Japan-US Interest Rate Differentials
日米金利差の推移チャート(長期金利差・政策金利差)
2026年9月末時点の日米金利差
10年国債の金利差1.95ポイント
政策金利の差2.75ポイント
10年国債の金利差について、月末値でみた過去約40年(1986年7月〜2026年9月)の中央値は2.56ポイント、平均は2.57ポイント。いまはその中央値を0.61ポイント下回っています。
どちらも米国の金利から日本の金利を引いた差です。プラスは米国のほうが高いことを表します。10年国債の差は月末値どうしの引き算、政策金利の差は各月末に適用されていた決定値どうしの引き算です。金利差の大きさだけで為替の水準が決まるわけではないので、下で同じ月末のドル円と並べています。
日本と米国の金利がどれだけ離れているかを、10年国債の利回り差と政策金利の差の2本でチャートにしました。ドル円も同じ画面に重ねてあり、金利差が開いた時期・縮んだ時期に為替がどうだったかを、同じ月末の数字で並べています。
データ更新日:2026/09/20(半年ごとに更新しています)
日米の金利差とドル円を1枚に重ねたチャート
金利差2本は左の軸(単位はポイント)、ドル円は右の軸(単位は円)です。金利差の線が上に行くほど米国の金利が日本より高く、0を下回ると日本のほうが高いことを表します。ドル円は上に行くほど円安です。10年金利差は日本の10年国債の収録が始まる1986年7月から、政策金利差は1954年7月からあります。このチャートは主役の10年金利差に合わせてあるので、「全期間」を押しても1986年7月までです。政策金利差の1954年〜1985年を線で見たいときは比較チャートで開いてください(数字は下の表にも載せています)。政策金利差の米国側は、1982年8月以前だけ誘導目標ではなくFF実効金利の月中平均です。
グラフの網掛けは景気後退期(日本=内閣府の景気基準日付、米国=NBER)、縦の細い線は主な出来事で、出来事の名前と年月を線に付けた旗で添えています。画面が狭く出来事が多いときは線だけになり、線の近くに触れると名前が出ます。
日米金利差はいま何ポイントか(過去最大・最小)
| 項目 | 日米10年差 | 日米政策差 |
|---|---|---|
| 直近 | 1.95ポイント2026年9月末 | 2.75ポイント2026年9月末 |
| 1年前 | 2.50ポイント2025年9月末 | 3.75ポイント2025年9月末 |
| 5年前 | 1.44ポイント2021年9月末 | 0.35ポイント2021年9月末 |
| 10年前 | 1.68ポイント2016年9月末 | 0.60ポイント2016年9月末 |
| 20年前 | 2.97ポイント2006年9月末 | 5.00ポイント2006年9月末 |
| 30年前 | 3.82ポイント1996年9月末 | 4.75ポイント1996年9月末 |
| 期間中の最高 | 5.01ポイント2000年1月末 | 12.85ポイント1981年6月末 |
| 期間中の最低 | 0.53ポイント2020年7月末 | -7.77ポイント1958年5月末 |
最高・最低は、日米10年差=月末値(1986年7月〜2026年9月、483 か月分)、日米政策差=月末値(1954年7月〜2026年9月、867 か月分)から計算しています。
直近の10年金利差は1.95ポイント(2026年9月末)、政策金利差は2.75ポイントです。10年金利差が月末値でいちばん開いたのは2000年1月末の5.01ポイント、いちばん縮んだのは2020年7月末の0.53ポイントでした。
この表に平均と中央値を載せていないのは、政策金利差が階段状の系列だからです。同じ水準が何年続いたかで平均が動いてしまい、水準の目安になりません。最大・最小になった月は2つの系列で違うので、上の表では時点を数字のすぐ下に列ごとに書いています(政策金利差は1954年7月から、10年金利差は1986年7月からと、収録期間そのものが違います)。
日米金利差とは(何から何を引いた数字か)
このページの「金利差」は、どちらも米国の金利 − 日本の金利です。単位は%どうしの引き算なので、差のほうは「ポイント」と呼び分けられることもあります。
- 10年国債の金利差:米10年国債利回り(FRBの統計H.15の定数満期利回り)から、日本10年国債利回り(財務省の国債金利情報)を引いたもの。月末値どうしの差です。
- 政策金利の差:米国のFF金利の誘導目標(2008年12月16日以降はレンジの上限)から、日本の政策金利(1998年9月以降は無担保コールレート翌日物の誘導目標、それ以前は公定歩合)を引いたもの。各月末に適用されていた決定値どうしの差です。
2つは性質が違います。政策金利差は中央銀行が決めた値の差なので、決定があるまで動きません。10年金利差は毎日の市場の値から作るので、中央銀行が動く前でも動きます。米国側のくわしい成り立ちは米10年債利回りのページと米国の政策金利のページに書いています。
金利差とドル円は同じ方向に動いてきたか
「金利差が開けば円安、縮めば円高」とよく言われます。ただし同じ月末の数字を並べると、金利差の大きさとドル円の水準は一対一では対応していません。下は、このページのデータからそのまま取り出した月末値です。
- 1990年9月末:10年金利差 0.72ポイント/ドル円 138.27円(金利差はほとんど無いのに円安)
- 1995年4月末:3.47ポイント/84.04円(金利差は大きいのに、この時期でいちばんの円高)
- 2000年1月末:5.01ポイント/107.33円(10年金利差は月末値で最大)
- 2020年7月末:0.53ポイント/105.78円(10年金利差は月末値で最小)
- 2022年10月末:3.85ポイント/148.63円
- 直近:1.95ポイント(2026年9月末)/153.71円(2026年9月11日)
金利差が5%台だった2000年1月末のほうが、金利差が2%前後の直近よりも円高です。水準どうしを結びつけることはできません。
一方、変化のほうを分析した研究はあります。日本銀行のワーキングペーパー「日本の為替レートの動向と決定要因に関する分析」は、2021年1月から2023年9月半ばまでの約32%の円安のうち、約24%ポイントが米国の金利の影響と推計しています。同時に、金利だけでは通貨ごとの違いや時期による違いを説明しきれず、金利以外の要素の役割を理解することが重要だとも述べています(日本銀行ワーキングペーパー 2025年)。
チャートのドル円の線と金利差の線を重ねて、同じ向きに動いた時期と、離れていった時期を自分の目で確かめられます。ドル円そのものの長期の動きはドル円の長期チャートにまとめています。
日米の長期金利差がマイナスになったことはあるか
金利差がマイナスになるのは、日本の金利が米国より高いときです。10年国債の金利差は、収録が始まる1986年7月からの全期間で一度も0を下回っていません。日本の10年国債利回りが米国を上回って月を終えたことは一度もない、ということです。集計の結果は次のとおりです。
この期間に、月末値が0を下回ったことはありません。
政策金利は日本のほうが高かった時期がある
一方、政策金利の差は何度もマイナスになっています。上のチャートで0の線を下回っているのは1990年代前半の1か所だけですが、これはチャートが1986年7月からだからで、1954年7月まで収録している数字の上では0を下回った月がもっと前にもあります。
1950年代から1970年代にかけては、日本の公定歩合が米国のFF金利を上回る月が何度もありました。比較的新しいところでは、1991年から1993年にかけて、月末値で政策金利差がマイナスになった月があります。米国はFF金利の誘導目標を1990年7月末の8.00%から1992年9月末の3.00%まで下げ、日本は1990年8月末に6.00%へ引き上げた公定歩合を1991年7月末の5.50%から下げ始めた、という時期の重なりです。
このページの政策金利差は、1982年8月以前の米国側だけがFF金利の月中平均で、誘導目標ではありません。1950〜70年代のマイナス期間を読むときは、この違いを前提にしてください。
年末の日米金利差一覧
各年12月の月末値です。10年金利差は1986年7月からなので、この表も1986年から並べています。いちばん下の年はまだ途中なので、データのある最終月を「時点」欄に載せています。
| 年 | 時点 | 日米10年差 | 日米政策差 |
|---|---|---|---|
| 1986年 | 12月末 | 1.87ポイント | 2.88ポイント |
| 1990年 | 12月末 | 1.46ポイント | 1.00ポイント |
| 2000年 | 12月末 | 3.47ポイント | 6.25ポイント |
| 2010年 | 12月末 | 2.17ポイント | 0.15ポイント |
| 2011年 | 12月末 | 0.90ポイント | 0.15ポイント |
| 2012年 | 12月末 | 0.99ポイント | 0.15ポイント |
| 2013年 | 12月末 | 2.30ポイント | 0.15ポイント |
| 2014年 | 12月末 | 1.85ポイント | 0.15ポイント |
| 2015年 | 12月末 | 2.00ポイント | 0.40ポイント |
| 2016年 | 12月末 | 2.41ポイント | 0.85ポイント |
| 2017年 | 12月末 | 2.35ポイント | 1.60ポイント |
| 2018年 | 12月末 | 2.68ポイント | 2.60ポイント |
| 2019年 | 12月末 | 1.94ポイント | 1.85ポイント |
| 2020年 | 12月末 | 0.90ポイント | 0.35ポイント |
| 2021年 | 12月末 | 1.43ポイント | 0.35ポイント |
| 2022年 | 12月末 | 3.43ポイント | 4.60ポイント |
| 2023年 | 12月末 | 3.23ポイント | 5.60ポイント |
| 2024年 | 12月末 | 3.47ポイント | 4.25ポイント |
| 2025年 | 12月末 | 2.11ポイント | 3.00ポイント |
| 2026年 | 9月末時点 | 1.95ポイント | 2.75ポイント |
期間が長いので、2010年以降は毎年、それより前は10年ごとに載せています。すべての年を見たいときは、上のチャートの線に触れてください。
金利差を作っている元の指標と重ねて見る
金利差は引き算の結果なので、差だけを見ても日本と米国のどちらが動いたのかは分かりません。元の2本を並べれば、それがはっきりします。下のリンクを開くと、その組み合わせのチャートがそのまま出ます。
- 日米10年金利差 × ドル円長期金利の差と為替を2本だけで見る
- 米10年債 × 日本の10年国債差の元になっている2本を並べる
- 日米政策金利差 × ドル円中央銀行が決めた金利の差と為替
- 日米10年金利差 × 円の実質実効為替レートドル以外も含めた円の実力と並べる
- ほかの指標と自由に組み合わせる(経済指標チャート)日米の金利・為替・株価・PERを2本の軸で重ねられます
データの出典と更新日
金利差の2本は、このサイトが元の系列から計算した引き算の結果です。出典元が「日米金利差」という統計を公表しているわけではありません。10年金利差は米10年国債利回り(FRB H.15)から日本10年国債利回り(財務省)を引いた月末値どうしの差、政策金利差はFF金利の誘導目標(2008年12月16日以降は上限)から日本の政策金利を引いた各月末の適用値どうしの差です。
収録の始まりが違います(10年金利差は1986年7月、政策金利差は1954年7月)。政策金利差の米国側は1982年8月以前だけFF実効金利の月中平均で、誘導目標とは性質が違います。ドル円はFRBが公表するニューヨーク市場の正午買相場で、東京市場のその日の高値・安値とは一致しません。
- 日米10年金利差:財務省・FRB H.15 より算出
米10年国債利回り − 日本10年国債利回り(月末値どうしの差)。金利そのものではなく2つの金利の差なので、単位はパーセントポイント。 - 日米政策金利差:FRB・日本銀行 より算出
米国の政策金利(FF金利誘導目標・上限) − 日本の政策金利。どちらも各月末時点で適用されていた決定値どうしの差(階段推移)。1982年8月以前の米国側はFF実効金利の月中平均。金利そのものではなく2つの金利の差なので、単位はパーセントポイント。 - ドル円相場:FRB Foreign Exchange Rates (H.10)
日次は1971年1月4日から(ニューヨーク正午買相場)。1949年4月〜1970年12月は固定相場制の公定レート1ドル=360円を月次にのみ定数で表示(実際の市場取引値ではない)。1971年8月15日のニクソン・ショックで固定相場は終了。 - データ更新日:2026/09/20(半年に1回、手作業で更新しています)
このページは公表されている統計データを見やすく並べたものです。特定の銘柄や取引を推奨するものではなく、投資助言ではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。データは出典元の公表値をもとにしていますが、加工の過程で誤りが含まれる可能性があります。正確な数値は各出典元をご確認ください。