14.30倍 | 20.52倍 |
| 2012年 | 12月末 | 16.44倍 | 21.24倍 |
| 2013年 | 12月末 | 18.04倍 | 24.86倍 |
| 2014年 | 12月末 | 20.08倍 | 26.79倍 |
| 2015年 | 12月末 | 23.74倍 | 25.97倍 |
| 2016年 | 12月末 | 23.76倍 | 27.87倍 |
| 2017年 | 12月末 | 24.25倍 | 32.09倍 |
| 2018年 | 12月末 | 19.39倍 | 28.29倍 |
| 2019年 | 12月末 | 22.78倍 | 30.33倍 |
| 2020年 | 12月末 | 39.26倍 | 33.77倍 |
| 2021年 | 12月末 | 23.63倍 | 38.30倍 |
| 2022年 | 12月末 | 22.65倍 | 28.32倍 |
| 2023年 | 12月末 | 24.35倍 | 31.45倍 |
| 2024年 | 12月末 | 28.60倍 | 37.71倍 |
| 2025年 | 12月末 | 28.48倍 | 39.58倍 |
| 2026年 | 6月末時点 | 25.22倍 | 40.58倍9月末時点 |
期間が長いので、2010年以降は毎年、それより前は10年ごとに載せています。すべての年を見たいときは、上のチャートの線に触れてください。
データの出典と更新日
実績PERとCAPEは、ロバート・シラー教授が公表している『Irrational Exuberance』の付属データ(ie_data.xls)から取り込んでいます。実績PERは同ファイルの株価Pを利益Eで割った値、CAPEは同ファイルのCAPE列です。
このページの数値について、3点ご注意ください。①原データの株価はその月の日々の終値の平均で、月末日の終値ではありません(表では便宜上その月の値として並べています)。②実績PERは直近数か月が欠けます(この表の直近は2026年6月末)。③1926年より前の利益は年次データからの補間で、S&P500ではなくS&P Compositeとその前身の系列です。現在の指数と同じ基準ではありません。
- S&P500の実績PER:Robert J. Shiller, Irrational Exuberance
株価÷実績利益(trailing)。1871年1月から。直近数か月は利益が未確定で欠ける。 - S&P500のCAPE(シラーPER):Robert J. Shiller, Irrational Exuberance
過去10年の実質利益の平均で株価を割った景気調整後PER。1881年1月から。 - データ更新日:2026/09/20(半年に1回、手作業で更新しています)
このページは公表されている統計データを見やすく並べたものです。特定の銘柄や取引を推奨するものではなく、投資助言ではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。データは出典元の公表値をもとにしていますが、加工の過程で誤りが含まれる可能性があります。正確な数値は各出典元をご確認ください。