US Consumer Price Index
米国の消費者物価指数(CPI)上昇率の推移(1914年〜)
2026年8月末時点の米国の消費者物価指数(全品目)の前年同月比
CPI-U・全品目・前年同月比3.40%
月ごとの値でみた過去約112年(1914年1月〜2026年8月)の中央値は2.69%、平均は3.27%。いまはその中央値を0.71ポイント上回っています。
この数字は全都市消費者を対象とするCPI-Uの全品目・季節調整前の前年同月比です。食品とエネルギーを除いた「コアCPI」とは別の数字です。なお、FRB(米連邦準備制度理事会)が掲げる2%の物価目標はCPIではなくPCE物価指数で測られるもので、このチャートの数字と直接は比べられません。
米労働統計局(BLS)が公表する米国の消費者物価指数(CPI)の前年同月比を、1914年1月からの全期間でチャートにしました。第一次世界大戦後の急騰と反転、1970年代から1980年にかけての二桁インフレ、2022年の山まで、100年を超える期間の最高・最低、年代ごとの水準、年末値の一覧を数字で載せています。
データ更新日:2026/09/20(半年ごとに更新しています)
米国のインフレ率の長期チャート(1914年〜の前年同月比)
指数そのものではなく、前年同月比(%)を描いています。線が0を上回っていれば1年前より物価が高い、0を下回っていれば1年前より安いという意味です。線が下がっても物価が下がったとは限らず、「上がり方がゆるやかになった」だけのこともあります。季節調整をしていない原数値どうしの比較なので、報道でよく使われる季節調整済みの前月比とは別の数字です。2025年10月は連邦政府の予算失効(政府閉鎖)で調査ができず、BLSはこの月の指数を公表していません(BLS「2025 Federal Government Shutdown Impact on the CPI」)。そのため2025年10月の前年同月比は無く、チャートの線がこの1か月だけ途切れます。
グラフの網掛けは景気後退期(日本=内閣府の景気基準日付、米国=NBER)、縦の細い線は主な出来事で、出来事の名前と年月を線に付けた旗で添えています。画面が狭く出来事が多いときは線だけになり、線の近くに触れると名前が出ます。
米国のインフレ率は過去に何%だったか(最高・最低と平均)
| 項目 | 時点 | 米CPI |
|---|---|---|
| 直近 | 2026年8月末 | 3.40% |
| 1年前 | 2025年8月末 | 2.92% |
| 5年前 | 2021年8月末 | 5.25% |
| 10年前 | 2016年8月末 | 1.06% |
| 30年前 | 1996年8月末 | 2.88% |
| 50年前 | 1976年8月末 | 5.71% |
| 100年前 | 1926年8月末 | -1.70% |
| 期間中の最高 | 1920年6月末 | 23.67% |
| 期間中の最低 | 1921年6月末 | -15.79% |
| 平均 | 1914年1月〜2026年8月 | 3.27% |
| 中央値 | 1914年1月〜2026年8月 | 2.69% |
最高・最低・平均・中央値は月ごとの値(1914年1月〜、1,351 か月分)から計算しています。
直近の前年同月比は3.40%(2026年8月末)です。1914年1月からの1,351か月でならすと、平均は3.27%、中央値は2.69%。100年を超える期間の真ん中がこのあたりだということになります。
いちばん高かったのは1920年6月末の23.67%、いちばん低かったのは1921年6月末の-15.79%で、どちらも第一次世界大戦の直後です。わずか1年のあいだに、物価が2割上がる状態から2割近く下がる状態へ反転しています。
この表は月ごとの値なので、「2026年8月末」という表記はその月の前年同月比という意味です。日々の値はありません。
米国のCPIとは(CPI-Uと、FRBが見ている物価指数)
米国のCPIには歴史があります。BLSによれば、第一次世界大戦中の1917〜19年に92の工業都市で家計支出の調査が行われ、1919年に32都市の指数の公表が始まりました。全米平均の指数の定期公表は1921年から、指数は1913年まで遡って推計されています(BLS, Handbook of Methods: CPI History)。
いま「米国のCPI」と呼ばれるCPI-U(全都市消費者の消費者物価指数)は1978年に追加されたもので、それまでのCPIは同時に「CPI-W(都市部の勤労者・事務職世帯の指数)」と改称されました。CPI-Uの対象は米国人口の9割超にあたり、農家世帯や軍の施設、刑務所などに住む人は対象外です(BLS, CPI Questions and Answers)。このページの1978年より前の数字は、名称が変わる前の同じ系列をつないだものです。
もうひとつ、投資家が混同しやすい点があります。FRBが掲げる2%の物価目標は、CPIではありません。FOMCの「長期的な目標と金融政策戦略に関する声明」には、「個人消費支出(PCE)の価格指数の年間変化率で測って2%のインフレ率」が長期的に最も整合的だと明記されています(Statement on Longer-Run Goals and Monetary Policy Strategy)。CPIとPCEは対象品目もウエイトの決め方も違うため、数字は一致しません。「CPIが2%を超えているからFRBの目標未達」とは単純には言えない、ということです。
米国の物価が大きく動いた局面
1920年〜1921年|+23.67%から-15.79%への反転
この系列の最高は1920年6月末の23.67%、最低は1921年6月末の-15.79%です。第一次世界大戦後の物価急騰が、わずか1年で急激な物価下落に転じました。NBER(全米経済研究所)は、この時期の景気後退を1920年1月の山から1921年7月の谷までとしています(NBER, US Business Cycle Expansions and Contractions)。チャートの網掛けがその期間です。
1930年代|物価が下がり続けた期間
世界恐慌の時期には、1932年10月の-10.74%を底に、物価が前年を下回る状態が続きました。日本の消費者物価が長く0%近辺に張り付いたのは1990年代後半からですが、米国にもこうした時期があった、ということです(日本のCPI上昇率の推移)。
1974年と1980年|二桁インフレ
第1次石油危機のあと、1974年12月には12.34%。第2次石油危機のあとの1980年3月には14.76%。戦後でこれを上回ったのは終戦直後の1946年10月〜1947年6月だけで、そのピークは1947年3月の19.67%です。同じ時期の日本のCPI上昇率は1980年9月の8.7%が山で、米国のほうが高くなっています。
2022年|9.06%
直近の山は2022年6月末の9.06%でした。1980年3月の14.76%には届いていませんが、1990年以降ではいちばん高い数字です。その後は2.97%(2023年6月末)まで下がり、直近は3.40%(2026年8月末)となっています。
2009年と2015年|前年を下回った月
近年でも前年比がマイナスになった時期はあります。リーマン・ショック後の2009年7月末は-2.10%。原油価格が下がった2015年にも数か月マイナスが続きました。エネルギー価格が下がると、全品目の指数はこのように動きます。
金利や日本の物価と重ねて見る
物価の上昇率は、それ単体よりも金利と並べたときに読みやすくなります。名目の金利から物価上昇率を引いたものが実質的な金利になるからです。日本の物価と並べれば、同じ時期に何が違ったのかが見えます。下のリンクを開くと、その組み合わせのチャートがそのまま出ます。
- 米国のCPI上昇率 × 米国の長期金利10年国債の利回りと並べる
- 米国のCPI上昇率 × 米国の政策金利FF金利の誘導目標と並べる
- 米国のCPI上昇率 × 日本のCPI上昇率日米の物価上昇率を同じ軸で比べる
- ほかの指標と自由に組み合わせる(経済指標チャート)日米の金利・為替・株価・PERを2本の軸で重ねられます
年末の米国のCPI上昇率一覧
各年12月の前年同月比です。年を通した平均ではなく、12月と前年12月を比べた数字なので、その年の平均的な物価上昇率とは一致しません。いちばん下の年はまだ途中なので、データのある最終月を「時点」欄に載せています。
| 年 | 時点 | 米CPI |
|---|---|---|
| 1914年 | 12月末 | 1.00% |
| 1920年 | 12月末 | 2.65% |
| 1930年 | 12月末 | -6.40% |
| 1940年 | 12月末 | 0.71% |
| 1950年 | 12月末 | 5.93% |
| 1960年 | 12月末 | 1.36% |
| 1970年 | 12月末 | 5.57% |
| 1980年 | 12月末 | 12.52% |
| 1990年 | 12月末 | 6.11% |
| 2000年 | 12月末 | 3.39% |
| 2010年 | 12月末 | 1.50% |
| 2011年 | 12月末 | 2.96% |
| 2012年 | 12月末 | 1.74% |
| 2013年 | 12月末 | 1.50% |
| 2014年 | 12月末 | 0.76% |
| 2015年 | 12月末 | 0.73% |
| 2016年 | 12月末 | 2.08% |
| 2017年 | 12月末 | 2.11% |
| 2018年 | 12月末 | 1.91% |
| 2019年 | 12月末 | 2.29% |
| 2020年 | 12月末 | 1.36% |
| 2021年 | 12月末 | 7.04% |
| 2022年 | 12月末 | 6.45% |
| 2023年 | 12月末 | 3.35% |
| 2024年 | 12月末 | 2.89% |
| 2025年 | 12月末 | 2.68% |
| 2026年 | 8月末時点 | 3.40% |
期間が長いので、2010年以降は毎年、それより前は10年ごとに載せています。すべての年を見たいときは、上のチャートの線に触れてください。
データの出典と更新日
数値は米労働統計局(BLS)が公表する消費者物価指数(CPI-U・全都市・全品目・季節調整前、系列CPIAUCNS)から取り込み、前年同月比はこのサイトで計算しています。元の指数は1913年1月から、前年同月比はその12か月後の1914年1月から始まります。
この系列について4点ご注意ください。①2025年10月の値はありません。2025年10月は連邦政府の予算失効(政府閉鎖)で調査ができず、BLSはこの月の指数を公表していません(BLS「2025 Federal Government Shutdown Impact on the CPI」)。そのため2025年10月の前年同月比は無く、チャートの線がこの1か月だけ途切れます。②月ごとの値で、日々の値はありません。表の「◯年◯月末」はその月の値という意味です。③1978年にCPI-Uが追加される前の数字は、当時の単一のCPI(現在のCPI-Wにあたる系列)で、対象世帯の範囲が現在と同じではありません。④CPIは算式や対象品目が何度も見直されてきた指数です。遠い年どうしの比較は幅をもって見てください。
- 米国のCPI上昇率:米労働統計局(BLS)
全都市消費者・全品目(季節調整前)の前年同月比。指数は1913年1月から。2025年10月は連邦政府の予算失効で調査ができず、BLSがこの月の指数を公表していないため、前年同月比も2025年10月が欠測になり線が途切れる。 - データ更新日:2026/09/20(半年に1回、手作業で更新しています)
このページは公表されている統計データを見やすく並べたものです。特定の銘柄や取引を推奨するものではなく、投資助言ではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。データは出典元の公表値をもとにしていますが、加工の過程で誤りが含まれる可能性があります。正確な数値は各出典元をご確認ください。