大家族大家
子供や祖父母、兄弟等16人家族で同じ屋根の下に住んでいる。(まだ増えそう、、、)子供達の教育費を稼ぐ為に日々事業や投資活動に勤しんでいる。自分の部屋は無い。国内外の不動産、太陽光発電投資を中心にペーパー資産への投資、社会保険分野(年金、助成金、給与等)や複数の個人法人を最大限に活用した将来を見据えてのキャッシュフローの構築を実践中。そのノウハウを多くの人に共有していきたいというのが最近の想い。(大家族大家さんのコラム一覧)
大家族大家です。今回は家賃以外の収入を得る方法第二弾として、自販機についてご紹介していきます。不動産投資で自販機といえば、一昔前は消費税還付スキームでよく使われたりしたこともあり、自販機に足を向けて寝られない方もいるかもしれません(笑)。
不動産を保有していると、空いているスペースがあるケースがあります。そういった場所を有効に活用しないのはもったいないです。自動販売機を設置して売り上げを上げたり、駐車場を増設したり、バイク置き場にして貸し出したりなど、様々な方法があります。
自動販売機を設置は、それほど大きな面積を取ることがなく導入することができ、大通りに面したりすれば売り上げも大きくとれる可能性もあるため、自動販売機の設置はお勧めです。空きスペースを有効活用することで、うまく収益を増やすことができます。
- 自動販売機の設置方法
- 利益はどれくらいもらえるのか?
- どうやって依頼すればよいのか
等、この記事で空きスペースの有効活用で自動販売機を設置して収入を増やした方法を解説します。
もくじ
どの自動販売機を設置するのがおすすめか?
自販機といえば何を売っているものを思い浮かべるでしょうか。多くの皆さんは飲み物だと思います。一般社団法人日本自動販売システム機械工業会のデータによると、2018年末の自販機及び自動サービス機の普及台数は423万5100台で、飲料自販機は全体の約57%に相当する242万3800台でした。
飲料自販機のほとんどは清涼飲料で、他に牛乳や酒類のものもあります。飲料以外だと、食品類、タバコ、日用品、両替機、コインロッカー等があります。これまで見たもので、証明写真のサービス機を導入している賃貸マンションもありました。
エリアによっては様々な自販機を置くことが考えられますが、多くの方に導入の可能性があるのは飲料自販機でます。また、一番需要も多いので設置しやすいです。そのため、初心者は飲料自販機の導入がお勧めです。
飲料自販機をおすすめする理由
自販機は既に都会でも田舎でも日本中でお目にかかります。飲料自販機の台数は2017年から2018年の1年間で0.8%減少しました。現在社会問題となっている人手不足が自販機管理運営業者にも影響し、採算性の低いロケーションからは撤去が進んでいます。24時間営業のコンビニが近くにあると、そちらに流れてしまうというのもあります。
そんな環境の中、設置をしても大丈夫なのかというご意見もあると思いますが、所有物件の敷地内に置けるスペースがあれば検討する余地は充分あります。理由としては、損益分岐点が低くなっていることが挙げられます。それでは自販機の運営の仕組みについて見ていきましょう。
自販機の利益は何%くらいもらえるのか?
飲料自販機の運営について物件所有者側から見ていきます。まず売上全体から運営業者と事前に取り決めた割合が収入になります。
その割合は20%から30%程度となることが多いです。
私の地域ですと、25%が基本のようです。私も1台目は25%でしたが、2台目以降はもう少し比率を高くしてもらいました。例えば1ヶ月の売上が4万円だったとすると、物件所有者の取り分は1万円となります。そこからかかる経費を引くと手残りになります。
飲料自販機1台の電気代は、一昔前は5000~6000円が多かったのですが、LEDの普及やヒートポンプという熱を再利用する技術によって、1500~3000円程度まで下がっています。
かかる経費はこの電気代のみなので、3000円以上収入があれば損益分岐点を上回ることになります。
取り分が25%であれば1ヶ月の売上が12000円、1日あたり400円、つまり3本程度売れれば少なくとも赤字にはならないということです。こう考えると、導入の検討はしやすいのではないでしょうか。
自販機を設置するまでの流れ
私が所有物件で自販機を設置した流れをご説明します。
これまで複数の収益物件を取得してきましたが、物件視察の段階で自販機を設置可能かどうか見ています。そのことが物件を取得するかの判断基準になることはまず無いですが、取得後すぐに導入できるに越したことはないでしょう。
設置及び普段の管理やメンテナンスは全て自販機設置会社がやってくれます。大手ですと、ジャパンビバレッジやサントリーフーズ、アサヒ飲料等があります。各社に物件の場所を伝えれば、設置可能かどうか調べてくれます。
設置可能となった場合、売上のそれぞれの取り分を決めます。合意すれば契約となりますが、契約は1年更新等縛りが少なく、撤去費用を求められることないと思うので、心配はあまり必要ないと思います。物件所有者側のリスクはかなり低いと言えるのではないでしょうか。
自販機を設置して感じたこと
運営業者さんとお話ししている時に、自販機の商圏はかなり狭くて、例えば大家族大家さんの物件のある住宅地だったら半径100mぐらいにライバル自販機が無ければ成り立つのではということを言われました。
また単身向けの物件だと入居者さんが定期的にコーヒー等を購入していくことも多いです、とおっしゃっていました。1日に数本売れればいいわけですから、周辺の自販機やコンビニの場所、そして住民の属性が分かればだいたい設置の可否の判断を下せるようです。
これまで飲料自販機は何台か設置していますが、赤字だった月はほとんどありません。季節で見ると夏と冬の売り上げが大きく、春と秋が少ないです。これはイメージ通りだと思います。
収益以外のメリットがある
収益以外のメリットとしては、防犯対策が挙げられます。
周辺が明るい場合は関係ないですが、物件の前面道路が暗い場合、自販機の明かりが意外と役に立ったりします。また入居者さんにとっても敷地内ですぐに飲料が購入できることは便利だったりします。普段はスーパーやドラッグストアで安い飲料を買いだめしていても、飲み物を切らしたりすることはあります。
これからの自販機はどのようになるのか?
従来型の自販機は減少傾向ですが、これからより進化した自販機が出てくることは間違いないでしょう。
コンビニも人手不足から無人化の実験が行われています。中国では既に無人店舗が実用化しているようです。商品の補充やゴミの回収等オペレーションの効率化の問題はありますが、人手不足が顕在化していく日本では無人店舗の増加は不可避です。
不動産賃貸業は、入居付や入居者対応、修繕、清掃等の業務はありますが、常駐者が不要で売上を上げることができます。そういう意味では無人店舗とも言えますから、自販機サービスと相性がいいわけです。
そうすると所有物件の敷地内でできる様々なビジネスチャンスが出てくるはずですから、大家さんや不動産投資家はこの分野をしっかり研究しておく価値があると思います。
自動販売機を設置してスペースを有効活用のまとめ
自販機について見てきましたが、物件から産み出す収益を最大化するために、自販機の設置は必ず検討してみましょう。
大きい収益を得られるのは一部の物件だけですが、手間がかからずプラスのキャッシュフローを産み出す可能性がかなり高いです。また所有物件で設置を検討したことがない方はぜひ各運営業者さんに問い合わせてみましょう。